この記事では レース編みの基本やデザインについてと基礎の練習の仕方について ご紹介します。
最初に覚えるべき編み方や編めるものについても載せていますので、気になる場合は読んでみて下さいね。
レース編みの基本的なことについて知りたい! と思ったのはいいものの。。。
漠然としかレース編みについて知らないかも?
そんな疑問にこたえるべく、基本の編み方・基本のデザイン・作品の一例・練習の際のポイントなどもご説明しています。
では、基本をまずは覚え、楽しく練習しながらレース編みにチャレンジしてみて下さい♪
レース編みの基本は?最初に覚えるならこの編み方!
レース編みで最低限覚えていおた方が良い編み方は、「くさり編み」「細編み」「長編み」「引き抜き編み」の4つです。
作品によっては他にもいろいろな編み方が必要になってきますが、この4つさえ覚えておけばほとんどのレース編みを編むことができます。
編み方はかぎ編みと全く同じ編み方となります。
- くさり編み
編んでいくときの土台(作り目)を作るときによく使用される編み方です。
その名の通り、編み上がりが鎖のような形になることから「くさり編み」と呼ばれています。
レース編みの始まりはほとんどがこの編み方で一番基本となる編み方です。
針にかかっている目は数えず、編み終えた目を1目として数えます。
くさり編みには表と裏があり、平らな方が表、ポコポコとしている方が裏(裏山とも言います)になります。
- 細編み
細編みはレース編みのもっとも基礎的な編み方です。
細編みの中でも、細編みの頭、くさり部分の向こう側半目をすくって編む編み方があります。
この編み方で、同一方向に編む(輪・円に編む)とすじ編みと呼ばれる編み方になり、編み地を段ごとに返して編む(往復編み)とうね編みと呼ばれる編み方になります。
編み地は、すじ編みはくさり目の手前の糸がすじ状に表れ、うね編みは凹凸したうね状に仕上がります。
- 長編み
長編みは細編み2段分の高さを出す編み方です。
根元と頭に距離ができるため編み目と編み目の間にスペースができ、目の詰まる細編みよりもゆるい風合いになります。
立ち上がりは、くさり編み3目で立ち上がり目となり、この立ち上がり目を長編み1目と数えます。
- 引き抜き編み
目を止めたりつなぎ合わせたり、縁を補強する時にも使います。
そしてくさり目は、つくり目として新たに目を作る時に使われるのに対し、引き抜き編みは、元々ある編地の目を拾って編みます。
糸を重ねないので編み目に高さがなく、平らに近い編み方が出来ます。
引き抜き編みは、編みあがりの目の高さが最も低い編み方なので、編地のカーブを作りたいときなどに使えます。
カーブはだんだんと目の高さを減らして行き、最後は引き抜き編みで平らに仕上げます。
また縁取りなどに編むと、くさり目で端のガタガタしている感じをカバーでき綺麗に見えます。
くさり編みの土台を細編み・長編み・引き抜き編みを使って編んでいく、というのが基本の編み方です。
この編み方を中心に、組み合わせや目の数を変えることで幾通りもの図案ができていきます。
レース編みのデザインは?どんなものが編めるの?
ここではクロッシェレースの代表的なデザインをご紹介します。
手法 | デザイン |
パイナップル編み | ネット編み・パプコーン編みを三角形に並べ、パイナップルや木の実に見立てます。その出来た模様を松葉編みや長編みと組み合わせて作ります。 |
おすすめの作品 コースター・ドイリー・テーブルクロス・巾着・ネット編みバッグ・フットカバー・ストール・プルオーバー・キャミソール・つけ襟 | |
方眼編み | 長編み等と鎖編みを組み合わせ方眼を作り、ドット絵の要領でいろいろな図形を描画します。 |
おすすめの作品 コースター・シュシュ・ストール・カフェカーテン・タペストリー・テーブルランナー・カーディガン・クッションカバー | |
モチーフ編み | 小さなモチーフを編みつないでいきます。モチーフには、サークルモチーフ・スクエアモチーフなどの幾何学模様やバラモチーフ・葉っぱモチーフなどの絵図の模様があります。 |
おすすめの作品 ドイリー・ストール・テーブルクロス・ベッドカバー・ブランケット・マーガレット・バッグ・帽子・アクセサリー・コサージュ | |
アイリッシュ・クロッシェレース | ブリッジやパディングコードを使い、バラやシャムロックなど立体感のある草花のモチーフを集めてつなぎ編んでいきます。 |
おすすめの作品 つけ襟・コサージュ・ストール・アクセサリー・リース・ラリエット・テーブルセンター | |
ブリューゲルレース | テープ状に編んだレース(ブレードと呼ぶ)を図柄通りに曲げ、空いた空間をかぎ針で編んだレースでつなぎ、模様を作っていきます。 |
おすすめの作品 ストール・つけ襟・ショール・カフェカーテン・ドイリー・テーブルランナー |
以上が代表的なデザインです。
もちろん、デザイン同士を組み合わせて一つの作品に仕上げることも出来ます。
レース針編みは、かぎ針編みで編む作品と同様の作品がほぼ編めるということになります。
レース編みの基礎!練習の仕方とは?
では具体的にレース編みの基礎についてご紹介します。
かぎ針の持ち方と糸のかけ方
利き手が右手の場合を例にご紹介します。
右手の親指と人差し指で針を軽く持ち、中指を添えます。
この中指は針と編み目を押さえて規則正しく編むためのサポートをします。
右手で糸端を持ち、左手の小指の後ろ側(薬指との間です)から手前に糸をかけます。
一巻きして持ち上げ、真ん中2本の指の内側を通して人差し指と中指の間を後ろに出し、人差し指にかけて糸端を手前におろします。
右手で持っていたところを親指と中指でつまむように持ち、人差し指をたてて糸をピンと張ります。
糸をひき、手前に10cmくらい残します。
基本の編み方 4つ☆
レース編みで一番基本となる編み方4つを具体的にご紹介していきましょう。
編み始めの輪を作ります。
針を糸の向こう側にあて、糸にひっかけ手前に引っ張ります。
針を一回転させます。
この時、糸は交差されています。
その時親指と中指で押さえている糸と一緒に手前に持ってきた糸も押さえます。
針を糸の下からくぐらせ巻きつけます。
かぎ針の先のフックに糸をひっかけ手前に引いていき、そのままさっき作った輪の中にくぐらせます。
くぐらせたまま引っ張って、糸の輪を小さく引きしめます。
これで編み始めの輪が出来上がりました。
この小さく引きしめた目は数に数えません。
次に、かぎ針の背で糸を押し上げるようにして糸を引っかけます。
そのまま輪に引き抜くとくさり編みが出来上がります。
くさり1目で立ち上がり、立ち上がった目のとなりの目に針を入れ、糸をかけ引き出します。
そのまま針に糸をかけ、残っている2目をその糸で引き抜きます。
細編みの出来上がりです。
針に糸をかけたら編み目に針を入れます。
長編みの立ち上がり目はくさり編み3目となるので、4目めの目に針を入れましょう。
そのまま糸に針をかけ、引き出します。
針に3つ糸がかかっいる状態です。
針に糸をかけ手前の2つだけを引き抜きます。
引き抜いたあとは、針には2つ糸がかかっています。
もう一度針に糸をかけ、残りの2つを引き抜きます。
長編みの出来上がりです。
立ち上がり目を編まずに編み目に針を入れます。
糸をかけ、針にかかっている1目ごと引き抜きます。
引き抜き編みの出来上がりです。
長編みの頭に引き抜き編みを編んでいます。
練習の仕方
レース編みの練習として、初めはかぎ針・糸ともに太めのものを使用して行います。
練習をかさね、感覚がつかめてきたら少しずつ針と糸を細くしていくとスムーズに編み進めることが出来ます。
かぎ針編み自体が初めての場合は、レース糸ではなく毛糸を使用してレース編みの練習をし、まず編む感覚に慣れるようにしましょう。
使用する糸の色は、編んだときに目を拾いやすいように単色で薄めの色を選びます。
黒や茶などの濃い目の色は、編み目が見えづらく編みにくくなります。
練習に向いている作品としては、ミニモチーフやコースターなどです。
小さいながらも基本の編み方を使用して編める上、ある程度の時間で出来上がります。
さらに編み終えたという達成感を味わえますし、同一のものを繰り返し編むことによって同じ加減で編むことの練習にもなるからです。
練習する際に気を付けること
ある程度調子よく編めるようになったら、できた編み目を確認しながら編んでいきます。
編み目が揃っていなくて見た感じが今ひとつ・・・という時は、糸のテンション(張り)を調節してみましょう。
糸のテンションを決めるのは、左手の薬指と小指です。
糸がゆるんで編みにくいときはその2本をグーの形に強めに握ります。
逆にきつくなってしまうときは、握っている左手の小指と薬指のあたりをゆるめてみましょう。
ちょうどいい編み目は目の一つ一つがはっきりしていて、ある程度整っています。
編み目が整っていると、次の段に進むときも目を拾いやすくなります。
それでも綺麗な編み目が出ないようなら、針を変更してみましょう。
編み目がゆるめなら細い針に、きつめなら太い針に変えて編みます。
細い針に変更して編んだ場合は同じように編んでいても、編み目は締まり整ってきます。
逆に太い針に変更して編んだ場合は、編み目にほどよいゆるみができ整ってきます。
きつすぎる編み目は、目が詰まり整っているように見えますが編むのが大変です。
しかも次の段を編むときには、目を拾うときに糸を割ってしまいがちになります。
この”糸を割る”とは、何本かよってある糸の全部を拾わずに一部だけを拾ってしまうことを言います。
レース編みは一日で終わらないのが通常です。
ましてや、あいだが空いてしまうこともよくあることです。
前回と同じ手加減で編もうと思っていても、どんな手加減だったか忘れてしまっている・・・なんてことはありがちです。
なので、いつも同じ手加減で編めるようにすることが大切です。
練習の際は、その手加減を一定にして編むことを心がけて編みましょう。
針を選ぶときは、糸についているラベルの号数も参考にしつつ、編んでみた編み地の様子に合わせて変えましょう。
今回のまとめ
今回はレース編みの基本やデザイン、基礎の練習の仕方についてご紹介しました。
基本の編み方は 「くさり編み」「細編み」「長編み」「引き抜き編み」の4つでしたね。
まずはこの4つをしっかりマスターできるようにしましょう。
レース編みのデザインとしてもいろいろ紹介しましたが、基本の編み方を押さえておけばある程度編めるので、小さ目の作品から挑戦してみましょう!
何事においても基礎がしっかりできていないと後々ひびいてくるものです。
そうならないためにもコツコツと練習を積み重ね、いつも同じ手加減で編めるようにしましょう。
手加減を保つコツは左手にかけている糸のテンションを一定にすることです。
編み目がゆるかったり、きつかったりするときは、針を変更をすることも必要です。
けれども、いろいろ注意しながら編んでいるとただただ疲れるばかりになってしまいます。
やはり楽しみながら編めてこそ、「次は違うものを編んでみよう♪」「次は何を編もうか?」 という気持ちになるので、注意点をおさえつつ小さな作品を楽しみながら完成させていきましょう。
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