編み物初心者にもおすすめの編み方がかぎ針編みですが、「いつか棒針編みにもチャレンジしてみたい」と考える事もあるのではないでしょうか。
棒針編みとかぎ針編みは編み目の模様が違うので、どちらも編めると色々な作品にチャレンジできて楽しそうですよね。
実はかぎ針編みでも棒針編みの編み方に似た模様を作ることができます。
今回はかぎ針で編めるメリヤス編みについて詳しくご紹介します。
かぎ針のメリヤス編みの編み方はもちろん、立ち上がりの編み方や縁の編み方についても解説しますので、参考にして下さい。
Contents
かぎ針のメリヤス編みで作れるものって?

メリヤス編みは棒針編みの編み目の一つです。
規則正しく縦に並んだ「V」の形の編み目が畝のようにみえる編み方になります。
かぎ針でメリヤス編みを編むと、厚みがあってしっかりとした編み地になるのが特徴です。
この特徴を活かし、次のような作品作りに向いています。
- ボトルカバー
しっかりとした編み地なので、水滴をできるだけ漏らしたくないボトルカバーにぴったりです。
- バッグ
厚みがあり硬めの編み地に仕上がるかぎ針のメリヤス編みは、バッグを作るのにぴったりです。
かごバッグやクラッチバッグなど、円形も長方形も編むことができます。

こちらのカゴは、ズパゲッティ(Tシャツヤーン)で編みました。
ズパゲッティは洋服などを作るときに出る余りの布を用いて糸のように仕上げたもので、様々な色味や伸縮性が楽しめるエコな素材として人気を集めています。
太めの糸なので、時間がかかりそうに見えるバッグも短時間で仕上げられるのが魅力です。
- マット
かぎ針のメリヤス編みは厚みがある上、毛糸ならではの柔らかさがあります。
その肌に触れる柔らかな感触を活かして玄関マットやテーブルセンターなどが編めます。
- クッションカバー
均一な編み目が美しいメリヤス編みの特性を活かし、クッションカバーを作ることができます。
メリヤス編みは高さがないため太めの毛糸を選んで編んだ方が早く仕上がるのでおすすめです。
- スヌード
しっかりとした編み地なので、メリヤス編みは防寒具にも最適です。
柔らかな毛糸を選べば寒い冬も暖かく過ごせるスヌードが編めます。
かぎ針のメリヤス編み 立ち上がりはどう編む?

かぎ針編みでもメリヤス風の編み目を作ることができます。
基本的にはかぎ針編みの編み方の一つなので、棒針編みともかぎ針編みとも違う独特な編み方になります。
かぎ針編みでもチャレンジできるメリヤス風の編み目ですが、まずはどのように編めば良いのかご紹介します。
かぎ針のメリヤス編みを編む方法
1.前の段の編み目の足(柱)にかぎ針を差し込む
前の段の編み目の頭にかぎ針を差し込むと細編みになってしまい、メリヤス編みになりません。

vの形をしている編み目の真ん中に割り込むようにしてかぎ針を差し込むのがポイントです。

裏から見たところ

逆Vの形をした真ん中からかぎ針が出ていれば正解です。
2.かぎ針に毛糸をひっかけ、引き出す

他の編み方だと立ち上がりの鎖目と同じ程度の長さで毛糸を引き出すのがきれいに編むためのコツです。
しかしかぎ針のメリヤス編みは厚みがあるため、鎖目2目分ほど毛糸を引き出した方が、仕上がりがきれいになります。
3.かぎ針に毛糸をひっかける

4.かぎ針にかかっているループから毛糸を引き抜く

↓
引き抜いたところ

5.一段メリヤス編みで編んだところ

かぎ針で編むメリヤス風の編み方について動画で解説したなかでも、分かりやすい物をご紹介し
ます。
【Tシャツヤーン】かぎ針で編むメリヤス編み
参考URL:かぎ針で編むメリヤス編みの動画はこちら
投稿者:ハリアソビHari*asoB
再生時間:1:58
ゆっくりと丁寧に解説している動画ですので、かぎ針編みの準備をして一緒に編んでみるのに最適です。
かぎ針で編むメリヤス編みの立ち上がり方法
かぎ針のメリヤス編みは基本的には細編みの編み方と同じです。
かぎ針を通す場所が細編みと違うのが最大のポイントです。
つまり立ち上がりも細編みと同じように、鎖目1目になります。
どのように立ち上がりを編んでいくのか見ていきましょう。
1.鎖目を1目編む

2.前の段の編み目の足(柱)の間にかぎ針を差し込み、毛糸を引き出す

3.かぎ針に毛糸をひっかけ、かぎ針にかかっているループから引き出す

メリヤス編みで縁 かぎ針での編み方は?

全体をメリヤス編みで編むのではなく、縁の部分だけをメリヤス編みで編むこともできます。

こちらは上の2段をメリヤス編み、下の段を細編みで編んであります。
メリヤス編みは前の段の頭ではなく足(柱)の部分にかぎ針で割って入り編むので、毛糸でおおう部分が多くなります。
そのため他の編み目よりも分厚くなり、カゴやバッグなどの強度が欲しい小物作りに最適です。
かぎ針で編む縁のメリヤス編みについて編み方のご紹介します。
1.立ち上がりの鎖編みを1目編んだら、前の段の編み目の足(柱)にかぎ針を差し込む

↓
かぎ針編みを前の段の足(柱)に見えるハート形の編み目の真ん中に差し込む

vの形をしている編み目の真ん中に割り込むようにしてかぎ針を差し込むのがポイントです。
2.かぎ針に毛糸をひっかけ、引き出す

3.かぎ針に毛糸をひっかける

4.かぎ針にかかっているループから毛糸を引き抜く

5.一段メリヤス編みで編んだところ

6.編み終わりに引き抜き編みをして、糸始末を行う
糸始末の方法についてくわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
参考URL:「かぎ針の編み終わりって?最後の段は?巻きかがりの始末についても」の記事はこちら
今回のまとめ
今回はかぎ針で編めるメリヤス編みについて詳しくご紹介しました。
かぎ針のメリヤス編みでは次のような物が編めます。
- ボトルカバー
- バッグ
- マット
- クッションカバー
- スヌード
かぎ針でメリヤス風に編むには、細編みの編み方で前の段の編み目の足(柱)の間にかぎ針を通します。
また立ち上がりの編み方についてもお伝えしました。
基本的な細編みと同じ編み方になるかぎ針のメリヤス編みは、鎖目1目を立ち上がりとして編みます。
さらに縁の編み方についても解説しました。
縁だけをメリヤス編みにする場合も、前の段の編み目の「V」の真ん中にかぎ針を差し込みます。
編み方にアクセントをつけるときの参考にして下さい。