長編みは長方形だけではなく、円に編むこともできます。
しかし「お手本通りに編んだはずなのに、穴が空いたように見えてしまう。」
「平面のハズなのに、なんだか波打っているように見えてしまう。」
といった悩みが出てくることもありますよね。
原因が分からないと、なかなか改善できない悩みです。
今回は長編みの円の編み方について、穴ができたり波打ってしまった時の原因や対策について解説します。
長編みの円で作れる小物についてもご紹介しますので、長編みで円を作る参考にどうぞ。
長編みの円ではどんなものが編めるの?
長編みの円を利用して、様々なアイテムを編むことができます。
綺麗な長編みの円の編み方についてはこちらを参考にご覧下さい。
実際にどんなアイテムを編めるのかご紹介します。
コースター
好みの大きさに編むだけで、簡単にコップの下などに敷いて使えるコースターになります。
好きな色で編んでも楽しいですが、フチの部分の毛糸だけ色を変えてみたり、一段ごとに色を変えてグラデーションや縞模様にしても楽しめます。
長編みだけではなく、フチにピコットを入れるとレースのようなデザインになります。
円座
イスやベンチなどに敷いておしりの保護などに使用できる円座が出来上がります。
太めの毛糸で縫うだけで簡単に出来上がりますが、2枚同じサイズの円を編んで重ねて使うと、より暖かさがアップしておすすめです。
ポーチ
同じサイズの長編みの円を2枚編んで、間にファスナーをまつると丸いポーチが出来上がります。
アクリルたわし
アクリル毛糸を長編みの円で編むとアクリルたわしとしても使えます。
アクリルたわしは洗剤を使用しなくても洗い物ができるエコなたわしとして人気です。
中途半端に余った毛糸をストックしておいて、円を編むと自分でも思いがけない模様が出来上がって意外性が楽しめます。
三つ編みにした毛糸を端に通してループをつけておくと、ひっかけやすくて便利です。
ピンクッション
同じサイズの長編みの円を重ね合わせ、中にワタを詰めるとピンクッション(針山)が出来上がります。
シュシュ
長編みの円をゴムに編んでいくと、簡単にシュシュが出来上がります。
ネックレス
長編みで編んだ円を大小繋げてネックレスが作れます。使用する毛糸の種類を変えると、様々なニュアンスの違いが楽しめます。
長編みの円 穴が空いてしまう原因と対策とは?
長編みの円を編んでいくときに、根元に穴が空いたような隙間ができてしまうことがありますよね。
なぜ穴が空いてしまうのでしょうか。
その原因と対策方法について解説します。
高さが不十分
長編みの円では立ち上がりの鎖目3目を編んでから長編みを編み始めます。
このとき立ち上がりの3目がきつすぎたりゆるすぎたりすると、続く長編みが引っ張られたり高さの調整がうまくいかなくなります。
鎖編み三目よりも短い毛糸を引き出して編むと、
↓
このように高さがそろわずいびつになり、穴も空きます。
立ち上がりの鎖目はそのあと続く長編みの高さの基準になりますので、ベストな力加減で編んでおきましょう。
そして続く長編みは、毛糸をすくうときに鎖目3目分の毛糸を引き出すように注意します。
最後の毛糸を引き締めるときに同じ力加減で編むようにすると、穴が空きにくくなります。
頭でっかちな編み目になっている
初心者が陥りやすい長編みを編む上での失敗が「頭でっかちな編み目」、つまり長編みの最後の工程でゆるすぎる状態です。
長編みは足(柱)の部分は長めに毛糸を出してゆるめに編み、頭の部分はこころもちきつめに編むときれいに仕上がります。
そして長編み同士の隙間もできなくなります。
編み地の回し方が間違っている
編み地を一方方向に向かって回さず、逆方向に向かって編んでしまうと足(柱)の部分に隙間ができやすくなってしまいます。
このように裏面を自分に向けて編んでしまうと、編み地の回し方が間違ってしまっているといえます。
編み目の表と裏を確認しながら編んでいくと、編み地の回し方を間違えにくくなります。
左が正しい向きで編んだ円、右が逆方向に向かって編んだ円です。
でも自分なりのルールを設けて一定の力加減になるように注意すると仕上がりの見た目が変わってくるよ。
長編みの円 波打つ時の原因と対策とは?
長編みの円を編んで平らなところに置いてみると、波打つように浮き上がってしまうことがありませんか?
長編みの円を編んで波打ってしまう原因と対策方法について解説します。
どうすればいいでしょうか。
参考にしてね。
長編みの幅と高さが合っていない
長編みの円を編んでいく場合、長編み1目が円錐状になることで円がつくられていくことになります。
つまり長編みの編み幅が長すぎるとひらひらと波打ってしまう原因となります。
このように毛糸を立ち上がりの3目よりも長くひきだした場合、
↓
このように円の外側が歪む原因となり、波打つことになります。
横から見ると波打っていることがよく分かります。
長編みの編み幅を短くする
長編みの編み幅を短くすると、波打ちが解決します。
編み幅を短くするには長編みの高さを心もち短めに編むのがポイントです。
↓
立ち上がり三目と同じ高さの毛糸を引き出して編むと、波打つことがありません。
長編みの高さが低くなると幅も短くなります。
出来上がった平面の作品は、スチームアイロンを当てると糸が落ち着き自然と平面になります。
アイロン台など平らな場所に作品を置き、3㎝ほどアイロンを離して蒸気だけを当てるようにして、そのまま自然と冷めるのを待ちましょう。
今回のまとめ
今回は長編みの円の編み方について、穴ができたり波打ってしまった時の原因や対策について解説しました。
長編みの円に穴が空いてしまう理由は次の3つです。
高さが不十分
頭でっかちな編み目になっている
編み地の回し方が間違っている
長編みの円が波打ってしまう原因には、長編みの幅と高さが合っていないという点が挙げられます。
長編みの編み幅を短くすると改善します。
また長編みの円を利用して作れる小物についてもご紹介しました。
長編みの円では次のような小物が作れます。
コースター
円座
ポーチ
アクリルたわし
ピンクッション
シュシュ
ネックレス
工夫次第ではもっとたくさんの雑貨を作ることができますので、ぜひ綺麗な円の編み方をマスターして小物作りにチャレンジしてみて下さい。
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