今回の記事では、棒編みの記号で空白はどう編む?一度で覚えるシリーズ【空白編】をご紹介してきます。
時々、編み物の本を読んでいると、編み図の表記で、記号が記載されていない空白のスペースがあるのをご存じですか?
通常であれば、その所には記号があり、どの編み方で編むのかを確認するために記号が存在しています。
「印刷ミス?」…ではなく、実はちゃんと空白のスペースにもちゃんとした意味があり、記号が存在します。
今回はその空白のスペースについて、簡単な編み図も使いながらご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
棒編みの記号で空白は?どうするの?
あなたなら空白は何の意味があると思いますか?
わたしもはじめて空白がある編み図を見たときは、「これどうやって編み進めるの??」と、クエスチョンマークが頭から何個も出てきました。
説明としての文章では、何も書いていないし、やり方もなんだか勝手に編み進まれているし…と、結構よくわからなくて本当に、戸惑いました。(笑)
実は、よく見れば書いてあるんです!
それはどこかというと、編み図の周りにある、記号の説明の記載の中です!
その中に空白はこの記号ですよ、とちゃんと説明をされているんです。
表示の仕方は、その本にもよりますが、私の作った編み図を見てみましょう。
簡単な編み図を見てみよう
編み図に関しては、それぞれの本で異なったりしますが、おおむね『□=表目編み』のような形で表示されていることがあります。
それでは、それを踏まえながら、私が作った簡単な編み図を参考に見てみましょう。
この編み図は、交差編みを主にしているアラン模様を作った時の編み図です。
わたしもはじめて空白を使っての編み図を作成したものです。
赤い丸と赤い矢印の部分に注目してください。
私は今回、作り目の部分は表目編みで表示していたので、空白と表目編みの記号が一緒であるように記載をしています。
このように、編み図の記号の説明が必ずありますので、空白が何の記号なのかを確認してみましょう。
では、空白はなぜあるのでしょうか。
全部描いてしまえば、見てるほうもここに記号があるんだなと思い、編み進めるにはとてもいいはずです。
それをあえて、空白にしている意味を次でご紹介していきます。
空白があることによって、こんな効果が!
なぜ、空白にしているとあなたは思いますか?
それは、いたって簡単です。模様編みをしていると、記号がごちゃごちゃしてわからなくなるからです。
ほとんどが、表目編み、裏目編みが一定して使われるときに用いられます。
表目編みと裏目編みの模様編みの場合は別ですが、一般的には、上記で使われたアラン模様のように、別の記号を用いて模様編みをしていると、表目編みと裏目編みの記号がたくさんありすぎて、肝心の模様編みの部分がわからなくなるため、どちらかを空白にしています。
それによって、模様編みする際に重要な部分を何目目で、編むかわかりやすくしています。
また、編み込み模様などであれば、配色のほうが重要になりますし、ほとんどが表目編みの場合が多いため、柄のみで、記号は空白の編み込み模様がほとんどです。
なので、ぜひ空白があった際は、必ず記号の説明のところを確認してみてください。
それでも説明のない空白も実は…あります。
無視する空白もある?
上記の空白を踏まえて、いざ編み図を見てみると…そう、たまに空白を説明していない編み図もあるんです。
空白を説明していない編み図に関しては、大抵が帽子や靴下のかかと、編むにつれて先を小さくしていくものではないでないですか?
そう、これ自体はどんどん編むにつれて目が減っていくため、編まなくてもいい部分を空白にしていることもあります。
最近では、その部分を最初から削除していることが多くて、切り離されている状態の編み図などもあります。
これは切り離されて編むのではなく、編み目が減っていったため、編み図としては離れていても編むのは隣り合わせです。
なので、もし編み図の周りに空白の説明が一切なければそれは編まなくていいということですので、本当の意味での空白になります。
空白を使ってきれいな編み図を作ってみよう
この記事では、棒編みの記号で空白はどう編む?一度で覚えるシリーズ【空白編】をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
空白については、あなたは覚えられましたか?
まずは、編み図の周りを確認することを、そして、説明の通りの編み方を空白で編むようにしましょう。
また、本当の意味での空白があれば、一切無視して、離れている記号を間違えないように注意して編むことがとても重要です。
離れていると間違えやすいですからね。
これで、空白があってもあなたも迷わず編めますね!
ぜひぜひ、自分が編み図を作ることがあるときでも、空白を活用してみてください。
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