こま編みの編み目が編めるようになったら、次は円の編み方もマスターしましょう。
こま編みの円が編めるようになると、編みぐるみやバッグなどさまざまな作品が編めるようになります。
均一な編み目が編めるようになったら、他の編み方も上達が早くなりますよ。
今回はこま編みの円の編み方についてご紹介します。
こま編みの円の2段目の編み方についても一緒に解説します。
初心者向けの細編みの作品についてもお伝えしますので、細編みをマスターする手助けにして下さい。
こま編みで円の編み方はどうするの?

細編みで円を編む方法は、基本的には長編みなどで円を編む方法と同じです。
長編みの円を編む方法についてはこちらを参考にして下さい。
参考URL:かぎ針編みの長編みで編む円について詳しい解説はこちら
細編みでの円の編み方についてくわしくご紹介します。
1.人差し指・中指・薬指に毛糸を2回巻き付ける

2.毛糸を外し、わの中心にかぎ針をさしこむ

3.かぎ針で毛糸を引き出す

4.もう一度輪の中心にかぎ針を差し込み、毛糸を引き出す

これで細編みの円を編む準備が完了しました。
ここでできた目はひとつめには数えませんので注意が必要です。
5.まずは細編みのたちあがりの鎖目を1目編む

6.かぎ針を輪の中心にさしこむ

7.かぎ針に毛糸をひっかけ引き出す

8.もう一度かぎ針を輪の中心に差し込み毛糸を引き出す

9.かぎ針にかかっている2本のループから引きだした毛糸を抜く
10.ひとつめの細編みが円に編めたところ

11.あと5目、合計6目の細編みを編む
円にこま編みを6目入れたところ

12.毛糸の端をひっぱり、輪の中心を引き絞る

↓

13.細編みの1目の頭ににかぎ針を差し込み、引き抜き編みをする

↓

これでこま編みの円の一段目が完成しました。
こま編みの2段目はどう編むの?

こま編みの円の作り方を解説しました。
次はこま編みの円の2段目の編み方をご紹介します。
こま編みだけで編む円の2段目は、1段目に編んだこま編みの頭に増し目を入れていきます。
1.立ちあがりの鎖目1目を編む

2.1段目のこま編みの1目の頭にかぎ針を差し込み、こま編みを1回編む

↓
差し込んだかぎ針で毛糸を引き出し、

↓
もう一度かぎ針に毛糸をひっかけ、

↓
かぎ針にかかっていた2本のループから毛糸を引き出す

3.続けて同じ目にもう一度こま編みを編む
さきほどこま編みをつくった編み目にかぎ針を差し込み、

↓
毛糸を引き出し細編みを編む

4.同じ目に2目のこま編みが入ったところ

同じ目に対して編む目を増やすことを「増やし目」といいます
5.あと5回、同じように1つの編み目に対して2目づつ細編みを入れる
細編みが出来上がったところです

6.2段目の立ちあがりの鎖目にたいしてかぎ針を差し込み、引き抜き編みをする

7.円の2段目が完成したところ

こま編みの円を編むときに間違えやすいのが、引き抜き編みをどこに対して行うのかという点です。
出来上がった編み目の頭を数えてみると、13目あるように見えます。
一段目の6目にたいして、1ヶ所につき2目づつ編んでいったため、12目あるはずなのに不思議ですよね。
これは最初の立ちあがりの鎖目も含まれているためです。
ですので立ちあがりの鎖目に対して引き抜き編みを行うのが正しい編み方になります。
こま編みで初心者向けのものって?

こま編みはかぎ針編みの編み方の中でも基本の編み目です。
まずはこま編みをマスターし、次に中長編み、長編み、長々編みをマスターしていくと色々な編み図にチャレンジできるようになります。
紹介するからぜひ作ってみてね。
こまあみで作れる初心者向けの作品をご紹介します。
エコたわし
こま編みで編んだ編み地はしっかりとした厚みがあるので、アクリル毛糸で編むエコたわしにぴったりです。
好きな目の数で作れるので、編み図が読めなくても自分好みの大きさに仕上げることができます。
長方形でも円でも、好きな形や色で編んでみましょう。
長方形のエコたわしを編む場合は、こちらの動画の説明が分かりやすいです。
参考にどうぞ。
ハマナカ株式会社提供の無料編み方動画「細編み」
投稿者:amuusejp
再生時間:1:31
参考URL:細編みの紹介動画はこちら
コースター
エコたわしと同じく、しっかりした厚みのあるこま編みは水滴を受け止めてくれるのでコースターにぴったりです。
コップのサイズに合わせて円で作ってもいいですが、長方形で作っても役に立ちます。
マルシェかご
立体の作品もこま編みだけで作ることができるので、初心者向けです。
今回ご紹介した円の編み方で簡単にマルシェかごが作れるのでぜひチャレンジしてみて下さい。
1.こま編みだけで円を8段編む
8段の円を編んだところ

2段目まではさきほど紹介したとおり。
3段目はこま編みをひとつ編んだら、次の編み目には細編みを2つ編み込む。
この編み方を6回繰り返す。
3段目以降も同じように1つのパターンを6回くりかえしていきます。
4段目はこま編みを2目編み進んだら、次の編み目にはこま編みを2つ編み込む。
5段目はこま編みを3目編み進んだら、次の編み目にはこま編みを2つ編み込む。
6段目はこま編みを4目編み進んだら、次の編み目にはこま編みを2つ編み込む。
7段目はこま編みを5目編み進んだら、次の編み目にはこま編みを2つ編み込む。
8段目はこま編みを6目編み進んだら、次の編み目にはこま編みを2つ編み込む。
2.側面を編んでいく
側面の編み図は次の通り

3.まず立ちあがりの鎖目を1目編み、こま編みを48目編む

鎖目を1目編んだら、隣の編み目にこま編みを編み入れます

↓

4.側面の一段目を編み終わったところ

横から見ると自然とお椀のように盛り上がっていることが分かる

このまま円を編むように編んでいくと、徐々に立体になっていく
5.一段につき48目の細編みを5段編んだところ

6.取っ手をつくっていく
まずは鎖目を1目編む

7.こま編みを1目編む

↓
細編みを1目編んだところ

8.鎖目を10目編む

9.7で編んだ鎖目から数えて8目離れた位置からこま編みを16目編んでいく
8目数えてかぎ針を差し込み、

↓
細編みを編んだところ

↓
16目細編みを編んだところ

10.鎖目を10目編む

11.9で編んだこま編みから数えて8目離れた位置からこま編みを16目編んでいく

↓
細編みを編み入れる

↓
16目細編みを編んだところ

12.引き抜き編みをする
13.側面の6段目を編み始める
まずは立ちあがりの鎖目を1目編む

14.鎖目10目の裏山を拾いながらこま編みを編んでいく

15.16目こま編みを編む

16.鎖目10目の裏山を拾いながらこま編みを編んでいく

17.こま編みを16目編み、引き抜き編み

18.2段分こま編みを48目編む

19.引き抜き編みをする
20.毛糸の端を始末する

毛糸の端の始末について、くわしくはこちらを参考にして下さい。
参考URL:「かぎ針の編み終わりって?最後の段は?巻きかがりの始末についても」の記事はこちら
ぼうし
こま編みだけで帽子を作ることができます。
基本的な編み方は先ほどご紹介したマルシェかごと同じで、こま編みで円を編んでいくだけです。
自分の頭のサイズに合わせて目の数を調整するとぴったりの帽子が作れます。
作り方についてくわしくご紹介しているサイトがありますので、参考にご覧下さい。
参考URL:Ronique「こじんまりラフィア風ハット」のサイトはこちら
今回のまとめ
今回はこま編みの円の編み方についてご紹介しました。
こま編みは鎖目1目で作る編み目ですので、高さを鎖目1目に合わせると仕上がりがきれいになります。
またこま編みの円の2段目の編み方についても一緒に解説しました。
最後の引き抜き編みでどこにかぎ針を指すのか迷いやすいです。
分からなくなったらこま編みの頭の数を数えてからかぎ針を差し込むと間違えにくいです。
そして初心者向けのこま編みの作品についてもお伝えしました。
こま編みで初心者でも簡単に作れる小物には次のような物があります。
- エコたわし
- コースター
- マルシェかご
- ぼうし
こま編みに慣れるためにも、ぜひこま編みの小物作りにチャレンジしてみて下さい。
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