この記事では、かぎ針編みの細編みで筒状に編もうとすると立上り目が右側に斜行するのはなぜなのか・まっすぐに編む方法はないのかをお教えしていきます。
編み図どおりに編んでいるのに気づいたら立ち上がり目が右側に斜行してしまっているのはなぜなんだろう?と思ったことが皆さんあると思います。
そんな疑問をスッキリ解決していきますので、どうぞお役立てください☆
かぎ針編み 細編みで筒状に編むと立上り目が斜行するのには理由があった!
誰しもが一度は思ったことがあるであろう「筒状に細編みを編むと編地が右に斜行する」のはなぜか?
実は右に斜行するのは自然の流れだったのです。
細編みを図にしてみました。
図を見ても分かる通り、細編みは足と頭からできています。
段を替えて編む時は、前段の細編みの頭をすくいそこに編み入れていくことになります。
細編みの頭の下には足があるため、どうしても少しだ右にずれて編まれてしまうことになるのです。
これが立ち上がり目が右へ斜行してしまう原因です。
筒状の細編み 斜行しないよう意識的に縦にして目を編む☆
筒状の細編みで編む編地が右へ斜行してしまう原因がわかったので、ここではその対策方として4つの編み方をご紹介していきましょう。
まず1つ目は、意識的に左側に編み目が寄るように編む方法です。
この方法には諸説ありますが、今回は編み目を縦にして編んでいきます。
もちろん、本当に縦に編むのではなく、縦に編むような感じで編んでいくということです。
26目で輪の作り目から細編みを普通に1段編み、2段めをくさり編み1目で立ち上がりました。
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立上り目と同じ箇所から糸を引き抜き、編地を縦にします。
↓
編地を縦にしたままもう一度糸を引き抜き細編みを編みます。
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2目目も同じようにい前段の目を拾ったら編地を縦にしたまま細編みを編みます。
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編地を縦にしながら2段目が編み終わりました。
この時点で立上り目は斜行していないようです。
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同じように続けて10段編み終わりました。
立ち上り目は斜行せず、まっすぐに編めました☆
立ち上り目がまっすぐになり、きれいな編地になっています☆
この方法は編み図の指示をなんら変えることなく、自分の意識的な編み方次第でできるのでとてもおすすめな方法です。
ただ、かぎ針編みに慣れていないとマスターするまでに多少時間がかかるかも知れません。
筒状の細編み 細編みをひと工夫☆オーバーフックで編む
2つ目は引き抜き編み・細編みをオーバーフックという編み方で編みます。
オーバーフックとは糸をかける時にくぐらせて引き抜くのではなく、糸を手前からからそのまま引き抜いて編むことを言います。
○26目で輪の作り目から細編みを普通に1段編みます。
立上りの目の頭に引き抜き編みをしますが、糸を引き抜く際、糸の手前からかぎ針にかけそのまま引き抜き編みをします。
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そのままオーバーフックでくさり編み1目の立上り目を編みます。
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立上り目の根本にかぎ針を入れ、糸の手前から引き抜き(オーバーフック)ます。
さらにオーバーフックで糸を引き抜き、細編みを編みます。
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1目めの細編みをオーバーフックで編みました。
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繰り返し最終目(26目)まで編んだら、オーバーフックで立上り目の頭に引き抜き編みをします。
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2段めが編み終わりました。
この時点で立上り目は斜行していないようです。
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同じように続けて10段編み終わりました。
立ち上がり目は斜行せず、まっすぐに編めました☆
立ち上がり目がまっすぐに編めています。
引き抜き編み・細編みを通常とは違う編み方で編んでいますが、見た感じにさほど違いはなくきれいな編地になっていますね♫
オーバーフックは糸をくぐらせないので、引き抜く時にかぎ針から糸が外れやすくなります。
細編みの2回目引き抜きの時は外れやすいので、目の根本を親指で軽く押さえながら編むのがコツです。
筒状の細編み すじ編みで編めば編み目が真ん中に♪
3つ目にご紹介する方法は、細編みをすじ編みで編む方法です。
すじ編みは頭部分の半目を拾って編む編み方なので、前段目の足がじゃまにならず真ん中に目を編むことが出来ます。
すじ編みの詳細についてはこちらを参照してください
26目で輪の作り目から細編みを普通に1段編み、2段めをくさり編み1目で立ち上がりました。
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立上り目の根本・半目手前側の目を拾います。
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そのまま糸をかけ細編みを編みます。
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同じように繰り返しすじ編みを編み、立上り目の頭に引き抜き編みをし2段めが編み終わりました。
この時点で立上り目は斜行していないようです。
↓
同じように続けて10段編み終わりました。
立ち上がり目は斜行せず、まっすぐに編めました☆
立ち上り目がまっすぐになり、きれいな編地になっています☆
この方法は半目手前側に細編みを編むだけなので一番手軽に編むことが出来ます。
しかし、半目をすくって編むので通常の細編みよりも強度は半減します。
編み上がりのサイズも他3つの方法は6☓8cmと同サイズですが、すじ編みで編むと7☓7cmと縦に伸びていっています。
筒状の細編み 立ち上がり目が目立たない=斜行が気にならない☆
4つ目にご紹介するのは、目立たない立上り目で編む方法です。
この編み方は右に若干斜行しますが、立上り目が細編みの足のように見えるため斜行が気にならなくなります。
○26目で輪の作り目から細編みを普通に1段編み、引き抜き編みをしない状態にしておきます。
○立上り目を編んでいきます。
かぎ針からループを一旦外し、1目めの頭に内側からかぎ針を入れます。
外したループの目をかぎ針にかけ引き抜きます。
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1段めの引き抜き編みができました。
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そのままくさり編みを1目編み、1目の細編みの頭と26目めの細編みの頭の間にかぎ針を入れ糸を引き抜きます。
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糸を引き抜くとかぎ針には①くさり編みの目のループと②引き抜いたループがある状態です。
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再度かぎ針からループを外し、かぎ針に②→①の順番に入れ直します。
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ループを入れ直したら、①のくさり編みの目を②の引き抜いたループに引き抜きます。
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立上り目が編めました。
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となりの目(1目めの頭)に細編みを編みます。
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細編みを残りの目にも編み2段め・26目まで編み終わりました。
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○引き抜き編みを編んでいきます。
1段めと同じようにかぎ針からループを外し、1目めの頭に内側からかぎ針を入れ、外したループを引き抜きます。
○立上り目を編んでいきます。
くさり編みを1目編み、1目めの頭と26目めの頭の間にかぎ針を入れ引き抜きます。
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糸を引き抜いたら一旦ループを外し、②→①の順番でかぎ針に入れ直します。
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そのまま①を②に引き抜き、2段目の立上り目ができました。
立上り目は若干右に斜行しています。
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繰り返し同じように編んでいき、10段めまで編み終わりました。
立上り目は右に斜行していますが、立上り目が細編みの足に見えるので目が目立たず斜行があまり気になりません。
右側に斜行していますが、立上り目の目が細編みの足に見えるので斜行がそれほど気になりません。
編地は立上り目が細編みと同化するのでとてもきれいに見えますね♪
タイトルの画像の細編みは、意識的に縦にして目を編む方法と目立たない立上り目で編む方法、2つを使用して編んでいます!
斜行をおさえ、立上り目がきれいなのでとても素敵な編地になっています☆
合わせワザで編めるようになるといいですね!
筒状の細編み 斜行の原因を理解し自分にあった方法でまっすぐ編もう♫
今回は、かぎ針編みの細編みで筒状に編もうとすると立上り目が右側に斜行するのはなぜなのか・まっすぐに編む方法はないのかをお教えしてきました。
斜行の原因が分かれば納得し、対処法も分かります。
いろいろある対処法の中から厳選してオススメの4つの方法をご紹介しました。
自分にあう方法を見つけて筒状の細編みを斜行することなくきれいに編めるようになりましょう♫
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