この記事では、刺繍の小物について、ハンドメイドしやすい物や、簡単な物について紹介していきます。
お気に入りのモチーフを図案にして刺繍をするのも楽しいですが、やっぱり日々の生活で実際使える物に刺繍ができたら嬉しいですよね。
外出時に持ち歩いたり、大事な誰かにプレゼントしたり…
自慢の刺繍を生活小物に刺してみませんか?
色々な手作りしやすい刺繍小物のアイデアが盛りだくさんなので、ぜひあなたも試してみてください♪
刺繍の小物ってどんなものがある?
小物といっても、皆さんはどんなものを想像しますか?
既製品の物に刺繍してもいいですし、布地を買ってイチから作るのも楽しいです。
ここでは、刺繍をほどこした小物とはどんなものがあるかを紹介していきます。
刺繍をしやすいものは?
小物の中でもやはり刺繍ができるのは布製の物です。
その中でも、平面部分が大きい物は刺繍がしやすく、次のような物があります。
- コースター
- ハンカチ
- 巾着袋
- トートバック
- クッションカバー
これらは、既製品・手作り品問わず比較的刺繍がしやすいです。
その他、平面的ではありませんが、最近刺繍小物として流行っているのが、次の物です。
- ピンクッション(針刺し)
- ブローチ等のアクセサリー
- ポーチ
キットもたくさん販売されているので、そういった物を利用すれば、割と気軽に挑戦できます。
刺繍をして既製品をグレードアップ⭐︎
販売されている布小物に刺繍をすれば、手軽にオリジナル小物が出来上がります。
布が分厚すぎると針が刺しにくく刺繍がうまく刺せません。薄手のコットンやリネン素材のアイテムを選びましょう。
アイテムの材質によっては、細かい刺繍ができなかったり、綺麗に仕上がらない物もあります。
刺繍初心者は、以下のような素材の物は避けましょう。
- デニム製品
- 帆布製品
- 革製品
デニムや帆布には、太い針を使えば普通の道具や材料で刺繍ができますし、手芸店へ行けば革細工のコーナーもあります。
興味がある人はチャレンジしてみてください!
ここでは、刺繍をしやすい既製品のアイテムと、アレンジ方法を紹介します。
既製品のハンカチにイニシャルを刺繍する
写真引用:note 《SHOP STAFF LESSON》ハンカチにアルファベットを刺繍する
一番手軽なのは、既製品のハンカチにイニシャルを刺繍することです。
新しいハンカチを買ったら自分のイニシャルを刺す、とても素敵だと思いませんか?
自分で気持ちを込めて刺繍をすれば、なんだか愛着も湧いてきます。
私はよくプチギフトでハンカチ刺繍をよくやります。
ハンカチなら、男性女性問わずに使えますし、少し自分で手を加えれば、味気ないプレゼントになることもありません。
きれいに仕上げるポイントを人気刺繍作家・annasさんが動画で紹介しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
私が実際に買ってとても重宝している本があります!
こちらには、A~Zまでの文字が色々と装飾された図案がたくさん載っています。
可愛いフォントでシンプルに刺繍するのもいいですが、装飾文字を使うとよりゴージャスになります。
シャツやブラウスに刺繍をする
写真引用:minne 受注生産)影絵遊びの刺繍長袖ブロードシャツ(ポケット付) (刺繍襟)
無地のシャツをアレンジしてもいいですし、着古したシャツの汚れた部分を隠すために刺繍をしても実用的です!
こちらも図案次第で男性女性問わずおしゃれに着こなせます。
写真引用:creema 繍ブラウス✳︎サイズ豊富♡上品な造り✳︎素敵なブラウス
襟や胸にワンポイント刺繍してもシックでおしゃれですし、華やかな大振りの図案を全体に刺してもコーディネートの主役になって便利です。
またまたannnasさんが動画で詳しく解説してくださっています。
またまた私のおすすめ本を紹介します。
こちらには、男性用のシャツに刺繍する図案アイデアが掲載されています。
まるで手書きのようなタッチのイラストで、男性はもちろん、ボーイッシュなコーディネートが好きな女性にもおすすめです。
靴下にワンポイント刺繍をする
写真引用:creema しろつめ草の刺繍靴下
春夏のコーディネートでは、靴下を見せることも多いですよね。
シンプルで安い靴下を買って、可愛いモチーフを刺繍してみてはいかがでしょう。
左右違う図案にしても可愛いです。
子供の靴下に目印として、子供の好きなモチーフを刺繍するのもオススメです!
すごいです、annnasさん!!
靴下刺繍に関しても動画で解説してくださってます!
https://youtu.be/CWd6u2gbwcY
靴下をはじめ、セーターなどを刺繍で補修することをダーニング(darning)といいます。
写真引用:にっぽん てならい堂 暮らしのコラム #28 直す人たち⑤洋服の虫食い穴をチャームポイントに変身させる「装飾ダーニング」
ダーニングとは、虫食いで穴が空いてしまったセーターや、かかとがすり減って穴が空いてしまった靴下などを刺繍で補修するイギリスの伝統的な技法です。
ダーニングの場合は、ただ繕う(補修する)だけではなく、それをデザインしてしまうところが特徴です。
最近ではワークショップや教室も増えてきているので、興味がある人は試してみてください!
トートバックにイラストを刺繍する
写真引用:creema 刺繍 ランチトート ネメシアとビオラの花かんむり トートバッグ トート
トートバック、特にランチバックのような小ぶりな物は刺繍をしやすく、映えます。
また、ワンポイント刺繍でも全体的な刺繍でも、色々な図案を試すこともできます。
ただし、帆布などの厚手の素材だと、繊細な図案はうまくさせません。
素材の硬さや厚さを確認してから図案を決めてください。
お出かけの時に、あなたの刺繍をみんなに見せびらかしちゃいましょう!
全て手作り!刺繍の小物とは?
ここまでは既製品(お店で買った物)に刺繍を加えるという視点でアイデアを紹介してきましたが、ここからはイチから作る場合のオススメ小物について紹介していきます。
既製品に刺繍をするのは手軽で綺麗に仕上がって楽ですが、小物から作るといいこともあります。
既製品に刺繍するとどうしても、刺繍の裏側が見えちゃいますもんね。
既製品に刺繍をすると、パッと見えなくても、刺繍の裏面を完全に隠すことはできません。
小物をイチから自分で作れば縫い合わせる前に刺繍ができるので、裏面もきちんと見えないようにすることができます。
また、ファッション小物などに関しては、色や柄がイマイチ気に入らない…なんてことはなくなります。
布地から自分で選べるので、ディテールにこだわった小物を作ることもできます。
では、完全手作りしやすい刺繍小物のアイデアを紹介していきます。
ミシンがなくても簡単に作れる刺繍コースター
写真引用:アトリエ10th 刺繍コースター
コースターは一番簡単にできる刺繍小物です。
また、何か別の物を作った時に出た端切れでも十分作れます。
無地の生地で作って華やかな刺繍を刺してもいいですし、柄物で作ってワンポイント刺繍をするのもいいでしょう。
飲み物のシミがつきやすいので、布地はできるだけ色が濃い物で作った方が長く使えます。
に置くコップが傾く原因になるので、ボリュームのある刺繍は避けましょう。
あとは色・形・図案は自由!何枚かまとめてプレゼントにしても喜ばれます。
難しそうなポーチも実は簡単に作れちゃう!?
写真引用:minne 手刺繍*リネンポーチ
ポーチってファスナーを付けなくてはいけないので、手作りするのは難しい印象です。
でも、コツさえつかめば色々と応用できるので一度は挑戦してほしい布小物です。
もちろん、刺繍をしなくても十分実用的で可愛らしく仕上がりますが、刺繍をすればさらにオリジナリティが増して、自慢の一品になります。
最近では、雑貨店などでも刺繍ポーチは販売されています。
買うと高い刺繍ポーチこそ、ぜひ手作りしてみてください。
クッションカバーには大きな図案を刺繍しよう!
写真引用:minne 刺繍クッションカバー
大きな布地にたくさん刺繍をしたい人には絶対オススメです!
総柄に仕上げても素敵ですし、なかなか他の小物では使えないような大きなモチーフを刺繍すれば、インテリアのアクセントにもなります。
ファスナーやボタンを付けなくてもいい作り方もありますので、刺繍は好きでもミシン作業は苦手…なんて時も安心して作れます。
まさに今回のテーマにぴったりの一冊です。
人気刺繍作家・樋口愉美子さんの著書で、色々なシチュエーションでプレゼントできる刺繍小物のレシピが25つも載っています!
刺繍の小物でハンドメイドは?どんな作品がある?
刺繍の小物って、アイデア次第で色々できます!
既製品や手芸本に載っているレシピで作った小物でも、少し刺繍をするだけで、世界で一つのオリジナル小物に変身します!
ここでは、SNSから刺繍の小物についてのアイデアを紹介していきます。
今や定番の刺繍ブローチ
最近では、刺繍小物の中でも定番になりつつある刺繍ブローチです。
量産がしやすく、自分のカラーを出しやすいのが特徴です。
洋服にはもちろん、カバンなんかに複数付けても可愛いですし、冬場はマフラーやスカーフを留めるのに使うのもオススメです。
またゴムをつければ、おしゃれなヘアゴムにもなります。
おしゃれなプレゼントになること間違い無し!?ブックカバー
最近、本を読む機会もどんどん少なくなってきてしまいましたが、そんな時代にあえてブックカバーを作ってみてはどうでしょうか?
私も電車でブックカバーを付けて本を読んでいる人を見かけると、「かっこいいなー」と思い、自分用に作ったこともあります。
刺繍以外の作業もとても簡単なので、手芸初心者にもオススメです。
出産祝いにぴったり!スタイや付け襟
私の周りは少し前出産ラッシュでした。
そんな時にたくさん作ったのが、おしゃれなスタイや付け襟です。
自分で買う物は汚れてもいい物、しやすい物ばかりで、あまりおしゃれな物は買いません。
だからこそ、外出時やフォーマル時に付けられるようなおしゃれスタイや付け襟はとても喜ばれます。
出産祝い何にしよう…と困った時は、簡単に作れるのでぜひ挑戦してみてください。
これがあればお買い物がもっと楽しくなる!エコバック
私が「絶対作りたい!」と思った小物です(笑)。
これも直線縫い、しかも平面的なので、初心者でも簡単に作れます。
しかも刺繍ができる面積が広いので、思う存分好きなモチーフを刺繍できますよね♪
たくさんあって困る物でもないので、プレゼントにしても喜ばれます。
このように、SNSには刺繍小物のアイデアがたくさん詰まっています。
立体的な小物ではなく、平面的な布小物から刺繍をしてみましょう!
オリジナル小物をたくさん作って他の人と差をつけましょう♪
刺繍の小物で簡単なものは?どんなものが作れる?
色々な刺繍の小物について紹介してきましたが、ここでは特に簡単な小物のレシピを紹介していきます。
全てが手芸初心者でも簡単に挑戦できる小物レシピです。
実用的で可愛らしいアイデアがたくさんありますので、ぜひあなたも挑戦してみてくださいね!
端切れで作ろう!コースター
製作時間 :15分(刺繍作業時間除く)
難易度 :★☆☆
《材料》
表布・裏布/13cm × 13cmの布(縫い代1cm) … 2枚(表裏違う布にしてもOK!)
(1)13cm四方の布を2枚切り出す。
刺繍をする場合は、先に刺繍を刺しておきます。
仕上がり寸法は11cm×11cmになるので、それを想定して刺繍の位置を決めましょう。
(2)中表(内側が表面)になるように2枚の布を重ね、マチ針で留める。
今回は縫い代を1cm取っています。
端から1cmに印を付けておくと綺麗に寸法通り縫うことができます。
(3)(2)で印を付けた部分を縫う。
後で表・裏をひっくりかえすので、5cm程度開けておきます。
上の写真を見て気づいたかもしれませんが…、ミシンの上糸・下糸の調整がうまくいっていません。
きちんと調整してから縫い始めましょう!
同じようになった場合は、こちらのサイトを見てみてください。
(4)四角をカットして、両面写真のようにアイロンがけをする。
(5)(3)で開けておいた穴から表裏をひっくりかえす。
ひっくりかえすとこんな感じになります。
(6)アイロンをかけて、四方2mmのところをぐるりと縫う。
最後にアイロンがけをして完成です♪
今回は分かりやすいように布と糸の色を変えましたが、同じ色にした方がアラが目立たなくてオススメです!
手縫いで作れるなら嬉しいです。
今回参考にした刺繍の図案は下の本に載ってます。
本を読むのが好きになる!?手作りブックカバー
製作時間 :45分(刺繍作業時間除く)
難易度 :★★☆
《材料》
表布/18cm × 18.5cmの布(縫い代1cm) … 2枚
表布(背表紙部分)/18cm × 6cmの布(縫い代1cm) …1枚
裏布/18cm × 39cmの布(縫い代1cm) … 1枚
2cm幅の紐(ゴム紐等)
(1)表布1枚 + 表布(背表紙部分)+ 表布1枚を写真のように縫い付ける。
一番左にくる表布が本に付けた時に上に出てくる面です。
(2)縫い代を倒すようにアイロンがけをする。
裏から見て、背表紙部分の布が広がるようにアイロンをかけます。
(3)表に返して写真のように縫う。
端から2mmぐらいのところを縫うときれいに見えます。
(4)裏布に紐を縫い付ける。
私は裏面と同じ布で2cm幅の紐を作りましたが、売っているゴム紐等で大丈夫です。
あとで縫い目が隠れるよう、両端から5mmのところで縫いつけましょう。
(5)(3)で作った表パーツと(4)で作った裏パーツを内側が中表になるように重ねて縫う。
後で表・裏をひっくりかえすので、7cm程度開けておきます。
(6)四角を斜めに切り落とします。
どうして角を切り落とすのでしょうか?
角を切り落とすことで、後で表裏をひっくり返した時に角がきれいに出るからです。
切り落とさないと縫い代の布がたまってしまい、角が丸くなってしまいます。
(7)表裏をひっくりかえしてアイロンをかける。
ひっくりかえす時、角はマチ針等を使って布を引っ張り出しましょう。
(8)裏に紐を付けていない側の一辺を縫う。
(9)(8)で縫った側を端から7cmのところで折り返す。
(10)矢印の範囲で、端から2mmのところを縫っていく。
(11)最後にアイロンがけをして完成です♪
今回参考にした刺繍の図案は下の本に載ってます。
色々な布小物のレシピが載っています。
見てみると色々アイデアが湧いてきますので、ぜひ参考にしてください。
いかがでしたか?
手作り小物の中でも、特に簡単なレシピを紹介しました。
使う布地の色や刺繍のデザインによって、仕上がりの雰囲気はガラリと変わります。
自分用に作る場合はあなたらしさを存分に表現してください!
誰かにプレゼントする場合は、「どんなデザインが好きかな?」と考えながら作るのも楽しいです。
皆さん、ぜひ小物作りにチャレンジしてください!!
今回のまとめ
今回は、刺繍の小物について、ハンドメイドしやすい物や簡単な物について紹介してきました。
たくさんあるレシピの中のほんの一部を紹介しましたが、刺繍はアイデア次第でどんな布製品にも刺すことができます。
- 名前や目印を刺繍する。
- 可愛く素敵にアレンジする。
- 汚れや穴を補修(目立たなく)する。
その目的も様々です。
売っている物ではイマイチ満足できない、オリジナリティが欲しい、なんて時にはぜひ刺繍で布小物をアレンジしてみましょう♪
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