この記事では、刺繍ミシンで作るワッペンについて、作り方解説や作品紹介をしていきます。
刺繍ミシンって、布小物に刺繍することだけではなく、可愛いオリジナルワッペンも簡単に作ることができるんです♪
100均一でも手に入れやすいフェルトを使ったワッペンもあります。
お友達にプレゼントしてもよし!お子さんの名札にしてもよし!
大人も子供も楽しめる刺繍ワッペンにぜひチャレンジしてみてください。
刺繍ミシンのワッペンって?どういうものに使える?
最近、手作りするにしても買うにしても刺繍ワッペンは人気ですよね。
取り外しもできるワッペンは、ファッション小物としても活躍しますし、名札の代わりに使うこともできます。
ここでは、ワッペンについて、活用アイデアや作品事例について詳しく紹介していきます。
ワッペンってよく聞くけど何?アップリケとの違いは?
そもそも、刺繍ミシンで作るワッペンって、どんなものなのでしょうか?
昔はよく、アップリケという言葉も耳にしましたよね。
なんとなくどんなものかイメージできる人も多いでしょうが、ここで一度ワッペンやアップリケについておさらいしておきましょう♪
そもそもワッペンとは?
ワッペンとはドイツ語で「紋章」を表す”Wappen”から来ています。もともとは中世のヨーロッパの戦場で、どこの一族の者かを識別するために、盾等に模様を描いたのが紋章の始まりと言われています。(中略)
すなわち、もともと「識別票」なのです。(中略)
ただ現在の日本では、衣類等につける布製の飾りを一般にワッペンと呼んでいるようです。それでも「あることを表現するもの」という意味は存続しているのではないでしょうか。例えば、自分の所属するチーム等を表すためにもワッペンは用いられています。また自分の所属だけでなく、自分の好きなものを表したりするのにも用いられていると言えるでしょう。
ワッペンとアップリケの違いは?
ワッペンがもともと「紋章」「識別票」であったのに対し、アップリケにはそういう意味はありません。アップリケは、もともと「貼る、付ける」という意味で、古くから衣類の補強のために用いられていました。今日では主に装飾を目的として、布の上に他の布等を縫い付けたり、張り付けたりするものと言えます。ただ日本ではワッペンも紋章という意味ではなく、一般に布製の飾りという意味で用いられることが多いようです。このため両者の違いは、それほど厳密ではないと言えるかもしれません。サイトによっては、アップリケのことを「ワッペンともいう」と記載されていることもあるようです
ワッペンをつけることにより、自分だけのオリジナル性を出すことができます。そのため、しっかりと個性を表現できます。
ちなみに、アップリケの語源はフランス語のappliqueで、「土台の布の上に、別の布を縫い付ける」という意味です。
ワッペンとは、所属しているチームを分かりやすく表現するという目的から、個性や好きな物を表現する目的に変化してきました。
現在は、ワッペンとアップリケは同じ意味で使われています。
ワッペン(アップリケ)は古い歴史があり、最初は実用的な目的で広まってきました。
でも、現在では個性やオリジナリティを手軽に表現できるツールとして、色々な層の人たちに親しまれているんですね♪
ワッペンの活用アイデアは?作品は?
ワッペンって、どこかあか抜けなくて名札代わりに洋服などの持ち物に貼り付けるイメージですよね。
でも、実は最近それ以外の使い方もあるんです。
名札代わりの活用方法を知ることで、デザインアイデアもどんどん湧いてくるはずです♪
ここでは、ワッペンの素敵な活用方法をSNSから選んで紹介していきます。
字の読めないお子さんの目印に☆
画像引用:子守の隙間
小さいお子さんは名前を文字で書かれてもなかなか自分の持ち物って認識できないですよね。
そんな時は、好きなモチーフや似顔絵でオリジナルの「ロゴ」ワッペンを作ってあげましょう。
画像引用:creema
こんな風に、文字とイラストを組み合わせたら大人も子供も見やすいですね♪
直接ミシン刺繍でオリジナルロゴを刺繍してもいいのですが、子供の持ち物はすぐに小さくなったりして取り替える頻度が早いので、刺繍してはもったいないので、外すこともできるワッペンを上手く使いましょう。
アクセサリーにアレンジ♪
画像引用:ミシン刺繍と、手仕事と、デザイン
刺繍ワッペンそのものをブローチやピアスなどのアクセサリーにアレンジしてはどうでしょうか?
作り方はとても簡単で、作った刺繍ワッペンにピンやピアス金具などを取り付けるだけ!!
たったこれだけで、世界にたったひとつのアクセサリーの出来上がりです。
また、作った刺繍ワッペンをシールにしてスマートフォンや筆箱なんかに貼ってもかわいいです。
画像引用:Creema
刺繍ミシンで作ったワッペンをアクセサリーにしたら個性が出て素敵ですが、もっと手軽に刺繍アクセサリーを作りたい場合は、「刺繍デコレーションステッカー」というものが発売されているので、そちらを使ったらもっと簡単に刺繍アクセサリーが作れます。
画像引用:ONLINE MARK’S Inc. (購入もこちらのサイトからできます)
刺繍しづらい小物にアクセントとしてつける
画像引用:creema
刺繍ミシンって、どうしても刺繍サイズやミシンにセットできるサイズが限られてきてしまいます。
また、袋状になっている物などにはミシン刺繍はどうしてもできません。
そんな小物にも刺繍をしたい!!なんて時にも刺繍ワッペンは活躍します。
アイロンで接着できるシートなどをつければ、既製品でもハンドメイド品でも完成品に刺繍をつけることができます。
既製品に手作り刺繍ワッペンをつけるだけで、個性を簡単に表現できます。
100均なんかで売っているカバンやポーチを上手く活用してみてください。
刺繍ミシンのワッペン 作り方は?基本の手順は?
刺繍ミシンで作るワッペンには、いくつか作り方があります。
ここでは、刺繍ミシンでワッペンを作る方法の種類についてや、基本的な作り方について解説していきます。
刺繍ワッペンを作るのに必要な材料は?
刺繍ワッペンに必要な材料はとてもシンプルです。
- 刺繍糸
- ワッペンの土台となる材料
- ワッペンを貼り付けるための材料
この3種類だけです。
土台となる材料で一番ポピュラーで手に入りやすいのがフェルトです。
フェルトだと刺繍周りの処理もしやすいですし、安く手に入ります。
ワッペンを作る時は必ず洗濯可能なウォッシャブルフェルトを使いましょう。
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フェルトといっても洗えるものと洗えないものがあります。
(中略)
洗ってしまうとどうしても柔らかい風合いが落ちて、毛玉の発生や縮みの原因となってしまうからです。
(中略)
洗えるか迷ったら、もともと洗えるフェルト生地として売られていた商品か確認してみてください。手芸用品店や100均フェルトでも、洗えるものが売られています。手芸としてフェルトを活用するなら、後々のお手入れができるかも考えて生地を選びましょう。洗えるフェルトは、縮みにくく色落ちしにくいつくりとなっています。
引用:Woman excite
では、フェルト以外にはどんな土台となる材料があるのでしょうか?
オススメはエンブクロスという素材です。
エンブクロスは光沢のある生地で、見た目も高級感があって、本格的な刺繍ワッペンを作ることができます。
また、水にも強く丈夫なので、ユニフォームや作業着などにつけるワッペンを作る時には特にオススメです。
大手手芸用品店やインターネットでも購入でき、色の種類もたくさんあります♪
土台に刺繍できたら、そのワッペンをどう使うかによって裏面を処理します。
- 布に貼り付けたい場合は熱接着シートを貼る。
- 布以外に貼り付けたい場合はシールフェルトや両面テープを貼る。
- アクセサリーなどに使うなど裏面も見えてしまう場合は、皮やビニールシートを貼る。
裏面の処理は、ワッペンをどう使うかによって異なります。
とりあえずワッペンの表側を仕上げて、裏面はいざ何かに使う時に処理することをオススメします。
刺繍ワッペンって色んな作り方があるの?
刺繍ワッペンと一口に言ってもその素材や作り方にはいくつか方法があります。
- 刺繍の周りをハサミで切り取る方法
- 刺繍の周りをロックミシンで仕上げる方法
- 刺繍の周りをヒートカッターを使う方法
それぞれ作り方を説明していきます。
ハサミで刺繍の周りを切り取る?
この方法が一番シンプルで、道具や機械が必要ないので挑戦しやすい方法です。
土台となる素材にお好みの刺繍をして、その外周ぎりぎりをハサミで切り取ります。
ハサミは必ず布用を使いましょう!
ミシン刺繍をして周りを切り取るだけと考えるととても簡単そうに思えるかもしれませんが、この方法は器用な人でないときれいに仕上がりません。
ワッペンをきれいに仕上げるためには、刺繍の外周ぎりぎりをハサミで切り落とさなくてはいけません。
その時に刺繍糸まで切ってしまわないように細心の注意を払う必要があります。
一番手軽な方法だからこそ、ぜひたくさん練習してみましょう。
ロックミシンを使う方法は?
ロックミシンは、布の端がほつれないようする「かがり縫い」や、伸縮性のあるニット素材の縫い合わせが得意なミシンです。
(中略)
スカートやブラウスなど、既製服の裏側を見てみると、布端が何本もの糸でくるむように始末されているのがわかります。 これがロックミシンのいちばん基本の縫い目「かがり縫い」です。
家庭用ミシンでも、直線縫いとジグザグ縫いの機能を使って布端を始末できますが、ロックミシンの方が仕上がりがきれい。特に洗濯を繰り返すと、その差がはっきりと出てきます。
(以下略)
文章・画像引用:baby lock
つまり、ロックミシンとは布の外周を縫うことで補強することができるのです。
刺繍の周りを囲うようにロックミシンでかがり縫いして、その外周を切り取ります。
でも、この方法はあまりオススメできません…。
- ロックミシンが必要である。
- ロックミシンで加工した外周があまり強くない。
- 細かい形に対応できず、自由度が低い。
これらのデメリットがあるからです。
刺繍ワッペン作りにはオススメできませんが、ロックミシンは手芸好きの憧れです。
興味のあるあなたはぜひロックミシンについて知っておいてください☆
ヒートカッターを使う方法は?
この方法が一番きれいに仕上げることができます。
一般的に販売されている刺繍ワッペンもこの方法を使っています。
ヒートカッターとは、先端が熱くなる半田ゴテのような機械で、家庭用の電圧でも問題なく使えて、本体もそれほど大きくありません。
刺繍の周りをヒートカッターで溶かし切る方法です。
刺繍糸を一緒に切ってしまう心配もなく、外周の無駄な布も残りません。
また、細かい部分も余分な布を切れるので、複雑なデザインにも対応できます。
ヒートカッターは、その名の通り熱で溶かし切るために使います。
つまり、熱で溶ける材料にしか使うことができません。
刺繍をする土台となる材料に天然素材が少しでも入っているとヒートカッターは使えません!!
手芸用品店で簡単に手に入る材料の中にも、ヒートカッターでは切れない素材がたくさんあります。
ヒートカッターを使ってワッペンを作る時には、必ず材料の素材を確認しましょう!!
- ウール ×
- 綿(コットン)×
- 麻(リネン)×
- レーヨン ×
- ポリエステル ○
一般的に売られているフェルトは、ウール+レーヨンの物です。
このフェルトはヒートカッターは使えません。
ポリエステル100%のフェルトを使いましょう。
刺繍ミシンのワッペン フェルトでは?どんなものが作れる?
刺繍ワッペンの作り方について解説してきましたが、やはりどの方法にしてもフェルトを土台にする方法が扱いやすくオススメです。
ここでは、フェルトを使った刺繍ワッペンについて作品も交えて紹介していきます。
フェルトで刺繍ワッペンを作る時のポイントは?
フェルトを使って刺繍ワッペンを作る時のポイントをおさらいしてみましょう。
- フェルトは洗濯できるフェルトを使う。
- 外周を切る時は布用ハサミを使う。
- ヒートカッターを使う時はポリエステル100%のフェルトを使う。
その他にまだ説明していなかったポイントが一つだけあります。
フェルトにミシン刺繍する時は、裏に接着芯をあてて一緒に刺繍しましょう。
フェルトは、繊維状の素材を圧縮して作られている素材のことです。
つまり、細かい間隔で針を刺すと弱くなってしまいます。
なので、接着芯と重ねて刺繍枠にはめ、一緒に刺繍しましょう。
そうすることで、丈夫なワッペンになりますよ♪
ポイントは合わせてたった4つだけです。
でも実は…、一般的に売られている洗濯可能(ウォッシャブル)フェルトは、ポリエステル100%からできているんです‼︎
つまり、実質ポイントは3つだけということになります。
手軽に手に入るフェルトでどんどん刺繍ワッペンを作ってみましょう♪
こんなにかわいいの!?フェルトで作る刺繍ワッペン!
では、実際フェルトで作った素敵な刺繍ワッペンの作品をいくつか紹介していきます。
(画像)
画像引用:creema
こちらはフェルトの暖かい風合いを生かした刺繍ワッペンです。
フェルト生地が見えるように部分的に刺繍をしています。
強度は弱いですが、布に貼り付ける使い方であれば全く問題ありません!
画像引用:creema
こちらもフェルト生地が見えるように刺繍されているワッペンです。
こちらのようにフェルト部分を囲むように刺繍すれば、強度が高くなります。
画像引用:creema
こちらのように、手刺繍と組み合わせてもかわいいですね。
手刺繍ならではのホッコリとした感じがとても個性的なワッペンです。
フェルトで刺繍ワッペンを作るときは、ぜひフェルトの風合いを活かした柔らかい温かみのあるデザインにしてみましょう。
そうすることで、フェルトが活きてきます!
今回のまとめ
今回は、刺繍ミシンで作るワッペンについて、作り方解説や作品紹介をしてきました。
刺繍ミシンで作るワッペンといっても、作り方はいくつもあって、仕上がりの雰囲気も変わってきます。
刺繍をする布地を活かしてみてもいいですし、がっつり刺繍データを作り込んで光沢のあるワッペンに仕上げても素敵ですね。
使う素材に気をつければ、丈夫で長持ちする刺繍ワッペンに仕上がります。
子供も大人も喜ぶかわいい刺繍ワッペン!ぜひあなたもチャレンジしてみてください♪
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