この記事では、刺繍の基本ステッチのうちのひとつ「バックステッチ」について方法からコツを説明していきます。
バックステッチは、ステッチの中でも比較的簡単で、刺繍作品を作る上では欠かせません。
このステッチを覚えれば名前刺繍にも使えますので、刺繍初心者にはオススメです♪
あなたもバックステッチをマスターして、作品の幅を広げてみましょう。
刺繍でバックステッチとは?どういうもの?
刺繍ステッチは簡単なものから難しいものまで、何十種類もあります。
その中でも、簡単でよく使うのがバックステッチです。
バックステッチは基本的なステッチのひとつで、ひと針ひと針バックしながら刺し進めていく手法です。
一見、面白みがないように見えるかもしれませんが、このステッチはとても使えます!
実は、バックステッチはクロスステッチの際にも使います。
クロスステッチ作品の中には、クロスステッチを刺した外周をバックステッチで囲う表現方法があります。
その際に、バックステッチ(1本どり)を使うのです。
また、クロスステッチでは表現し切れない細かい部分をバックステッチで補います。
また、単調に刺し進めるバックステッチは、皮など分厚く固い素材を縫う時にも使われます。
画像引用:creema
バックステッチはどんな感じに表現できる?
バックステッチは、はっきりとした線を表現したい時に使います。
一本どり・2本どりは細くてシャープな線を表現できますし、3本どり以上になると力強い線に仕上がります。
図案を線のみで表現したい時には、このステッチ1種類だけでも作品は作れます。
簡単なステッチなので、失敗も少なく、初心者でもきれいに仕上げられます。
画像引用:creema
こちらの作品はバックステッチのみで作られています。
刺繍糸の色を変えたり、針目の長さを変えることでイラストを完成させています。
線でデザインをなぞって刺し進めていくバックステッチは、生地に絵を描くように自由なイラストを表現することができます。
刺繍でバックステッチの刺し方は?どう縫うの?
バックステッチの便利さはお分かりいただけましたか?
では、ここでは具体的にバックステッチの刺し方について説明してきます。
画像引用:nukumore
バックステッチをきれいに仕上げるには、気持ちを穏やかに同じリズムで刺し進めていかなくてはいけません。
針目が乱れたり、下図をきちんとなぞっていかないと最終的に図案通りに仕上がりません。
ひと目ひと目丁寧に刺し進めましょう♪
バックステッチの応用で「巻きつけバックステッチ」というステッチもあります。
より強くはっきりした線を表現したい時に試してみてください。
画像引用:nukumore
実は、バックステッチを刺した後に生地の裏面を見ると、アウトラインステッチができています。
つまり、バックステッチはアウトラインステッチの裏に出来上がるステッチと同じということです。
そう考えると、色々なステッチが関連していることが分かりますね♪
刺繍でバックステッチのコツは?ポイントを3つ紹介!
簡単なバックステッチですが、実はきれいに仕上げるにはいくつか抑えておきたいポイントがあります。
ここでは、バックステッチをきれいに仕上げるコツを3つ紹介していきます。
とにかく気持ち穏やか~に!
簡単なステッチだからこそ、粗が目立ちやすいのは事実です。
とにかく焦りは禁物です!!
ひと針ひと針を丁寧に、同じスピードで刺し進めていくことで、仕上がった時に全体がまとまります。
刺繍は単純作業の繰り返しで完成します。
「単純作業」について面白い記事を見つけました♪
この記事を読むと、刺繍がストレス解消やリラクゼーションになるということも納得です!
(前略)
単純作業にはリズム運動と似た効用があります。
ウォーキングやジョギングのように淡々と同じことを繰り返していると、気分が落ち着いてくると同時に、ちょっとした作業興奮を覚えます。
作業に没頭し、乗ってくる感じ。
ランナーズ・ハイのような感覚です。
単純作業を繰り返していると、脳はサボり始めます。
思考が停止して、ただ漫然と夢中になって手を動かし続けてしまう、そんな経験はありませんか。
資料をひたすらホッチキスでとめるとか、封筒の封入作業などを行なっていると、そんな状態によくなります。
この感覚をストレス処理に利用してしまうのです。
ネガティブな感情が思考の邪魔をするくらいなら、すぐに単純作業に切り替え、没頭してしまうのも有効な手段。
(中略)
右から左へスイッチを動かすように「頭脳労働→単純作業」へパチッと切り替えてしまいましょう。
その後、単純作業を繰り返していれば、あなたの状態は確実に変わってきます。
自分の感情を切り替えるより、実際の作業を切り替えるほうがはるかに簡単です。
(以下略)
針目の大きさを揃えるべし!
バックステッチは針目の大きさを均一にすることが一番重要なポイントです。
針目を揃えないと滑らかな線に仕上がりませんし、ガタガタとした線になってしまいます。
針目の大きさは2~3mmに抑えましょう。
それよりも大きいと雑な表情に、それより小さいと目が詰まりすぎて生地もヨレてしまいます。
曲線部分を表現する時は、直線部分よりも針目を小さめにしてあげると忠実に下絵通りに表現できます。
直線部分と曲線部分の針目の長さを上手に使い分けて刺し進めましょう♪
針目は揃える!と説明してきましたが、あえて針目の長さをまばらにする表現方法もあります。
そうすることで、自然に線がガタつくので、葉っぱや花など自然界のモチーフをリアルに表現したい時にはオススメです。
バックする時は必ず元の針穴へ!
バックステッチでよくある失敗が、線が途切れてしまうことです。
針を刺し戻す時は、必ず同じ場所に針を刺すように気をつけましょう!
下絵の線で糸が見辛くなってしまうこともありますが、針をどこに刺し戻すかはとても重要です。
写真のように、生地の縫い糸1本分でも針を刺す場所を間違えてしまうと、線が途切れて見えてしまいます。
今回のまとめ
今回は、刺繍の基本ステッチのうちのひとつ「バックステッチ」について方法からコツを説明してきました。
バックステッチは簡単なステッチで色々な図案で使うことができ、とても便利なステッチです。
刺繍糸や糸の本数を変えれば、風合いに変化をつけることもできます。
簡単なステッチだからこそ、きれいに見えるポイントを抑えておくと仕上がりも変わってきます。
ぜひあなたもバックステッチを使って色々なデザインに挑戦してみましょう♪
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