この記事ではかぎ針で編めるゴム編みについて詳しくご紹介していきます。
- かぎ針で編めるゴム編みの編み図
- そのゴム編みの特徴や使用した作品
- かぎ針で編めるゴム編みの編み方
などについて画像とともに解説しています。
棒編みでのゴム編みが苦手で作りたい作品にも躊躇していたら・・・そんな時に必見の編み方です!
ぜひマスターして、作品の幅を広げましょう♪
かぎ針編み ゴム編みの編み図は?
ゴム編みは棒針編みの編み方の1つですね。
特徴としては伸縮性があり、引っ張ると伸びる姿がゴムのように見える編み方です。
いろいろな作品で活躍するゴム編みですが、かぎ針編みでもゴム編み風に編むことができるんです!
ここでは、そのゴム編み風の編み方を編み図を用いてご紹介していきます☆
うね編みで編む方法・引き上げ編みで編む方法
かぎ針編みでゴム編み風に編むにはいくつか方法があり、今回は代表的な「うね編みで編む方法」と「引き上げ編みで編む方法」を取り上げます。
2つの方法で使用する編み目記号一覧
くさり編み | |
引き抜き編み | |
うね編み | |
長編み | |
表引き上げ編み | |
裏引き上げ編み |
1目ゴム編み風
1目ゴム編み風(かぎ針ではリブ編みと言います)
2目ゴム編み風
かぎ針編みのゴム編みで作れるものって?
うね編み・引き上げ編みでの編み方の決定的な違いは編み地の方向にあるとお話しましたね。
その違いが作品を作る際どのように反映してしてくるのか、また2つの編み方の特徴をメリット・デメリットに分けて解説していきましょう☆
- うね編み・引き上げ編みでの編み方の対比とまとめ
うね編みでの編み方 | 引き上げ編みでの編み方 | |
特徴 | 作り目に対して平行にゴム編みができあがり、伸縮性にとんでいます。 作り目は必要な縦のサイズに合わせます。 |
作り目に対して垂直にゴム編みができあがるので作り目付近の編み地は伸縮性にかけます。 他部分は伸縮性にとんでいます。 作り目は必要な横のサイズに合わせます。 |
メリット | ゴム編みとほぼ変わらない伸縮性と見た目 | 1段が長編みサイズのため広い範囲を短時間で編める |
手軽に編める | 1目・2目ゴム編みと使い分けることができる | |
用途が広い | “わ”編み・往復編みどちらも可能 | |
デメリット | 往復編みのみ | 編み口に伸縮性が必要な作品には不向き |
うね編みなので1段のサイズが短く、引き上げ編みに比べ編む時間がかかる | 使う糸の量が多いため出来上がった作品は多少重くなる | |
おすすめ作品 | ||
ニット帽・・・縁の部分 | ニット帽・・・帽子本体部分 | |
セーター・カーディガン・・・袖口・襟口部分 | マフラー・スヌード | |
レッグ・ネック・ハンドウォーマー | マーガレット・ジレ |
- 棒編みでのゴム編みの作り目やゴム編み止めは難しいので苦手という時は、ゴム編み部分だけをかぎ針編みでゴム編み風に編むのもおすすめです。
その場合はゴム編み部分をあらかじめ編んでおき、棒編みで編んだ本体部分とつなぎ合わせます。 - マーガレット・ジレなど大きめな作品の時は、使用する糸は軽量な素材を選びましょう。
ゴム編み風の応用例
こちらは一見、棒編みで編んでいる用に見えますが全てかぎ針編みで編んでいます。 |
かぎ針のゴム編み 編み方って?うね編みで編む方法☆
かぎ針編みで編めるゴム編みについていろいろ説明してきましたが、ここからは編み図を参考に編み方をご紹介していきます。
まずは、うね編みで編む方法の編み方についてです。
編み方
くさり編み10目で作り目をします。(この10目が縦の長さになります)
作り目を編む時は使用するかぎ針の1つか2つ上の号数を選びます。
この場合は7号で編むので、作り目は8号で編んでいきます。
くさり編み1目で立ち上がります。
くさり側を下にして裏山を1目引き抜き編みします。
同じように最終目まで編みます。
反時計回りに返し、くさり編み1目で立ち上がります。
編み目を上から見てくさり編みの奥半目を拾い引き抜き編みをします。
最終目まで編み終わりました。
同じように繰り返し必要な横のサイズまで編み続けます。
この場合は23段編んでいます。
- 裏山を拾うことによって作り目がきれいに揃います。
- 往復編みで常に奥半目を拾うことをうね編みと言います。
編み地を90℃回転させると1目ゴム編みのようになります。
もちろん伸縮性も1目ゴム編みと同じようにあります☆
かぎ針のゴム編み 編み方って?引き上げ編みで編む方法☆1目ゴム編み風
続いて引き上げ編みで編む方法の編み方についてです。
参考にあげた編み図は、往復編みの仕様となっていますが今回は“わ”編みで編んでいきます。
まずは1目ゴム編み風(リブ編み)をご紹介しましょう。
編み方
くさり編み46目で作り目をし“わ”編みにします。
作り目を編む時は使用するかぎ針の1つか2つ上の号数を選びます。
この場合は5号で編むので、作り目は7号で編んでいきます。
くさり側を下にしてくさり編み3目で立ち上がり、立ち上がり目のとなり(くさり編み5目め)の裏山をすくい長編み1目を編みます。
同じように最終目まで編み、立ち上がり目の頭に引き抜き編みをします。
くさり編み3目で立ち上がります。
となりの前段(台の目)の長編みの足を束にすくいとり、長編みを編みます。(表引き上げ編み)
次の台の目の長編みの足に裏側から針を入れ、そのまま長編みを編みます。(裏引き上げ編み)
表引き上げ編み・裏引き上げ編みを交互に繰り返し最終目まで編み、立ち上がりの目を束にとり引き抜き編みをします。
2段目が編み終わりました。
くさり編み3目で立ち上がり、となりの台の目の足を束にとり表引き上げ編みを編みます。
となりの台の目にうつり、裏引き上げ編み・表引き上げ編みと交互に編んでいきます。
これを繰り返し必要な段数を編みます。
5段編み終わったところです。
1目ゴム編みのような編み上がりですね☆
上段部分は伸縮性はありますが、作り目付近は伸びません。
かぎ針のゴム編み 編み方って?引き上げ編みで編む方法☆2目ゴム編み風
次は2目ゴム編み風の編み方をご紹介します。
編む際は手の加減をゆるめにして編んだほうが全体的にフワッとした仕上がりになり、柔らかい伸縮性がでます☆
編み方
くさり編み45目で作り目をし“わ”編みにします。
作り目を編む時は使用するかぎ針の1つか2つ上の号数を選びます。
この場合は5号で編むので、作り目は7号で編んでいきます。
くさり側を下にしてくさり編み3目で立ち上がり、立ち上がり目のとなり(くさり編み5目め)の裏山をすくい長編み1目を編みます。
同じように最終目まで編み、立ち上がり目の頭に引き抜き編みをします。
ここまでは1目ゴム編み風と同じ編み方になります。
くさり編み3目で立ち上がります。
となりの前段(台の目)の長編みの足を束にすくいとり、長編みを編みます。(表引き上げ編み)
もう一度繰り返し編みます。
表引き上げ編みが2目編めた状態です。
となりの台の目の頭に長編みを編みます。
表引き上げ編み2目・長編み1目を繰り返し最終目まで編み、立ち上がり目の頭に引き抜き編みをします。
2段目が編み上がりました。
3段目をくさり編み3目で立ち上がり、表引き上げ編み2目・長編み1目と繰り返し編み必要な段数を編みます。
5段編み終わったところです。
2目ゴム編みのような編み上がりになりました☆
上段部分は伸縮性はありますが、作り目付近は伸びません。
【引き上げ編みで編む方法】往復編みの時には要注意!!
引き上げ編みで編む方法の編み方は、”わ”編みの他に往復編みもあります。
しかし、往復編みの場合は編み方に気をつけなければなりません。
なぜなら編み地を返して裏側になった時は、編み目は反対の引き上げ編みになっているからです。
表引き上げ編みなら、裏側から見た時は裏引き上げ編みの編み目になっているので編む時は裏引き上げ編みをしなければなりません。
編み図が表引き上げ編みを指示しているからといって裏側の状態で表引き上げ編みを編むと、編み地を表から見た時に段ごとに表引き上げ編み・裏引き上げ編みと交互になりゴム編み風には見えなくなります。
段ごとに表引き上げ編み・裏引き上げ編みと交互に編まれていてゴム編み風になっていません。
縦サイズは同じです。
表引き上げ編み→裏)裏引き上げ編み
裏引き上げ編み→裏)表引き上げ編み
ときちんと変えて編んであり、きれいなゴム編み風になっています。
かぎ針編みでゴム編み!編み方をマスターして作品の幅を広げよう☆
今回は、かぎ針で編めるゴム編みについて詳しくご紹介しました。
かぎ針で編めるゴム編みの編み図をもとに3通りの編み方を画像を交えて解説したので、具体的に理解していただけたことでしょう。
またゴム編みの特徴や使用した作品の一覧も載せたので編む際の参考にして下さい。
かぎ針で編めるゴム編みの編み方を覚えておくと、いろいろな応用がききますので作品の幅も広がります。
今までは、ゴム編みで編みたいけど棒編みは時間がかかるから面倒だな・・・と思っていた作品でも気軽に編めるかぎ針編みのゴム編み風でどんどんチャレンジしていきましょう♪
コメントを投稿するにはログインしてください。