この記事では、レース編みの道具や針と号数についてと、とじ針や糸と太さについても詳しくご紹介していきます。
道具はどこで買えるのか、編み針の特徴・選び方とレース糸の素材や特徴についても載せていますので、気になる場合は読んでみて下さいね。
春が近づくと、ショップなどでレースがあしらわれた小物などを見かける機会が多くなります。
いつかレース編みでいろいろ編んだりしたいな〜と、夢も膨らんできますよね。
けれど、いざレース編みをしよう!と思った時まず迷うものは道具ではないでしょうか?
記事では、どこで買うのがいいのか・編み針を選ぶ際のポイント・とじ針についてなどの説明もしています。
また、レース糸についての詳しい特徴・選び方のポイントなどについてご紹介もしています。
レース編みの道具を準備するときの参考にぜひ!してみて下さい。
レース編みの道具って?どこで買えるの?
ここではレース編みに必要な道具についてご紹介していきます。
レース編み/クロッシェレースに必要な道具
レース編みに必要な道具は4つです。
その他にあれば便利なものもご紹介します。
1.レース糸
2.レース針
3.糸切はさみ
4.とじ針
の4つがあれば作品を編めます。
その他にあると便利なものは、段数マーカーと定規です。
段数マーカーは、何段まで編んだか分かるようにつけておいたり、輪編みする時の編み始めにつけておき印がわりに使用します。
定規は、編み図通りのサイズに編めているかどうかを確認する際あると便利です。
また、モチーフなど同じサイズの物を何枚も編む時にも使います。
レースのモチーフ編みは目が細かいので、数ミリの違いがモチーフを繋げていくうちに微妙なズレとなって後々ひびいてきます。
なので、小まめにサイズを確認しながら編んでいくことをおすすめします。
購入先とそれぞれのメリット・デメリット
では、どこで道具を揃えたらいいのでしょうか?
購入先と共にそれぞれのメリット・デメリットをあげてみましょう。
購入先 | メリット | デメリット |
各手芸店 | 商品を直接手に取ったり見たりして確認しながら購入できます。
お店の方から使い方や商品の特徴を直接聞くことができます。 |
基本的に、定価で購入することになります。 |
ネット通販 (Amazon 楽天等) |
お店に行かなくても気軽に購入でき、他メーカーといろいろ比較しながら購入できます。
一流メーカーの商品が定価より安い価格で買える商品があります。 |
直接見ることが出来ないので、届いた時に思っていた感じと違う場合があります。 |
100円均一 | お手頃な価格なので気軽に購入できます。 | 素材や使い易さに少々難点がある場合があります。 |
以上のことを踏まえて道具を揃えてみて下さいね。
レースの編み針って?どんな特徴?
かぎ針にはサイズがあり、大きさによって呼ぶ名前が変わってきます。
かぎ針編みは「2/0号」が一番細く、「3/0号」「4/0号」と数字が大きくなるにつれて針が太くなります。
「2/0号」よりも細いかぎ針になるとレース針と呼ばれ、0号が一番太い針になります。
2号・4号・6号と偶数で号数が変わっていき、号数が大きくなるにつれて針は細くなっていきます。
種類としては、メーカ・ブランドによっていろいろなタイプがあります。
先端部分の基本的な形状はほぼ同じですが、持ち手の素材や形によって編みやすさや手の疲れやすさが違ってきます。
自分の手になじむ持ちやすい一本を探してみましょう。
持ち手は金属製・木製・樹脂製・ラバー素材などいろいろあります。
レースの編み針の号数とは?選び方のポイントは?
レース針の特徴でもふれましたが、レース針は0号が一番太く、号数が大きくなるほど細くなります。
0号より太い針をかぎ針と呼び、00(ニイレー)号・000(サンレー)号と太くなり2/0(ニイレー)号、3/0(サンレー)号と表示されます。
それに対して、レース針は「/0」がつかなく「号」のみで表示されます。
- レース針の号数と太さ
0号・・・1.75mm
2号・・・1.5mm
4号・・・1.25mm
6号・・・1.0mm
8号・・・0.9mm
10号・・・0.75mm
12号・・・0.6mm
14号・・・0.50mm
針の太さのサイズは、針先よりも持ち手側、太さが一定の部分の断面の直径です。
14号より細い号数はチューリップ(メーカー名)のみで作られています。
レース編みは針と糸というシンプルな道具でできますが、上手にきれいに編みあげるためには糸の太さやタイプに合った針を選ぶことが大事なポイントです。
先に紹介したように、レース針は種類がいろいろあり、各メーカーによって持ち手に違いがあります。
ただ針先はほぼ同じです。
しかし、100円均一のレース針は、先端の形や”かぎ”のちょっとした形で引っかかりや、差し込むときの滑り具合が違い編む時にスムーズにいかない場合があります。
なので初めてレース編みをするのであれば、各メーカーで出している針をおすすめします。
編み針は、使いにくいとすぐに手が疲れてしまいます。。。
一度購入してしまえば長く使えますし、使いやすい方が疲れにくいうえ綺麗に編めます。
持ち手はただの金属製よりもグリップがついているものが握りやすく、力が入れやすいので長時間編んだ時の疲れ具合が全然違ってきます。
メーカー毎に特徴があるので、自分にあったタイプを選んでみるのがいいでしょう。
レース編みのとじ針って?どういうものなの?
とじ針とは毛糸用の針のことを言い、モチーフとモチーフを縫い合わせたり、編み終わりの糸端を始末したりするのに使います。
針のサイズは、極太用〜極細用まであり、レース編みで使用するなら極細用が適しています。
また、レース針ととじ針がセットで売られているものもあります。
とじ針の特徴としては、毛糸に刺さりにくいように先端が「丸く」作られています。
それに反して刺繍針や縫い針は布に刺しやすいように、先端が「鋭く」作られています。
レース糸は細いので、手持ちの刺繍針でも代用できると一見思ってしまいますが、実はとじ針と刺繍針や縫い針とは作りが全く違っています。
とじ針をきちんと準備して糸処理などをすることをおすすめします。
レース編みの糸って?素材や特徴について紹介!
レース糸は、素材・太さ(番手)・糸のねじり方(撚り)の違いで多くの種類の糸があります。
中でもレース糸の手触りや風合いを左右するのが、「糸の撚り方」です。
糸は何本もの細い繊維を束ねてねじり合わせることで、耐久性のある1本に仕上がります。
この加工は「撚り」と呼ばれており、甘くねじり合わせると柔らかな風合いの糸になり、しっかりと強くねじり合わせることで編み目を際立たせる糸ができます。
どのくらい糸にねじりをかけているのかは、「T/m」の単位で表すことが可能です。
柔らかい甘撚の場合は「500T/m以下」、何度もねじり合わせている強撚は「1000~2500T/m」が基準だと言われています。
手触りや風合いはもちろん、色・質感などじっくり見て自分のお気に入りを用意しましょう。
ただ糸の状態で見るのと、編んだあとの状態で見るのとで印象が違ったりする場合もありますが、慣れてくると出来上がりのイメージがつきやすくなってきます。
素材の特徴
レース糸の主な素材としては、綿・絹(シルク)・ポリエステル・特殊加工の糸・麻などがあります。
綿
柔らかい手触りと編みやすい伸縮性があり丈夫なため使いやすく種類もたくさんあります。
レース糸の中で最も主流となっているのが綿100%のものです。
綿のレース糸はシルク製などに比べると光沢感が劣りますが、ブランドによっては産地や加工方法にこだわっているところもあります。
例えば、糸に光沢感を出すため余分な羽毛を焼く加工や、水酸化ナトリウム水溶液に浸す「シルケット加工」を施したりしている糸もあります。
このような加工により、綿でもシルクのような光沢感のあるレース糸を作ることができるようになりました。
絹(シルク)
黄ばみやすかったりと取扱いが少し大変ですが、天然素材ならではの光沢感とキュッキュッとする上品な手触りが魅力的です。
綿に比べると価格は高くなってしまいますが、高級感が出るのでショールなど身にまとうものにおすすめします。
ウェディング用品や記念日のプレゼントといった特別なアイテムなどにも、素材の魅力が引き出されるのでとても向いています。
ポリエステル
レース糸にラメが混紡されていたり、特殊な技法に対応する加工が施されていたりする場合は、ポリエステルが含まれていることが多いです。
ポリエステルは化学繊維なので天然繊維に比べると風合いには劣りますが、ラメ入りなどの加工されたものも多いので、雑貨やちょっとしたアクセントが欲しい時などにおすすめします。
作るものに合わせて使ってみるとよいでしょう。
特殊加工の糸
ラメが撚り合わせられたものや、かすり染めされたものなどの特殊なレース糸です。
ラメ入りレース糸はゴージャス感のある小物や雑貨に、かすり染めは子ども服や小物にぴったりです。
レース糸自体におしゃれな加工がされているので、シンプルなレース糸で製作するときとは違った作品に仕上げることができます。
また、このような特殊なレース糸はポイント使いをしても一味違った、おしゃれな感じに仕上がります。
麻
手芸店ではあまり見かけないかもしれませんが、糸の表面に毛羽立ちがあり、編むと他の糸にはない雰囲気が表現できます。
さっぱりとした手触りが魅力です。
糸の表面が毛羽立っていることとその滑りの悪さから使う前に蝋引きする方法もあります。
それでも糸を引き締める際には苦労します。
レース編みの糸 太さは?選び方のポイントは?
糸の太さを表す単位を番手といい、「○○番」や「♯○○」で表記され、20番・40番・80番・100番と、レース針と同じく数字が大きくなるほど糸の太さは細くなります。
太さもメーカーによって様々なものがありますが、手芸屋さんでは20番と40番がよく売られています。
“糸の太さを表す” ものですが、正確には糸の太さではありません。
重さに対してどのくらいの長さがあるのかを、一定の計算式で表した糸の太さの目安のことを言います。
- 番手について
紡績した糸の太さを表わす単位で、一定の重量に対して長さがいくらあるかで表わし、綿番手・毛番手・麻番手などがあります。番手数が大きいほど糸の太さは細くなります。
綿番手の1番手とは、重さが1ポンド(453.6g) で長さが840ヤード(768.1m) あるものをいいます。
レース糸の番手と適した針の号数
レース糸と適した針を一覧表にまとめました。
- 糸に適した号数一覧
太い ↓ ↓ ↓
細い |
針のサイズ | 針の号数 | 糸の番手 |
1.75mm | 0 号 | #10~20 | |
1.50mm | 2 号 | #10~20 | |
1.25mm | 4 号 | #18~30 | |
1.00mm | 6 号 | #20~30 | |
0.9mm | 8 号 | #40~60 | |
0.75mm | 10 号 | #50~80 | |
0.6mm | 12 号 | #60~100 | |
0.50mm | 14 号 | #80~120 |
これはあくまでも目安となります。
同じ番手であっても、ブランドによって太さが若干違うという場合もあります。
人それぞれ手の加減が違うものです。
同じ糸で違うサイズのレース針で小さいモチーフなどを編んでみて、一番編みやすい、または編み目が綺麗にでているな、と思った針で編んでいくのがいいでしょう。
リンゴのモチーフを、糸#40を使用し、レース針2号と10号で全く同じ編み方で編んでみました。
針2号は、見た目柔らかな感じに仕上がりました。
さわり心地もふんわりしています。
針10号は、見た目きっちりした印象です。
さわり心地はピシッとしていて、アイロン仕上げをしなくても大丈夫な感じの仕上がりです。
糸に適した号数一覧を参考しつつ、自分の編みたい作品のイメージに近づけるような針選びをしましょう。
糸選びのポイント
ではどんなポイントで糸を選べばいいのかをご紹介します。
初心者は標準的な20番~40番から始めましょう
レース糸の中で標準的な太さだと言われているのが、20番~40番のものです。
このくらいの太さのものはバリエーションも豊富で扱いやすく初心者さんに向いています。
また、20番は「太糸レース糸」とも呼ばれ、厚みのある雑貨を作りたいときや、バックやクッションカバーなどの大きめ作品を作りたいときにも編みやすくおすすめです。
繊細な雑貨を作りたいときは80番~100番を選びましょう
モチーフを使用した繊細なレース編みや、華奢なラインを重視した雑貨を作りたいときには、80番~100番のレース糸が向いています。
レース糸自体が細いので、細かな作業が行いやすくなります。
一方で大きめな作品を作ろうとすると、糸が細いためかなり時間がかかってしまいます。
そのため、アクセサリーや小さな雑貨作りにおすすめです。
もちろん慣れてきたら、長期間をかけて大作に取り組み素敵な作品を完成させることも可能です。
けど慣れないうちはスムーズに編むことを優先して選ぶのも大事だよ!
今回のまとめ
今回は、レース編みの道具や針と号数についてと、とじ針や糸と太さについても詳しくご紹介してきました。
レース編みをする際、どんな道具が必要か・購入先のメリット・デメリットなどについて分かって頂けたでしょうか。
また、レース針の特徴・号数・選び方・とじ針についても詳しく説明させて頂きました。
そして、レース糸と針の関係性から素材・特徴と話してきましたが、記事を読む前に思っていた ”道具についての特徴や選び方” についての疑問が少しは解決できたことでしょう。
今回の記事を役立てて、レース編みを始めるきっかけとして頂けたら嬉しい限りです♪
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