涼しげで、繊細・可憐という印象のレース編みですがそんなレース編みの作品を一度は作って使ってみたい!と思ったからこそ、このページを開いていただけたんですね^^
けれど、
「作るのは難しそうだし、レース編みのものをどうやって活用するのかわからない…。」
ましてや
「普段使いで活用できるのかしら?」
「頑張って作ったのはいいけど使い道がなかったら作り損?」
と、いろいろ考えてるとレース編みに関する疑問や悩みが沢山でてくるんではないでしょうか?
そんな疑問を、少しでも解消できるようにしましょう。
そこで今回の記事は、レース編みでのかぎ針とはどんな編み物なのかと、レース編みの使い道について、さらに、どんなものが作れるのかということを画像を見ながらご紹介していきます。
これから迎える季節にむけて、涼しげで繊細・可憐なレース編みはぴったりですので、今の時期から少しずつ準備を始めていきましょう!
レース編みのかぎ針とは?どういう編み物なの?
レース編みのかぎ針と言えばクロッシェレースを指し、日本ではもっともポピュラーなレース手芸です。
そのクロッシェレースでは、かぎ針編みの技術を応用し様々な形に編み上げていきます。
毛糸で編むかぎ針編みとレースのかぎ針編みの違いは使用する針・糸の太さにあります。
また使用する糸の撚りの強度に違いがあり、レース糸のほうが毛糸に比べると断然強度が増しています。
撚りが強いということは質感も”つるん”としているということになり、逆に毛糸は撚りが甘いので質感も”ふんわり”としています。
最近では、合成繊維として撚りの強い毛糸も市販されてきています。
その糸はシルクのように”つるん”とした質感です。
クロッシェレースの中にある分類としては、アイリッシュクロッシェレースやブリューゲルレースがあり、中でも人気が高いアイリッシュ・クロッシェレースはアイルランド生まれのかぎ針編みレースです。
バラやシャムロックなど、立体感のある草花のモチーフを集めてつなぎ編んでいきます。
もう一方のブリューゲルレースは、テープ状に編んだレース(ブレードと呼ぶ)を図柄通りに曲げ、空いた空間をかぎ針で編んだレースでつなぎ、模様を作っていきます。
レース編みの主な手法
- パイナップル編み・・・ネット編み・パプコーン編みを三角形に並べ、パイナップルや木の実に見立てて編みます。
- 方眼編み・・・長編み等と鎖編みを組み合わせ方眼を作り、ドット絵の要領で図形を描画します。
- モチーフ編み・・・小さなモチーフを編みつないでいきます。
レース編みの使い道は?どういうものが作れるの?
レース編みで編んだ作品の使い道としては一見あまり無いように見えますが、観賞用としてのレース編みについては言うまでもなく、それ以外にも実は日常生活で使えるものから、装飾として身につけるものまでいろいろとあります。
一例をあげるなら、日常生活では、
- キッチン周りの小物
- リビングなどで活躍する雑貨
- 装飾小物、既製のバックや服などへのアクセント
などです。
以上のように、レース編みで作れるものは多々あり、編み方の手法はかぎ針編みとほぼ同じと言えるので、かぎ針編みで作れるものがレース編みで作れると考えていいでしょう。
しかし、中には糸の関係上、不向きといえるものあります。
そして、初めてレース編みに挑戦する場合は、まず慣れる必要があります。
毛糸の極細糸よりもかなり細いのがレース糸です。
その細い糸を編む針も当然かなり小さい”かぎ針”になります。
まず、その細く細かい糸とかぎ針を使って編むことに慣れるのが大切となってきます。大切なので、感覚を掴むための練習をしましょう。
レース編みで初めて編む作品としてはモチーフをおすすめします。
なぜなら、ある程度の時間で編める上、同じものや同じタイプのものを何枚も編むことになりますので編む加減や感覚を覚えれるからです。
同じタイプのものを同じ大きさで編めるようにしましょう。
尚、出来上がったモチーフは
- コースターや
- 編みつないでドイリー・テーブルランナー・ブランケット、アクセサリー・がま口ポーチ
など、さまざまなものに活用できます。
そしてモチーフ編みだけではなく、慣れてくれば
レース編み単体で編む
- ニット
- つけ襟
- バッグ
- ストール
- カフェカーテン
- クッションカバー
や、それ以外の大きいものではベットカバーなど、多種にわたって作ることができます。
で考えると作品はより一層様々な展開に広げられます。
レース編みの作品は?画像とともに紹介します!
では、レース編みの作品を何点かご紹介していきましょう。
コースター
サークル(円形)型とスクエア(四角)型のコースターで、細めのレース糸(40番)で編んでいます。
サークル型は”わ”のつくり目から編んでいきます。
“わ”でぐるぐると編んでいきますが、編み目が細かいため立ち上がり目を見落としてしまいがちとなります。立ち上がり目を間違えてしまうと模様がずれてしまうため、慣れるまでは立ち上がり目にマーカーなどをつけておくなどの工夫をしましょう。
お花の形がとても愛らしい印象のコースターです。
写真のスクエア型は”わ”のつくり目から編んでいます。
こちらも立ち上がり目に気を付けて編んでいきます。対角線状に模様が対照となっているので、模様がずれないように編み目を確認しながらあみましょう。
レース編みらしい透かし模様が綺麗にでているコースターです。
スクエア型のつくり目は他に、くさり編みのつくり目を往復して編んでいく往復編みがあります。方眼編みの模様で編む場合に多く用いられます。
小さいモチーフのピアス
小さいモチーフにビーズを添えた作品で、細いレース糸を使用し繊細さを出しています。
上のコースターで用いた糸よりも細い糸(60番)のため編み目が拾いにくいので、目数の増減に気を付けて編む必要があります。
編んだ目がゆるくなりがちなので、心もちきつめに編むようにします。
ゆらゆらと揺れる感じがレース編みとビーズの繊細さにぴったりです。
ミニ観葉植物のレース編みポットカバー
ふつうサイズのポットカバーはある程度の大きさがあるので編みあがるまで時間がかかってしまいますが、ミニサイズはそれほど時間がかからず編めます。
“わ”から編み始め、ポットカバーなので底の部分はしっかり編めるように太めのレース糸(20番)で編み、パイナップル編みの模様部分は柔らかさを出すため細めのレース糸(40番)で編みました。
レース糸40番から20番に糸替えする際は、増やし目に注意して編んでいきます。
増やし目数を間違えてしまうと模様編みの目数と合わなくなり、編み直しとなってしまいます。
パイナップル編みの模様が多肉植物(観葉植物)にアクセントを添えて爽やかな雰囲気となっています。
レース編みのがま口ポーチ
細めのレース糸(40番)で編んでいます。
本体を”わ”から長編みでサークル型に編み上げます。
本体にかぶせるカバーは、始めにお花のモチーフを編み、そのモチーフに模様編みをサークル型に編んでいきます。
本体にお花のカバーをかぶせて仕上げています。
サイズは直径約12cmと程よい大きさですが、本体・カバーと分けて作るため難易度は高めです。
特に、本体・カバーと編み方が違うため同じサイズに編むのは難しくなります。
この作品はお花のモチーフが可憐で、レース編みの良さが引き立つ作品となりました。
グラニーバッグ
大きいお花のモチーフと小さいお花のモチーフを編みつなげて一枚の生地に仕上げ、わき口とバッグ口とを編み、リングの持ち手に編みくるんでいます。
太めのレース糸で編み、中袋がついています。
サイズは大きめで大小のモチーフの数が多いうえ、大モチーフに小モチーフを数個つなげて編む箇所と、小モチーフ同士をつなげて編む箇所とに分かれているため、編み図をきちんと確認しながら編みつなげていかなければならないので難易度は高めです。
太めのレース糸で編んでいるため柔らかい感じに仕上がっていて、木の持ち手リングもその柔らかい雰囲気にピタリと合っています。
今回のまとめ
今回は、レース編みでのかぎ針とはどんな編み物なのかと、レース編みの使い道について、さらに、どんなものが作れるのかということを画像を見ながらご紹介してきました。
レース編みとかぎ針編みの違いは、糸と針の太さ、質感だということがお分かり頂けたでしょうか。
編み方の手法はレース編みもかぎ針編みもほぼ同じですが、糸の太さや質感が違うことで編みあがった時の感じがまったく違うというのも面白いものです。
また、レース編みで作れるものも、ほぼかぎ針編みと同じだということにも気づいて頂けたでしょうか。
同じ作品でもかぎ針編みはほっこり暖かな仕上がり、レース編みは繊細で可憐な仕上がりになります。
何点かレース編みの作品をご紹介しましたが、ここに載せたのはほんの一例です。
まだまだ作品のバリエーションはたくさんありますので、今後もどんどん紹介していきます。
レース編みは糸と針が細いため、初めは編みにくくて疲れたりもしてしまいます。
でも、編み進んで慣れていくうちに、レースの繊細な編み地に魅了されていたり。。。
編みあがった時の達成感もまた格別です。まずは短期間で編めるレース編み作品にチャレンジして、繊細さと可憐さに癒されてみましょう♪
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