今回は、刺繍の雑誌や作品集、図案本について特徴と合わせて紹介していきます。
刺繍のステッチ技術を身につけると、どんどん可愛い作品に挑戦したくなりますよね。
でも、オリジナルの図案を刺すというのは、刺繍初心者にはなかなかハードルが高いものです。
絵を描くのが得意で自分の好きな絵を刺繍にしてみても、最初はどうもしっくりきません。
そんな時に役立つのが、刺繍についての雑誌や作品集、図案本です。
ステッチについてのコツ等はもちろん、可愛い小物の作り方や図案がたくさん載っています。
海外の関連本についても紹介していますので、ぜひあなたも参考にしてくださいね♪
刺繍の雑誌って?どんなものがある?
最近、書店でも手芸雑誌のコーナーって本当に広くなりましたよね。
色んな出版社が色んな角度でたくさんの雑誌を出版しています。
一体どの雑誌を買ったらいいか迷った時、ついつい表紙のデザインだけで決めてしまいがちです。
そんな場合に役立つように、ここでは刺繍に関する雑誌のオススメをいくつか紹介していきます。
一番刺繍に特化していて、発行頻度も高い雑誌がDeAGOSTINI社発行の「かわいい刺しゅう」です。
定期購読のイメージが強いですが、実は単発でも購入可能です。
ほとんどの内容が定期購読を前提に構成されていて、前後の号を読まないと分からない部分もあります。
ただ、図案集としてや刺繍に関する知識の読み物としても役立ちます。
また、小物とレシピも掲載されているので、興味がある小物レシピが掲載されている号だけ買うというのもいいです。
日本ヴォーグ社が年2回発行している雑誌です。
クロスステッチの図案がたくさん載っているので、クロスステッチに挑戦したい時には特にオススメです。
生活小物のレシピ、刺繍作家のインタビュー等、年2回の発行と合って内容は充実しています。
ただ、ずっと継続して購入している人のレビューを見ると、何号かに一度同じような図案が載っているというコメントがありました。
せっかく買ってもこれでは面白くありません。
可能であれば、書店などで中身を確認してから購入しましょう。
他の雑誌ではあまり取り扱われないクロスステッチに特化した雑誌なので、刺繍小物も他で紹介されているものとはまた雰囲気が変わります。
季節の小物、子供の小物、キッチンやリビングを彩る小物…、綺麗な作品が数多く載っています。
ブティック社がムック(※)発行している雑誌です。
※ ムック:雑誌と書籍の間のような本です。写真が多くて、雑誌のような構成の書籍とも言えます。
気軽に色々な種類の刺繍を楽しみたい時にオススメです。
取り扱う内容は、
ウール刺しゅう
フリーステッチ
クロスステッチ
立体刺しゅう
こぎん刺し
一目刺し
オートクチュールビーズ刺しゅう…
こんなにレパートリーがあります。
しょうがないのですが、どれも少しずつの掲載になります。
でも、新しい刺繍ジャンルに挑戦したい時に、どれに挑戦しようか考える参考になります。
主婦と生活社が隔月発行している手芸雑誌です。
刺繍に特化しているわけではありませんが、号によっては刺繍の特集が組まれています。
刺繍初心者向きというよりは、作品のレパートリーを増やしたい時や、刺繍小物を作りたい時にオススメです。
刺繍という分野から派生して、他の手芸についても学べるのは嬉しいですよね!
ぬいぐるみやルームシューズ等、他の刺繍雑誌では取り扱われない生活小物のレシピが多く紹介されています。
そこに、オリジナリティを出すために刺繍するのも素敵です。
紹介してきたように、刺繍の雑誌には各誌特徴があります。
今、自分はどんな雑誌を読みたいか?を理解して、好みに合った雑誌を見つけてみましょう。
海外の刺繍雑誌や図案集も読んでみると、日本の書籍には載ってないような図案が見つかります!
Burda
ドイツ発の手芸雑誌です。
フランス刺繍の図案はもちろん、カットワークやホワイトワーク、レース刺繍等、ヨーロッパならではの刺繍が紹介されています。
ドイツ語が分からなくても大丈夫!写真や図解も多いので、そこから読み取ることも十分可能です。
また、実物大の図案紙も付属しているので、図案コレクションに加えるのもいいですね!
Mary Hickmott’s New Stitches
イギリスの刺繍雑誌です。
国内でも、洋書を多く扱っている書店では購入可能です。
小さい図案が多く載っていて、小物に刺すのにぴったりです。
日本の刺繍とは使う色味が違うので、見ていてとても楽しいです!
他の雑誌同様、英語が分からなくても図案は参考になるので購入する価値はあります。
Cross Country Stitching
アメリカンなカントリー調のステッチに挑戦したい時にオススメです。
日本からの定期購読も可能ですし、Estyからも購入可能です。
日本ではなかなかお目にかからないカントリーテイストの図案ですが、アメリカではとてもポピュラーです。
ほっこり温かみのある図案は、フレームに入れてお部屋に飾ればインテリアのポイントになります。
Estyとは、ハンドメイドをしている人のための世界的なマーケットプレイスです。
ハンドメイド作品からクラフト材料まで、世界中から取り寄せることが可能なサイトです。
また、日本国内で入手困難な手芸書籍も販売されています。
サイトはこちらから Esty
刺繍の作品集って?どんな感じ?
刺繍を続けていくと、図案がマンネリ化してしまうことってありますよね。
私も刺繍を始めて少し経つと、どうしても好きなモチーフに偏ってしまい、色やレイアウトを変えてみても、あまり代わり映えしなくなってきてしまいました。
そんな時に重宝するのが、刺繍の作品集です。
図案の参考になるのはもちろん、刺繍糸の色味の参考にもなります。
「今度この色使ってみよう!」「この色、こんな使い方があるんだ!」と、見るたびに新しい発見があります。
ここでは、刺繍の作品集について、その内容や種類について紹介していきます。
刺繍作品集にはどんなものがある?選ぶ時のポイントは?
刺繍の作品集って、今や本当にたくさんあります。
たくさんある作品集の中からお気に入りの作品集を探すのって、刺繍初心者にとっては大変ですよね。
刺繍の作品集は大きく分けて3種類あります。
- 刺繍作家さんの作品集
- モチーフ別の作品集
- 刺繍技法別の作品集
それぞれ説明していきましょう。
刺繍作家さんの作品集
刺繍作家さんがそれぞれ自分の作品をまとめて出版している作品集です。
お気に入りの作家さんがいれば、その人の作品集を買うと好みの図案が見られます。
人気作家さんであれば複数作品集を出しているので、それらを集めてみるのもオススメです。
これが、遠回りしない手っ取り早い作品集の選び方です!
同じ作家さんの作品ばかり参考にしていると、使うステッチや刺繍糸の色が限られる場合があります。
刺繍を上達したい時は、複数お気に入りの作家さんを見つけて作品集を見てみましょう!
モチーフ別の作品集
モチーフ毎に特化した作品集もたくさんあります。
お花、アルファベット、小さい図案…あなたがイメージしているモチーフに合わせた作品集を買うのもとても役立ちます。
私は、イニシャルを小物に刺繍するのは好きなので、文字刺繍の作品集はよく参考にします。
このように、刺したいモチーフのイメージが固まっている場合はモチーフ別の作品集がオススメです。
イメージしている以上に素敵な図案が必ず見つかるはずです!
刺繍技法別の作品集
今まで、作家別・モチーフ別の作品集について紹介してきましたが、それらとは視点を変えた作品集があります。
それが、刺繍技法別の作品集です。
作家別・モチーフ別の作品集はフランス刺繍が主流になりますが、その他にも素敵な刺繍技法はたくさんあります。
ほとんどの作品集には、基本的な刺し方や必要な道具・材料についても書かれています。
特殊な刺繍に挑戦したい場合は、ぜひ技法別の作品集を見てみましょう!
作家別+モチーフ別、モチーフ別+技法別など、さらに細かく図案を限定している書籍もあります。
色々な作品集のタイトルを見るだけでも、作品アイデアの参考になりますよ♪
大作に挑戦したい時にオススメなのが「戸塚作品集」です!
大きな作品、繊細な作品が図案と共にたくさん掲載されています。
残念ながら中古本のみですが、Amazonや楽天などでも購入可能です。
刺繍作品集の中身はどんな感じ?
色々な刺繍の作品集があるのはお分かりいただけましたか?
では、ここでは具体的に作品集の構成について説明していきます。
ほとんどの作品集の中身は、以下の通りです。
- 作品の写真とコンセプト
- 図案(実物大もしくは縮尺があるもの)
基本ステッチの解説書などと違って、あくまで作品の写真が中心になります。
ある程度刺繍技術が身についたら、作品の写真と図案だけで十分再現が可能になります。
特殊な刺繍技法の作品集は簡単な解説も載っています。
刺繍初心者がいきなり見ても、同じように刺すのは難しいです。
初心者は、あくまで作品のイメージ作りに役立てましょう!
また、読み物としても興味を引くものも多いです。
- 作家さんがその作品にどんな思いを込めたか
- 作品が出来上がった背景
それらを知ると、作品を見た時のイメージもまた変わってきます。
刺繍の図案本って?どんな感じ?
ここまでは刺繍の雑誌や作品集について説明してきましたが、ここでは図案本について紹介していきます。
刺繍に慣れてくると一番気になるのが図案本ですよね。
「使える」作品集を1冊でも見つけると、グンと作品のレパートリーが増えます!
刺繍の場合、雑誌・作品集・図案本の違いが曖昧です。
雑誌や作品集でも図案が載っているものがほとんどだからです。
ただ、図案本に関しては図案のみを載せているものがほとんどなので、ある程度刺繍をマスターした人向けです。
図案本の中身は?
図案本の中身は、基本的には完成写真(絵)と、単線で描かれた図案のみです。
図案は、実物大のものと拡大・縮小して使うのもがあります。
図案本に載っている図案はそのまま使うだけではなく、アレンジ次第でレパートリーはどんどん増えます。
小さい図案はそのまま使ってもいいですし、大きい図案は一部をワンポイントに使ったり、複数の図案を組み合わせて使うのもいいです。
図案本も作品集同様モチーフ別になっているものもたくさんあります。
特にワンポイント刺繍やアルファベット刺繍の図案本だと、色々な作品で使えるのでとても重宝します。
また、刺し子などの日本古来の刺繍に関する図案本も数多く発行されていますので、これらも一度見て見ると作品の幅が広がりますよ!
図案本のオススメは?
では、ここでは具体的に役立つ図案本をいくつか紹介していきます。
ワンポイントの図案については一番たくさん紹介されています。
フランス刺繍とクロスステッチの図案が載っています。
フランス刺繍については24種類、クロスステッチについては8種類のモチーフ別の章があり、それぞれの章で10〜15種類の図案が紹介されています。
この本の一番のポイントは、全ての図案が実物大であるということです。
そのまま使うのが一番バランス良く見えますが、拡大・縮小して作品に合った大きさにすることもできます。
ついつい刺繍の図案って単体で考えがちですが、連続模様もかなり使えます!
私はクッションカバーやランチョンマットによく使います。
連続模様の図案本は限られてきますが、1冊持っておくと生活小物に使えるのでオススメです。
また、連続模様は洋服にも取り入れやすいので、ウール刺繍などにも挑戦したい場合にも重宝します。
小物をプレゼントする時にイニシャル刺繍って喜ばれますよね。
そんな時に役立つ1冊です。
アルファベットをおしゃれにアレンジした図案がたくさん載っていて、どれも試してみたくなるものばかりです。
この本はシンプルで大人っぽいエレガントな図案が多いですが、可愛いイニシャル図案の本もたくさんあります。
ぜひお好みのテイストのアルファベット図案を探してみてください。
和風の図案は、私も一度挑戦したいなと思っている刺繍です。
その中でも刺し子は、モダンな雰囲気もあるので、洋風インテリアにもすんなり馴染みます。
また、コツさえ掴んでしまえば初心者の人でも簡単に刺すことができます。
日本古来の柄を小物に取り入れても素敵ですよね。
他の人とはカブらないオリジナリティある小物作りにチャレンジしたい人にはオススメです!
図案本に関しても、是非海外のものも見てみましょう!あなたの刺繍の世界が広がりますよ。
SATSUMA STREET社 刺しゅう図案
写真引用:クロスステッチ館
SATSUMA STREETとは、アメリカの手芸用品メーカーです。
カラフルな色使いのクロスステッチ図案がたくさん載っています。
小物に刺すというよりは、フレームに入れて飾りたくなるような図案がたくさん載っています。
日本からはオンラインで購入できます。
DMC社 刺しゅう図案
写真引用:クロスステッチ館
DMC社はフランスの刺繍糸メーカーです。
「子供・動物」「キッチン」「アルファベット」など、テーマ別に図案集が販売されています。
掲載されている図案は、ワンポイントからラインまで色々あるので、様々なシーンで使うことができます。
紹介した以外にも素敵な図案本がたくさんあります。
ぜひ皆さんもお気に入りの図案本を見つけてみてください。
今回のまとめ
今回は、刺繍の雑誌や作品集、図案本について紹介してきました。
一人で刺繍をしていて煮詰まってしまった時こそ、雑誌や作品集を見てみましょう。
自分では思いつかない技法や図案が見つかります。
また、海外の作品に触れることも、スキルアップには欠かせないポイントです。
刺繍は万国共通のハンドメイド文化です。
デザインも無限にありますので、飽きることはありません!
皆さんも、自分に合った刺繍本を見つけられると、もっと刺繍をするのが好きになりますよ♪
コメントを投稿するにはログインしてください。