レース編み PR

レース編みの仕上げ☆糸始末・着色・水通し・ピン打ち・糊付け・アイロンの手順方法!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

この記事は、レース編みの仕上げの方法・糸始末や着色についてと、濯やピン打ちその他糊付けやアイロンについて詳しくご紹介します!

また、仕上げの必要性、糸始末・着色・洗濯の方法ピン打ち・糊付け・アイロンの仕方など分かりやすく説明しています。

レース編みの作品を作ってみたけど、何か違う??
編み図どおりに編んでいるのに出来上がりがいま一つ・・・

と感じていたなら、ぜひこの記事を読んでください。

きっとお役に立てることでしょう♪

レース編みの仕上げって?必要なの?

レース編みの仕上げって?必要なの?

レース編みを始めようと思い、いろいろ調べていくと耳にするけどよく分からないのが「レース編みの仕上げ」ではないでしょうか。

仕上げは「ブロッキング」とも呼ばれています。
ブロッキングとは、編んだレース作品をきれいに形作る方法です。

そしてブロッキングには、水通しで仕上げるエットブロッキング と蒸気で仕上げるスチームブロッキング があります。

 

「水通し」とは

「水通し」によって、編目とサイズを整え、糸の風合いをだすことです。

繊維は水分と熱を与えると、繊維を構成している分子が動きやすくなり、欲しかった状態(編み目や寸法)に整えることができるようになります。
そして、そのままにして水分が抜け熱が下がると欲しかった状態で固定されます。

 

ではなぜブロッキングが必要なのでしょうか?

一度レース編みをしたことがあるなら経験したことがある作品が編み上がった時のヨレヨレ感・・・
本のとおりに作ってみたのに編み方がゆるいのか、糸が細すぎなのか。お手本のように出来上がらず、モチーフがどうしてもヨレヨレになってしまい悩んだりしたこともあるはずです。

まず、このヨレヨレ感についてはそんなに悩まなくても大丈夫です。
レース編み上級者でも編みあがりは多少ヨレヨレ感があります。

そのヨレヨレ感をなくし作品が綺麗に美しくなるためにブロッキングが必要となってきます。

ではブロッキングをすることによってどんな風にかわるのでしょうか?

ブロッキングをするということは、編み目を大きくするのではなく、編み目を本来の位置に戻す作業と考えると分かりやすいです。

端をしっかり引っ張ることで、中途半端な掛け目やどっちつかずの編み目が引き締まってきます。
そして、それぞれの編み目が本来の位置にきちんと収まることで全体の模様がはっきりしてきます。

細くて頼りない糸なので、そのままでは模様すらはっきりしない。。。
そこで水通しし、しっかり引っ張ることで本来の模様が綺麗に見えるようになるのです。

ヨレヨレだった作品が、ブロッキング後はパリッとして模様が綺麗に見えるようになってきます。

リリー先生
リリー先生
仕上げの一手間で美しさを増すので、やはりブロッキングは必要だよ! 

 

レース編みで糸始末の方法は?

レース編みで糸始末の方法は?

編み終わった後に残っているのが、編み始めと終わりの糸端です。
途中で糸替えした場合も糸端はもちろん残っています。

ブロッキングの前に糸端の糸始末をきちんとしておきましょう。

レース編みでの糸始末は、かぎ針編みと同じ要領で行います。

 

とじ針に糸端を通します。
下の1目拾い、糸を引き抜く前にできた穴に針をくぐらせ引き抜きます

レース編みで糸始末の方法は?

 

編んできた方向とは逆の方向の2、3目を拾い糸端をくぐらせます。

レース編みで糸始末の方法は?

 

1目戻りもう一度糸端くぐらせ、

レース編みで糸始末の方法は?

 

続けて3、4目新たに目を拾います。
返し縫いの要領で行うといいでしょう。

レース編みで糸始末の方法は?

糸を切り、糸始末の完了です♪

 

レース編みで着色の方法は?

レース編みで着色の方法は?

レース糸は毛糸に比べると色の種類が少なく、編みたい色が見当たらない場合があります。
そんな時に役立つのが着色する方法です。

やり方はたらいなどに作品を入れ、染料を使用して着色するので、大判ものなどたらいの中で重なりあう状態になる作品にはむいていません。

リリー先生
リリー先生

大判ものの作品は、色ムラになる可能性大! 初めから好みの色のレース糸を探して編もう。

 

染料について

染料は手芸店で販売されています。
大きく分けると「水染めタイプ」「煮染めタイプ」があります。

  • 水染めタイプ・・・柔らかい色向きで生地を傷めにくく、洗濯機で洗え手軽なのが利点です。ただ、洗濯などにより色落ちしやすいです。
  • 煮染めタイプ・・・色落ちに強く、薄い色から濃い色まで幅広く使えます。煮すぎると生地を傷める可能性があるので、繊細な生地には要注意です。煮詰めるということでやや手間がかかります。

 

どちらのタイプも染料を溶かす量で濃淡を調整でき、好みで色を混ぜると紫がかったピンクや赤みがかったピンクなどに染め分け出来るので自分だけの色が作れます

作品を染める前に、使用した糸の糸端で染まり具合を試すと失敗が少なくなります。

色を長持ちさせたい場合は、塩または専用の色止剤が一緒に販売されているのでどちらかを利用しましょう。

 

その他の染料

手芸用の染料以外にもアートフラワー用染料皮革染料を使用して着色する方法もあります。

液体、粉末と種類があり、絵の具のように水で溶かし筆で塗るように染めていきます。

小さなお花のモチーフや、アイリッシュ・クロッシェレースのモチーフなどで、部分的に染めたい時に重宝します。
そして何種類もの色を作品につけることができます。

作品は水通しし濡れた状態で着色をします。
染料を作品にのせたときグラデーションがつき、染めたところと地糸の境目がなくなり自然な仕上がりになります。

ただ、色落ちするので着色後に硬化用スプレーを使用します。

硬化用スプレーは、型崩れ防止・補強・撥水効果があり作品が長持ちします。

 

レース編みの水通しは?方法手順はこれ!

レース編みの水通しは?方法手順はこれ!

水通しで仕上げるウェットブロッキングの仕方は、水通し+ピン打ち です。

「レース編みの仕上げって?」の欄で”水通し”について説明したとおり、水通しをすることによって編み目とサイズが整い糸の風合いがでてきます。

通常は、水通しのみで構いませんが、長期間にわたり出来上がった作品で埃などが気になり洗いたい時は、少量の洗剤を溶かし手洗いします。

長期間出し入れして編んでいると、埃はもちろんのこと見えない汗などもついているので一度洗うことをおすすめします。

 

水通しの仕方

まず、布がゆったり入る大きさのたらいなどを準備し、できるだけしわにならないように水に浸します。
洗剤を使用する際は、蛍光増白剤などの入っていないおしゃれ着用洗剤をその中に少量溶かしておきます。

洗い方はもんだりこすったりしないで、優しく振って洗うか、押して洗うくらいにします。

洗剤を使用して洗った場合は、手早く終わらせて洗剤が残らないようによくすすぎます

色落ちの心配のないものはぬるま湯で、色のあるものはお湯ではなく水を使った方が色落ち・色あせを防げます。

洗い終わったら、少し水気を切りタオルなどに挟んで押え水分を取り除きます。

大判の作品の時はバスタオルなどに挟んだ後端からクルクルと優しく丸めていくと均一に力が加わりまんべんなく水分を取り除くことができます。

 

レース編みで糊付けのやり方は?

レース編みで糊付けのやり方は?

糊付けはブロッキングでは欠かせない手順の一つです。
特にコースター・ドイリーなど、パリッと仕上げたいときには必須です。

作品の仕上がり具合の用途に合わせて糊付けしていきます。

 

ウエットブロッキングでの糊付け

作品によって、パリッと仕上げたほうがいいものと、柔らかく仕上げたほうがいいものとがあります。

例えば、コースターやドイリーなどはパリッと仕上げたほうが繊細さが引き立ち、逆にストールやテーブルクロスなどはナチュラルに仕上げると可憐な印象になります。

 

パリッと仕上げたい場合

液体洗濯糊を先にたらいなどに適量を入れ水またはお湯でとかしておきます。
そこに作品を入れ水通しをします。

洗剤を使用する場合は、先に洗ってから新たに水をはり、そこに液体洗濯糊を入れ水通しします。

作品を浸す時間は5~10分くらいが目安です。
作品を取り出したら、水通しの時と同じ要領でタオルなどで水気を取り除きます。

 

柔らかくナチュラルに仕上げたい場合

水通しし、ピン打ちした後にスプレー糊を作品にまんべんなくスプレーします。

 

スチームブロッキングでの糊付け

スチームブロッキングの場合は、ピン打ちした状態にスプレー糊で糊付けをしていきます。
液体洗濯糊よりもスプレー糊のほうが柔らかくナチュラルに仕上がります。

パリッと仕上げたい場合は、スプレー糊をたっぷりとまんべんなくスプレーするようにしましょう。

しっかり目にパリッと仕上げたい場合は、ウエットブロッキングの方法で行うことをおすすめします。

 

レース編みでピン打ちのやり方は?

レース編みでピン打ちのやり方は?

ピン打ちは、ブロッキングの中で最も重要な作業になります。

形を整え、編み目を綺麗に見せるために丁寧にピン打ちをしていきましょう。

 

ピン打ちで必要な道具

道具 用途
 ピン 作品を固定していくために使用します。

 

専用のTピンもありますが、あまり細くない作品であればマチ針でも代用できます。

 アイロン台やマット 発泡スチロールやコルクなど平らで作品を広げることができ、ピンが打てるものなら素材は問いません。水分がついても問題のないものを用意します。

 

プレイマットはつなげて大きさを変えられるので便利です。

 ガイドラインを描いた台紙 手描きの場合は、ハトロン紙などを使用して描きます。

 

従来の図案用の他、「方眼入り」「和紙素材」「不織布」などのハトロン紙があります。

ガイドラインを描いた台紙をこちらからプリントアウトできます。 ↓

参考URL:Excelで円の等分割

本に付属として「レースガイドシート」がついているのでそれを使用する場合もあります。

 ビニール袋 ガイドラインの上に敷き、作品をのせてピン打ちします。

レースガイドシートに付属としてついているのもあります。

 ワイヤー 必要に応じてブロッキングワイヤーを使用します。

ホームセンターなどで販売している2mmのステンレス丸棒でも代用可能です。

 

ピン打ちのやり方

今回はプレイマットを使用し、ウェットブロッキング/液体洗濯糊を使用で仕上げます。

レース編みでピン打ちのやり方は?

まず、プレイマットの上に、ガイドラインを描いた台紙をのせます。

 

台紙について

サークル型の時はガイドラインを使用し、スクエア型やオーバル型(楕円形)の時は方眼紙のマス目を使用すると便利です。

 

台紙の上にビニール袋をのせ、その上に糊付け・水通しした作品を広げ寸法に合わせてピンを打って張っていきます。
まず中心に打ちます。

レース編みでピン打ちのやり方は?

 

次に外側に打ちます。
外周のピンは上−下、左−右・・・というように向かい合う場所に大まかに打ちだんだん細かく打っていくと均等に打てます。
レース糸は濡れると少し縮むのでそれを伸ばすように外側に引っ張り気味にピンを打つと綺麗に仕上がります。

レース編みでピン打ちのやり方は?

 

内側に打ちます。
模様のずれを整える程度です。
ピン打ちが完了しました。

レース編みでピン打ちのやり方は?

そのまま自然乾燥させ、乾いたらピンを外して完成です。

 

ウェットブロッキングする前 ↓

レース編みでピン打ちのやり方は?

 

ウェットブロッキングした後 ↓

レース編みでピン打ちのやり方は?

ピンとしていて綺麗に仕上がりました。

ブロッキングのコツは、少しきつめに張ることです。

 

リリー先生
リリー先生
きつめに張ると、編み目がきれいに揃って模様もくっきり浮かび上がるんだ!。 

 

レース編みでアイロンのかけかたは?

 

レース編みでアイロンのかけかたは?

蒸気をあてて仕上げるスチームブロッキングの仕方は、ピン打ち+スチームアイロンです。

アイロンのスチームを糸にあてることで、水通しと同じ効果が得られます。
ただ、大判ものなどはスチームをまんべんなくあてるのに一苦労するので、ウエットブロッキングのほうが適してると言えます。

 

スチームアイロンのかけ方

待ち針を使用する時は、なるべくプラスチックのものは避け、シルクピンやガラスの頭のシルクピンを使いましょう。太い待ち針では刺した穴が残ってしまうことがあるので細い針にします。

ピン打ちした作品にスプレー糊で糊付けした後、アイロンでスチームをあてていきます。

スチームをあてるときは、アイロンが直接あたらないように作品から3mmほど浮かせます。

そして作品にスチームがしっかりいきわたるように、ゆっくりとあてていきます。

そのまま自然乾燥させます。

リリー先生
リリー先生
小さめの作品は、水通しが必要ないスチームブロッキングのほうが簡単に仕上げれるんだ! 

 

今回のまとめ

 

今回は、レース編みの仕上げ方法・糸始末や着色についてと洗濯やピン打ちその他糊付けやアイロンについて詳しくご紹介しました。

また、仕上げの必要性、糸始末・着色・洗濯などの方法ピン打ち・糊付け・アイロンの仕方などの説明もしてきました。

レース編みの仕上げとは、ブロッキングとも呼ばれ作品が綺麗に美しくなるために必要だということでしたね。
ブロッキング前には糸始末をきちんとしておくことも大事でした。

作品をお気に入りの色にしたい時には着色することが可能であり、染料には「水染めタイプ」「煮染めタイプ」がありました。
その他の染料、アートフラワー用染料や皮革染料を使用して着色する方法も取り上げました。

そしてブロッキングには、ウェットブロッキング水通し+ピン打ちスチームブロッキングピン打ち+スチームアイロの方法があり、水通しやピン打ちは画像とともにやり方をご紹介しました。

スチームアイロン・糊付けについても取り上げ、やり方が分かっていただけたことでしょう。

今回は、編み上げた作品を綺麗に見せるためのいろいろな方法をご紹介してきました。
ひと針ひと針、編み上げた作品です。
最後まで手を抜かず仕上げてあげましょう♬

ABOUT ME
千葉さん
編み物全般が好きな主婦です。 大きい作品から小物まで幅広い作品作りをしています。 そんな中、いろいろな形で作品・アイデアなどを紹介していき、皆様のお役に立てたらと思います♪