この記事では、機械でする刺繍についてや、スマホで操作できるミシンについて、家庭用刺繍ミシンで楽しめる刺繍について紹介していきます。
手刺繍についてたくさん紹介してきましたが、ミシンで刺す刺繍もコツさえつかめば綺麗で素敵です。
興味はあってもなかなか気軽には挑戦しづらいと考えるかもしれませんが、そんなことありませんよ!
必要な物さえ揃えてしまえば、自宅でも本格的なミシン刺繍ができます。
これからミシン刺繍に挑戦したい場合はぜひ参考にしてください!
刺繍の機械って?どんなものがある?
突然ですが、機械でする刺繍ってなんだか外注でお願いするイメージがありませんか?
最近では、比較的価格が安いミシンにワンポイント刺繍機能が付いている物もあります。
でも、凝った図案は難しそうですし、何より高いミシンが必要だから挑戦しない場合も多いですよね?
そこで、ここでは刺繍をする機械にはどんな物があるのかを紹介していきます。
手軽な物もありますので、興味が湧いたらぜひチャレンジしてみてください。
まず、刺繍をする機械には「業務用(職業用)刺繍ミシン」と「家庭用刺繍ミシン」があります。
その2種類の大きな違いは以下の通りです。
- 本体価格の違い
- ミシン本体の大きさの違い
- ミシン本体の耐久性やパワー、スポードの違い
業務用ミシンは、縫い上がりの綺麗さとミシン本体の耐久性を重視しています。
また、業務用ミシンは大型の強力モーターを搭載しているため、パワフルで厚手の布地や固い布地にも刺繍を施すことができます。
最高回転スピードは業務用ミシンだと1,000回/分以上と高速なのに比べ、家庭用ミシンは500〜900回/分となります。
業務用ミシンは高速で一気に刺繍することで、糸がよく締まって一針一針が綺麗に仕上がります。
ミシンの大きさが大きければ大きいほどモーターも大きくなり、早く&綺麗に刺繍が仕上がります。
では、業務用と家庭用は具体的にはどれほど違うのでしょうか?
ここでは、刺繍用ソフトも販売しているbrother(ブラザー)のミシンで比較してみましょう。
ブラザーで製造されている業務用刺しゅうミシンは、「職業用刺しゅうミシン」と「ネーム用刺しゅうミシン」があります。
- 職業用刺しゅうミシン…縫うことはできず、刺繍機能に特化したミシンです。
- ネーム用刺しゅうミシン…本体が小型になり、刺すことができる刺繍サイズも小さくなります。
写真引用:brother 業務用刺しゅうミシン 職業用刺しゅうミシン PR1050X
製品サイズ(高さ×幅×奥行き):56.1×58.9×79.0cm
質量 :42.5kg
最大縫製サイズ :36.0×36.0cm
最高縫い速度 :1,000針/分
希望小売価格は、ネーム用刺しゅうミシン VR100で498,000円(税抜)〜職業用刺しゅうミシンPR1050X で1,250,000円(税抜)となります。
とても趣味の範囲では手が届きませんよね…。
ではもう1方の家庭用刺しゅうミシンも見てみましょう。
家庭用刺しゅうミシンは、普通に縫う実用縫いもできてさらに刺繍機能が追加されたミシンのことです。
この家庭用刺しゅうミシンは、刺すことができる刺繍サイズによって機種が分かれます。
ちなみにブラザーの場合は、10cm×10cm〜30cm×20cまで刺繍サイズは4段階あります。
製品サイズ(高さ×幅×奥行き): 30.7×52.2×21.8cm
質量 :8.6kg
最高縫い速度 :850針/分
刺しゅう模様数 :atsumiさん25模様、クラフト80模様
このミシンは、刺しゅうミシン初心者向けのシンプルな商品です。
標準搭載されている図案に加えて、ホームページからも図案をダウンロードできますので、これならデザインのレパートリーに困ることはないですね!
販売価格は、メーカーサイトではオープン価格となっていますが、Amazonや楽天等では110,000〜120,000円で販売されています。
家庭用刺しゅうミシンの場合、搭載されている機能や可能刺繍サイズによって本体価格は大きく異なります。
ブラザーでも高いものでは希望小売価格は700,000円以上するものもあります!
家庭用刺繍ミシンは、メーカーや機能によって全く価格が異なります。
購入前にはじっくり搭載機能を比較して、自分にとってコストパフォーマンスがいいミシンを買いましょう。
高いミシンを買えばいいということではありません!
機能が多すぎて使いこなす自身がなければ、シンプルなミシンを買いましょう。
どんな機械でも同じですが、自分が使いこなせなければいくら高性能でも意味がありません。
チャンスがあれば、購入機種を事前に使って試してみましょう!
今回は、brother(ブラザー)を例に挙げて説明してきましたが、もちろん国内外にはたくさんのミシンメーカーがあります。
各メーカーをいろいろ確認して機能を比較してみてもいいですね。
細かい機能まで比較検討するのはなかなか大変な作業ですが、安い買い物ではありませんので、ここは刺繍を楽しむことを目標にじっくり調べてみましょう!
どうしても予算がない!だけどミシンが欲しいっ!という場合は、普通のミシンでも簡単な図案ならミシン刺繍をすることができますので、いろいろ探してみてください。
今は動画でも家庭用ミシンはどんなものか確認できますので、一度刺繍をしているところを見てみましょう♪
刺繍ミシンとスマホ!つなげて操作できるものもあるの?
各社、いくつも家庭用刺繍ミシンを販売していますが、最近ではスマートフォンから画像を選択して刺繍できるという機能を搭載している機種も発売されています。
パソコンでの作業が苦手な場合でも、これならしっかりミシン刺繍を楽しめますね!
ここでは、そんな話題のスマホとつながる刺繍ミシンについて紹介していきます。
まず1つ目として、2018年8月に蛇の目ミシン工業(JANOME)が発表したミシンは、スマホから刺繍デザインを選べたり、刺繍サイズを指定できる機能を搭載した画期的な機能を搭載しています。
写真引用:JANOME スマホで刺しゅうIJ521 製品概要
サイズ 幅415mm×奥行259mm×高さ250mm
質 量 4.3kg
使用電圧 100V 50/60Hz
消費電力 20W
基本機能 最大刺しゅうサイズ 102mm×102mm
最高縫い速度 400spm(針/分)
従来の家庭用刺繍ミシンは、本体についているタッチパネルでデザインを選んでいました。
さらに新しい図案が欲しい時には、インターネットからパソコンでダウンロードしたデザインをUSB端子や専用カードで本体に取り込む必要がありました。
しかし、JANOMEのIJ521は、スマホに専用アプリをダウンロードしてそこから好きなデザインを選択できます。
専用アプリ「dot Customizer」
- いろんな刺しゅうが楽しめる260種類以上の豊富なデザインを内蔵。
- 刺しゅうデザインは大きさの調節も自由自在。アレンジも可能です。
- 文字入力でオリジナルのネーム刺しゅうがつくれます。
- 直感的に操作でき、初めての方もスムーズに扱えます。
本体とスマホの接続は、スマホとミシンを直接無線で接続するアクセスポイントモードと、自宅に無線LANルーターがあればそれを介して接続するクライアントモードがあります。
アクセスポイントモードだと、ミシンとの接続中はスマホでインターネットやメール機能は使えませんから気を付けましょう!
ミシン本体の機能や刺繍可能サイズをみても、他の商品と比べて特化している部分はありませんが、機械の操作が苦手な場合にはオススメです。
性能は、他メーカー商品や同社商品の初心者向け家庭用刺繍ミシンと同等と考えていいでしょう。
ただ、パソコン等の機械がある程度使いこなせて性能を重視する場合には、あまりオススメはできません…。
刺繍の機械 家庭用では?出来る事はこの4つ!
色々な刺繍のミシンについて説明してきましたが、では家庭用刺繍ミシンでは具体的にはどんなことができるのでしょうか?
ここでは、家庭用刺繍ミシンで刺すことができる刺繍にはどんなものがあるのかを中心に紹介していきます。
まず、家庭用刺繍ミシンでできることは、以下の通りです。
- 早くきれいに名前入れができる
- 簡単に刺繍ワッペンが作れる
- 凝ったイラストを刺繍できる
- オリジナルイラストも刺繍できる
では、それぞれ詳しく説明していきましょう。
早くきれいに名前入れができる
これはかなり実用的で便利なポイントです!
布製品への名前入れは、名前シールやマジックペンを使う方法が手軽ですが、やっぱりちょっと見た目がイマイチですよね。
特に、手作りで子供の物を作った時なんかは、最後の名前入れが気に入らないとがっかりしてしまいます。
手刺繍でももちろん可愛く名前入れはできますが、数が多くなるとそれもかなり大変な作業になってしまいます。
そんな時こそ刺繍ミシンを使ってサクサク名前入れをしてしまいましょう。
文字も、ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなど、フォントも選べてデザインも豊富です。
簡単に刺繍ワッペンが作れる
かわいい刺繍をワッペンにして、カバンや洋服に付けるのもオススメです!
手刺繍で刺繍ワッペンを作るのって、とても素敵ですが作業が細かくなるので、特に刺繍初心者は苦戦してしまいます。
各社家庭用刺繍ミシンには、小ぶりなイラストが多数標準装備されています。
その中から気に入った図案をワッペンにしても可愛いですよね。
さらに、名前を刺繍してワッペンにすれば、刺繍ができない物にも名前入れができます。
凝ったイラストを刺繍できる
綺麗な刺繍をフレームに入れて飾りたい、手作り品のデザインを可愛い刺繍中心にしたい、そんな時も刺繍ミシンは大活躍です!
大きめで色数の多い凝った刺繍は、手刺繍で刺そうと思うとかなりの時間が必要になります。
また、繊細な図案だとどんなに手刺繍が得意な人でもムラが少しは出てきてしまうものです。
最近では、標準装備している図案の他にも、アプリやホームページから追加で図案をダウンロードできるミシンもあります。
綺麗に素早く華やかな刺繍作品を作りたい時は、ぜひ刺繍ミシンを使いましょう!
オリジナルイラストも刺繍できる
出来合いのイラストでは物足りない場合は、オリジナル図案に挑戦してみましょう!
別途専用ソフトが必要となりますが、パソコンの基本的操作ができる人は自宅で手軽に楽しめます。
イラストを手描きするのには自信があっても、機械操作が苦手…という場合でも安心してください。
刺繍図案データをオーダーすることもできます。
子供が書いた絵を図案にしたい、お気に入りの写真を図案にしたい、そんな時に便利なサービスです。
刺繍ミシンのツワモノになると、フリーハンドで刺繍することもできます!
興味深い動画を見つけたので、気になる方はぜひご覧ください。
以上のように、主な家庭用刺繍ミシンで楽しめることについて説明してきましたが、活用方法はアレンジ次第でオリジナリティを出すこともできます!
まずは、紹介した刺繍でミシンに慣れてから色々試してみてもいいですね!
InstagramやTwitterでも色々な作品を見ることができます。
関連の#(ハッシュタグ)もいくつかあります。
「#刺繍ミシン」「#ミシン刺繍」「#ミシン刺繍好きさんと繋がりたい」等、検索してみてください!
今回のまとめ
今回は、機械でする刺繍についてや、スマホで操作できるミシンについて、家庭用刺繍ミシンで楽しめる刺繍について紹介してきました。
私も手刺繍に比べて、ミシン刺繍は難しそう…そんなイメージを持っていました。
でも、そんなことは全然ありません!
コツさえ理解してしまえば、むしろ手軽に刺繍を楽しめます。
セッティングさえしてしまえば、あとはミシンが刺繍を進めてくれるので、家事や仕事の合間でも立派な作品ができます。
みなさんも興味があったら、一度刺繍ミシンについて調べてみてください!
あなたの作品の幅がグンと広がりますよ!
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