この記事では、刺繍を趣味にする時にどのくらいの費用がかかるのか、どのくらいの時間でどのくらいの物ができるのか等を説明していきます。
新しい趣味は作りたいけど、ちょっと空いた時間に楽しみたいぐらいなんだよね…
お金はあんまりかけたくないな…
新しい趣味を始める時って、そんな風に思うことってありますよね?
時間とお金に余裕があれば、本格的にレッスンを受けたり大作に挑戦したりできますが、仕事や家事と両立するとなるとなかなかそうもいきません。
これから刺繍を始める場合や、刺繍初心者の方もぜひ参考にしてください。
刺繍を趣味に!ハマるワケとは?
刺繍は昔から親しまれている手芸ですが、ここ近年さらにその人気は上がっています。
フランス刺繍だけではなく、その他の特殊な刺繍も各所で教室が開催されています。
ここでは、どうして刺繍を趣味にする人が多いのか、ハマるポイントについて紹介していきます。
どうしてこれほど刺繍が趣味として流行しているかというと、刺繍には次のような特徴があるからです。
- 道具や材料は安価な物でも十分作品づくりを楽しめる。
- 作業スペースがそれほど必要なく、省スペースで楽しめる。
- 地道な作業ゆえに途中で作業を中断しやすく、空き時間で少しずつ楽しめる。
- 道具や材料は小さな物が多く持ち運びしやすいので、移動中や外出先でも楽しめる。
- 出来上がった作品は季節を問わずに飾ったり、使ったりして楽しめる。
いざ刺繍を始めるという時に、必要な材料や道具はそれほど多くなく、初期費用も他の手芸に比べても高くありません。
また、他の手芸ではミシンを使ったり、一度始めたらキリがいいところまで止められなかったりする物もありますが、刺繍はそんなこともありません!
自宅で楽しむ時は、ソファーやダイニングテーブルですぐに始めることができます。
私も子育て中の身なので、趣味の部屋を作る余裕などなく…落ち着いて手芸をする机を置くなんて遠い夢です。
刺繍は一目一目落ち着いて刺していくことが綺麗に仕上げるポイントでもあるので、作業をしていて疲れたり気分が乗らない時はいつでも中断することができます。
編み物も同じような特徴がありますが、どうしても毛糸など材料・道具一式はかさばるので、持ち運ぶとなるとそれなりの覚悟が必要となります。
刺繍の場合は作品のサイズにもよりますが、材料・道具一式持ち歩いでも、小さなトートバッグに十分収まってしまいます。
あと、刺繍の魅力の一つとして、モチーフ(図案)は無限にあるということが挙げられます。
同じ材料でも、図案を変えるだけで季節感を表現することができるので、自宅で楽しむ場合も誰かにプレゼントする時も、色んなシーンに応用でききます。
編み物も省スペースでできる手芸の一つですが、季節によって材料や編み方を変える必要があります。
刺繍の場合は、同じ材料・同じステッチでもデザインを変えること一年中楽しむことができます。
極端な話ですが、玉結びと基本のステッチ一つ覚えてしまえば、すぐに作品づくりを始められるのもポイントです。
作品を作りながらステッチのレパートリーを増やしていけばいいので、最初に覚えることってあまりないです。
刺繍糸の色合いや図案を少し工夫するだけで、簡単にオリジナル作品を作ることができます。
その気軽さも、刺繍にハマる大きな理由ですね!
気軽に手軽に始められる刺繍、思い立ったらぜひ挑戦してみてください。
刺繍を趣味に 費用は?どのくらいかかるの?
気軽に始められる刺繍ですが、真っさらな状態から始める時にはどのくらい費用がかかるのでしょうか?
ここでは、基本のフランス刺繍を趣味にする時にかかる初期費用について説明していきます。
まず、フランス刺繍を始める時に最低限必要な物は以下の通りです。
- 刺繍針
- 刺繍枠
- チャコペンorチャコペーパー
- 糸切りばさみ
- 裁ちばさみ
- 刺繍糸
- 布地
こう見ると、思ったよりも必要な物って少ないですよね。
これだけ揃えれば、小さなワンポイント刺繍から大作まで刺繍を楽しむことができます。
では具体的な費用を説明していきます。
最近では100均でも購入できる物もありますが、まずは一般的な手芸店で購入できるスタンダートな物を紹介します。
刺繍針はいくらくらい?
フランス刺繍をする場合、よく使う刺繍針は「3号〜9号」の太さの針です。
それだけ用意すれば、大抵の布地に対応します。
あとは、クロスステッチもしたい時は別途専用針が必要です。
スタンダードでどこの手芸店でも購入できるのは、こちらです♪
ちなみに、クロスステッチの針はこちらが基本です。
刺繍枠はいくらくらい?
刺繍枠には様々なサイズがありますが、まずは手に収まりやすく作業しやすい、直径8cm〜10cmの物を買いましょう。
基本の道具はこちらです。
チャコペン チャコペーパーはいくらくらい?
図案を布地に転写する道具には色々ありますが、まずは使いやすいペンタイプか鉛筆タイプを買ってみましょう。
特にペンタイプは、刺繍をしている間に線が薄くならないのでオススメです。
あと、図案集等から図案を写すのにチャコペーパーがあると便利です。
その場合、専用のトレーサー(ペンのような形状で、チャコペーパーを引っ掻いて図案を転写する物)もありますが、手持ちのボールペンでも作業可能です。
ただ、元の図案をなぞるように作業するので、原図を汚したくない場合は購入しましょう。
糸切りばさみはいくらくらい?
文具用のハサミでももちろん糸は切れますが、糸がほつれたり細かい部分が切りづらかったりするので、揃えておくことをオススメします。
形状は使いやすければどんなものでも大丈夫です。
裁ちばさみはいくらくらい?
糸切りばさみと同様、裁ちばさみは用意しておきましょう。
糸とは異なり、布は文具用ハサミでは絶対綺麗に切れません!
刺繍糸はいくらくらい?
手芸用品店にいくと迷ってしまうくらいたくさんの色の刺繍糸が売っています。
予算に余裕があれば、気になる色を手当たり次第買ってもいいですが、それはあまりにも勿体無いです!
刺したい図案が決まっていれば、それに必要な色の刺繍糸だけを買ってください。
まだ図案が決まっていない場合は、まずは違う色味で3〜5色の刺繍糸を買ってみましょう。
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布地はいくらくらい?
刺繍をしやすい布地を選ぶ時にはいくつかのポイントがあります。
- 表面がツルツルしていない布地を選ぶ。
- あまり厚すぎない布地を選ぶ。
- 織り目が詰まっていて、均等な布地を選ぶ。
- あまり伸び縮みしない布地を選ぶ。
サテンのように表面がツルツルしていると、うまく図案が転写できません。
フェルトやウールのようなボリュームがある布地も同様です。
また、ガーゼのように織り目にムラがあったり目が粗い布地も刺繍に適しません。
仕上がった刺繍が歪んだり緩んだりしてしまいます。
Tシャツやスウェット生地は伸縮性があるので、こういった布地も段々図案が歪んできてしまいます。
まず、刺繍初心者はコットン生地や麻生地で刺繍をしましょう。
あとは、好みの色柄にすればいいです!
手芸専門店では、10cm単位で布地の購入が可能です。
ただ、刺繍に慣れないうちは余裕を持って布地を準備しましょう。
総額はいくらくらい?
では、ここまで説明してきた最低限の材料・道具を揃えると大体いくらになるのでしょうか?
刺繍針:400円前後
刺繍枠:1,000円前後
チャコペンorチャコペーパー:350円前後
糸切りばさみ:700円前後
裁ちばさみ:2500円前後
刺繍糸:450円前後(5色程度)
布地:1,000円前後(1m程度)
合計:6,400円程度
新しい趣味を始めるには結構お安いと思いませんか?
あくまで基本的でお求めやすい商品を紹介しましたが、その他にもディテールが違う商品がたくさんあります。
基本の道具や材料で試してみてから、デザインや機能をみて道具を少しずつ入れ替えていきましょう。
海外製の物はやっぱり素敵な道具も多いです。
私は、道具箱に素敵な道具が入ってるだけでワクワクしてやる気がでます。
材質によっても使い心地は違います。
基本の道具に慣れたら、一度手芸用品店に行って色んな道具を手にとってみましょう。
各社手芸用品店はオンラインショップを開設していますので、是非参考にしてください。
刺繍の時間は?どのくらいでどんなものができる?
ひと通り道具と材料を揃えたら、早速刺繍を始めたくなりますね!
そこで次に気になるのが、作業時間についてです。
その人の刺繍スキルによって、完成までの時間がマチマチですが、ここでは私が刺繍をした時にかかった作業時間を作品サイズと合わせて紹介していきます。
イニシャル刺繍(小)
製作時間:30分程度(一文字あたり)
大きさ :直径3cm程度
ハンカチ等にイニシャルを刺繍してプレゼントするのって素敵ですよね!
写真は子供用のハンカチにイニシャルを刺繍しました。
見づらいですが、チェーンステッチでアルファベットを表現しています。
刺繍ワッペン
製作時間:1時間15分程度(刺繍作業のみ)
大きさ :直径5.5cm程度
保育園帽に、息子が分かりやすいよう目印のワッペンを着けました。
図案は、転写したもの(鳥)と手書きでタンポポを加えました。
鳥の体とお花の茎はチェーンステッチ、鳥の目はフレンチノットステッチ、お花はストレートステッチです。
イニシャル刺繍(大)
製作時間:1時間半程度
大きさ :直径4.5cm程度
これは息子の母子手帳カバーです。
表面にイニシャルを刺繍しました。
(シワが寄っているのはお愛嬌ということで大目に見てください…。)
チェーンステッチでアルファベットを埋めました。
ブランケットの刺繍
製作時間:一時間半程度
大きさ :幅25cm高さ8cm程度(総長)
手作りブランケットのポイントに刺繍をしました。
文字は手書きで書いたので、それに時間がかかってしまいました。
刺繍自体はアウトラインステッチなので、サクサク刺すことができました。
ウェルカムボード(小)
製作時間:3時間半
大きさ :幅20cm高さ20cm(布地の大きさ)
玄関にオリジナルのウェルカムボードを飾りたくて作りました。
図案の転写はさほど時間がかかりませんでしたが、「THANK YOU」の部分はサテンステッチで仕上げたので時間がかかりました。
その他の部分は全てアウトラインステッチにしました。
ウェルカムボード(大)
製作時間:6時間
大きさ :幅22cm高さ30cm(フレームの大きさ)
友達の新居祝いにプレゼントしました。
(アイロンをかける前でシワくちゃの写真ですがご容赦ください…)
文字に寄ってステッチを変えたので、なかなか時間がかかってしまいました。
2〜3日に分けて作業しましたが、一気に刺せばもう少し作業時間を短縮できます。
アウトラインステッチ、サテンステッチ、チェーンステッチを使いました。
あくまで今回は私の作業時間を紹介しました。
私がまだ刺繍を始めたばかりの頃の作品ばかりなので、刺繍初心者の方も参考にしてください。
(お見苦しい作品もありましたが、あくまで作業時間の参考ということで…)
私が気付いたことをまとめますと、以下の通りになります。
- ワンポイント刺繍(イニシャル等)は、一文字30分〜1時間半程度。
- 図案を転写する時間も意外とかかる。
- 図案の中で同じステッチで刺す部分をまとめて刺すと効率がいい。
- 図案の中で同じ色の刺繍糸で刺す部分をまとめて刺すと効率がいい。
- 絵柄や文字(白抜き)をステッチで埋めるデザインだと時間がかかる。
- 作業時間が限られている時は、単線で表現できる図案にする。
刺繍を始めたばかりの時は、完成までの時間がなかなか想像できません。
でも、作業を繰り返していくうちに、段々と感覚的に時間が読めてきます。
最初のうちは時間に余裕を持って作業をしましょう。
今回のまとめ
今回は、刺繍を趣味にする時にどのくらいの費用がかかるのか、どのくらいの時間でどのくらいの物ができるのか等を説明してきました。
こういうことって、本等にはなかなか載っていませんが、実は一番気になるところですよね。
私の経験に基づいた内容ですが、皆さんの参考になれば嬉しいです。
刺繍は、スペースも初期費用も大して必要ない素晴らしい趣味です!
最近ストレス溜まってイライラしてるな、
たまにはゆったりした気持ちでソファで過ごしたいな、
そんな風に思った時こそ、刺繍を始めるチャンスです。
皆さん是非一度刺繍針と刺繍糸を手にとってみてくださいね♪
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