今回の記事では、かぎ針編みで長編みを編む具体的な手順と円の編み方(増やし目)、減らし目はどういう風にするのか、さらに、2段目をきれいに編むコツなど詳しく説明していきます。
増やし目・減らし目はいろいろな作品を編む上で欠かせない編み方になってきます。
また、段替えの時知っていると得する編み方もご紹介しているので、ここでしっかりとマスターしていきましょう♪
かぎ針編みの長編みは? 編み方の手順はこちら
かぎ針編みの基本の編み方は、くさり編み・細編み・長編みの3つがあります。
この基本をおさえておけば大抵の物は編めるようになりますよ。
難しそうと思われる模様編みもこの3つの基本編みを組合せて作られていることがほとんどです☆
かぎ針編みで編むには、3つの基本編みをしっかりとマスターしておくことが大事です!
ここでは基本編みの1つ・長編みの編み方を解説していきましょう。
作り目 12目で始まる長編み2段の往復編みを解説します。
往復編みとは、編地を表裏交互に返しながら編んでいく編み方です。
作り目を拾う場合、3つの拾い方があります。
くさり編みの目の裏山を拾う
くさり編みの目を割って半目拾う
くさり編みの目を束に拾う
今回はくさり編みの目を割って半目拾う方法で編んでいきます。
他2つの拾い方はこちらを参照してください。
○12目の作り目をくさり編みで編みます
糸を時計回りにひと巻きします。
↓
輪の下に右側の糸渡し、輪の上から渡した糸を指でつまみ引き上げます。
↓
輪を中心として、下の糸2本を一緒につまみ反対の指で上のループをつまみます。
そのまま引っ張り合います。
↓
中心をおさえながら糸の端側を引き、ループを小さくします。
そこにかぎ針を入れ、再度糸を引き締めます。
作り始めの目ができました。
↓
くさり編みを編みます。
かぎ針を糸の下にくぐらせ、そのまま糸の上にかぎ針をかけ引き抜きます。
くさり編み1目が出来ました。
↓
同じように繰り返し編み、くさり編み12目を編みます。
作り目(くさり編み)12目が出来ました。
○くさり編みの目を割って拾っていきます
作り目の目を割り、上の半目を拾って(すくって)長編みを編んでいきましょう。
↓
まず、作り目から続けて立ち上がりとなるくさり編み3目を編みます。
立ち上がり目+作り目の4目で長編み1目分と数えます。
↓
長編み1目分を空けた次の目・5目めを指で軽くおさえ、かぎ針を糸の下からくぐらせ、上から糸をかけます。
↓
その状態でおさえていた手を次の目に移し、5目めのくさり編み半目にかぎ針を割り入れます。
かぎ針に糸をかけ上半目から引き抜きます。
立ち上がり目の高さとそろえるような感じで糸を引きます。
かぎ針には3目ある状態です。
↓
かぎ針に3目残ったまま糸をかけ、手前の2目を一緒に引き抜きます。(2回目)
かぎ針には2目残っています。
↓
かぎ針に2目残ったまま糸をかけ、残りの目を一気に引き抜きます。(3回目)
長編みが編めました。
↓
作り目の上半目に長編み1目・立ち上がり目分、と合わせて長編みが2目が出来上がりました。
↓
同じように繰り返し10目編み、全部で12目を編み終えました。
○2段めを往復編みで編みます
1段めの12目が編み終わった状態で、立ち上がり目のくさり編み3目を編みます。
そのまま編地をうら返しします。
ウラに返した状態では立ち上がりの目が裏側になっています。
元の目にかぎ針をいれたままうら返す時は、元の目とかぎ針を中心に反時計回りに返します。
毎段ごとにきちんとこの方法で立上り目をつくることによって、両端がまっすぐにきれいに編み上がります。
↓
かぎ針に糸をかけ、前段の長編みの頭の目を拾います。
↓
そのまま糸をかけ、長編みを編みます。
↓
同じように繰り返し前段の長編みの頭に長編みを編んでいきます。
最終目(12目め)は前段の立ち上がり3目めの半目をすくい長編みを編みます。
↓
2段め(12目)が編み終わりました。
段替わりの端側もまっすぐにそろっています。
かぎ針編みの長編みで円は?どう編むの?
ここでは、モチーフや小物など様々なところで使われる円形の長編みの編み方を解説していきます。
作り目としては3つの方法があります。
“わ”の作り目から始める
くさり編みで輪を作り始める
市販のリングを使用して始める
今回は長編みの円を編む際、もっとも使われる“わ”の作り目から始める方法で編んでいきます。
他2つの作り目の仕方はこちらを参照してください。
○”わ”の作り目をします
糸を指に2回巻き、もう片方の手で糸の重なり合う部分をつまみ、巻いてある指からはずします。
↓
編む時の要領で糸を手にかけ指を持ち替え”わ”の下部分を持ちます。
↓
かぎ針を”わ”に入れ、糸の下をくぐらせ糸の上からかぎ針をかけ引き抜きます。
↓
同じように糸をかけ再度引き抜きます。
作り目となるので立ち上がり目には数えません。
○立上り目を編み、長編みを15目編みます
くさり編み3目を編みます。
↓
続けて”わ”を束にとり(2巻になっている糸をまとめてとる)長編みを編みます。
↓
繰り返し長編みを編み、15目編み終えました。
立上り目も長編み1目と数えるので、編み図どおり16目の長編みが出来ています。
○”わ”を引き締めます
2本の糸どちらかをすこしだけ引っ張ってみます。
糸が伸びてきたらそのまま引き、動かない場合はもう一方の糸を引っ張ります。
↓
中心部分が引き締まり”わ”が小さくなったら糸端を引っ張り、始めに引いた糸を引き締めます。
↓
立上り3目めに引き抜き編みをします。
くさりの部分だけ拾い裏山はそのままにしておきます。
おもて側
○長編み2目編み入れるをしながら編んでいきます
くさり編み3目を編み、前段の引き抜き編みした目に長編み1目を編みます。
↓
となりの目に移り、長編みを2目編みます。(長編み2目編み入れる)
↓
編み図を参照しながら、同じように繰り返し最終目まで編みます。
↓
立上り3目めに1段めと同じように引き抜き編みをします。(32目)
○長編み2目編み入れるをしながら編んでいきます
くさり編み3目を編み、となりの目に長編みを2目編みます。(長編み2目を編み入れる)
↓
編み図を参照しながら長編み1目・長編み2目編み入れるを繰り返し編みます。
↓
最終目まで編みます。
↓
立上り3目めに引き抜き編みをします。(48目)
円形の長編みが編めました。
かぎ針編みの長編みの減らし目は?
前contentsで円形を編む際に「長編み2目編み入れる」で増やし目をしましたが、ここでは逆の長編みの減らし目(長編み2目一度)について解説していきます。
減らし目は模様編みや帽子などの小物類に多く用いられます。
なので基本をしっかりとマスターしておくことが大切です☆
長編みの減らし目を両端にしながら三角モチーフを編んでいきましょう。
○作り目を編みます
くさり編み10目を編みます。
↓
くさり2目で立ち上がり目を編みます。
となりの作り目に長編み1目を編み、長編み2目一度が編み上がりました。
↓
となりの作り目に長編みを1目編みます。
作り目8目まで長編みを編んでいきます。
↓
作り目9目めは長編みの途中・2回目の引き抜きをしたところで中断します。
作り目10目めに移り、長編み2回目の引き抜きをした後、3回目の引き抜きをする時に9目めで残しておいた目も一緒に引き抜きます。(長編み2目一度)
↓
長編み2目一度が編めました。
作り目10目から目数8目になり、2目減っています。
立上り2目を編みます。
立ち上がり目を中心に反時計回りに返します。
↓
となりの前段の目に長編み2目一度を完成させます。
↓
6目まで長編みを編み、7目めは長編み2回目引き抜きで中断しておきます。
↓
8目めに移ります。
前段が立ち上がり2目と長編みで長編み2目一度となっているので、長編みの頭を拾います。
長編み2回引き抜きまで編んだら、7目めで中断していた目も一緒に長編み3回引き抜きをします。
↓
長編み2目一度が編み終わり、目数は6目になりました。
2段目と同じように、立上り2目・長編みを編み、減らし目をします。
長編みを2目編んだ後、5・6目めで2目一度を編みます。
目数は4目になりました。
↓
4・5段目も同じように繰り返し編んでいきます。
↓
5段目は長編み2目一度を1つ編み、目数が1目だけが残り三角モチーフの完成です。
今回のまとめ
今回は、かぎ針編みで長編みを編む具体的な手順と円の編み方(増やし目)、減らし目はどういう風にするのか、さらに2段目を編むコツを詳しく説明しました。
基本的なことから写真画像とともに説明し、2段め(段替え)への移り方・目の拾い方なども詳しく解説してきました。
基礎をしっかりと覚えておくことで仕上がりに差が出てきますよ!
長編みの増やし目・減らし目をしっかりマスターすると作品の幅も広がりますね。
早速気になっていた作品にトライしてみて下さい☆
コメントを投稿するにはログインしてください。