この記事では、ニードルで楽しむ刺繍・フリーステッチングについて説明していきます。
使い方のポイントや素敵な作品も紹介しますので、ぜひお付き合いください。
プチプチと絵を描くように刺繍ができるニードルを使った刺繍・フリーステッチングは、手先に自身がないあなたや、小さい子供でも楽しめます。
今まで刺繍針で刺繍をしてきた人も、普通の刺繍針では表現できないもこもこふわふわの作品が作れるので、新たな発見があるはずです!
ぜひあなたもニードルで刺す刺繍を試してください♪
刺繍でニードルって?どういうもの?
刺繍で使うニードルって、あまり聞き馴染みがないかもしれません。
日本ではそこまでポピュラーではありませんが、欧米では子供を中心に親しまれています。
ここでは、刺繍で使うニードルとはどういうものかについて詳しく説明していきます。
写真引用:Amazon
ニードルとはそもそもは針そのものを意味する言葉で、刺繍においてはフリーステッチング用の道具を指します。
フリーステッチングとは、専用の道具を使って刺す刺繍のことで、他の刺繍と違って針を布の上から刺していくだけで糸を固定することができます。
画像引用:Clover
針を布の表面から刺すと、裏面で自動的に刺繍糸が輪になって抜けなくなるのです。
表現できるステッチも複数あるんです!
- バックステッチ風
- サテンステッチ風
- ループステッチ
- ベルベット調
ループステッチとベルベット調ステッチは、なんと布の裏面から針を刺すことで表面に輪っか状の糸を出し、それを仕上げにしてしまいます!
画像引用:Clover
糸の通し方や裏面の糸の始末など、詳しく知りたい人はぜひこちらのサイトをご覧ください。
刺繍初心者でない場合も、普通の刺繍針では表現できないループステッチやベルベット調ステッチにチャレンジしてみたい人には必須のアイテムになります。
画像引用:CURBLY
つまり、表面も裏面も綺麗に簡単に仕上げられてるのがフリーステッチングの特徴なのです!
欧米では親しまれているフリーステッチングですが、実はフリーステッチングという言葉は英語圏では通じないのです…。
フリーステッチングニードルは、Magic Embroidery Pen や、Punch Needleと呼ばれています。
刺繍でニードルの使い方は?ポイントとは?
簡単に可愛い刺繍が刺せるニードルですが、ここでは使い方のポイントからオススメの関連本まで紹介していきます。
わかりやすい関連動画も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
フリーステッチングニードル 使い方のポイントは?
ニードルの基本的使い方は、図案に沿って絵を描くように針を刺していくだけです!
なんと簡単なのでしょう!!
でも、いくつか抑えておきたいポイントがありますので紹介していきます。
簡単と言っても結構練習が必要!?
フリーステッチング=簡単というイメージが強いですが、実は力加減が身につくまでには結構練習が必要なんです。
針を刺す力加減や深さによって、ループの大きさがバラバラになってしまったり、途中で糸が針から抜けてしまうことがあります。
簡単そう!ということで、いきなり本番用の布に刺すのはオススメできません!
使う布によっても力加減が変わるので、必ず図案を刺し始める前に同じ布地で試してみてからにしましょう。
刺繍枠は専用のものを使いましょう!
私も普通の刺繍枠でできると思い込んでいましたが、針を刺していくうちに段々ゆるんでしまうので、必ず専用枠を使いましょう。
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画像引用:Amazon
通常の刺繍枠との違いは、内枠にエッジがついていて、布をピンと張ることができるところです。
普通の刺繍枠でも作業自体はできますが、布の張りが十分ではないので、きれいに仕上がりません!
作業をしているうちに布がたわんできたら、こまめに張り直すことがきれいに仕上げるポイントです。
糸が抜け落ちないように注意する
針に糸を通す時に、針先から糸は必ず3cm以上出しておくようにしましょう!
写真引用:Clover
フリーステッチングをしているとよくあるのが、針を布に刺す時に糸が抜けてしまうことです。
途中で糸が抜けてしまうと、ステッチの目が飛んでしまったり、生地に穴だけ空いて糸が固定されません。
ニードルの針は太いので、こんなことが何度も起こると生地がどんどん弱くなってしまいます。
糸の抜け落ちは、ニードルを使う時に一番注意するポイントです!
布選びも慎重に!
フリーステッチングは針を布に何度も強く刺していくので、柔らかい・薄い・目が粗い生地には適しません。
フリーステッチングをする時にオススメの布地は以下の通りです。
- 厚手で丈夫な生地
- 織り目が詰まっている生地
- 硬すぎない生地
薄手の生地だと、針をたくさん刺すことで裂けてしまうことがあります。
また、ガーゼのように織り目が粗い生地を使うと、段々図案が歪んできてしまいます。
慣れないうちは刺繍用の布を使うようにしましょう!
フェルトは一見フリーステッチングに向いていそうですが、生地の目が詰まりすぎていて針が刺しにくいのでオススメできません。
指を刺さないように注意が必要!
当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、意外とよく起こる失敗なんです。
通常の刺繍は、一目一目針を表裏に行き来させるので、布を針で刺す時もそれほど力がかかっていません。
しかし、フリーステッチングの場合は力を入れて針を布に刺していくので、夢中で作業をしていると、布や枠を支えていた指を刺してしまうことがあります。
通常の刺繍針よりも太いので、刺してしまうとかなり痛いです…。
特に、子供が使う時は注意が必要です。
そんな時に使って欲しいのが、フリーステッチング用の刺繍スタンドです。
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フープ(専用枠)を作業台に置いたままニードルを刺すことができます。
これから指を刺してしまう心配も減りますね♪
これからフリーステッチングに挑戦するあなたにオススメの関連本!
では、ここではフリーステッチングを始めるあなたにオススメの関連本と動画を紹介していきます。
わかりやすいものをセレクトしましたので、ぜひ参考にしてください。
すばり、ニードルや専用枠などを作っているメーカー・Cloverが出版している本です。
道具の使い方から図案まで載っているので、これからフリーステッチングを始める場合にぴったりです!
基本作品の作り方および商品の使い方は写真入りのプロセスで詳しく紹介してくれるので、初めての方でも気軽に作品作りに取り組めます。
アルファベット26文字とエンブレム枠、かわいいワンポイント図案(30図案)を掲載しています。
引用:Amazon
↑は、ニードルの使い方に慣れてきたら読んで欲しい一冊です。
基本のステッチに加えて、応用パターンも解説されているので、作品の幅が広がります!
さらに図案もたくさん載っているので、フリーステッチングを極めたい時にオススメです。
本書はスペイン人刺繍アーティストのラウラ・アメバによる、フリーステッチングニードルを使った刺繍の技法書。
冒頭で基本となる針の使い方や糸の種類、効果などの説明を行い、本編ではレベル1~4に難易度を分け、各段階で刺せる技法とデザインのパターンを紹介します。
引用:Amazon
これからフリーステッチングを始める!やってみたけどわからない!そんな時にオススメの動画は?
本や説明書を見てもどうしても分からない!そんなことってよくありますよね。
特にニードルは糸の動きや針の使い方が道具を見ただけでがわかりにくいです。
そんな時は、スマホなどでさくっと動画を見てみましょう。
既に使い方をマスターしている場合でも、きっと新たな発見がありますよ♪
まず基本的な使い方を理解したい場合には、こちらの動画がオススメです。
布の張り方から糸の通し方までがが順序立てて解説されていますので、初めてフリーステッチングをする場合には必ず見て欲しい動画です。
他の記事でも紹介したフェリシモの手芸シリーズ・Couturierからも動画が出ています。
こちらは、布の表面を見ながら刺す方法と裏面を見ながら刺す方法を紹介しています。
人によって刺しやすい方法は違うはずなので、色々な方法を見ておくとあなたに合う方法が見つかるはずです。
ふわふわもこもこのフリーステッチングを手軽に試してみたい場合におすすめです。
リサ・ラーソンのかわいい世界をぷちぷちしよう。
世界的に人気の北欧のアーティスト、リサ・ラーソンとのスペシャルコラボ!! ふわふわもこもこ、パイル地のような刺しゅうがかわいいポーチのキット。専用のツールで布にぷちぷち針を刺すだけで、キャラクターたちが立体的に浮き上がる技法は、初心者さんはもちろん刺しゅうファンも夢中になるはず。(以下略)
文章・写真引用:FELISSIMO Couturier クチュリエ×リサ・ラーソン 刺し埋めるのに夢中! もこもこキャラクターポーチの会
刺繍でニードルの作品は?素敵なものを紹介!
ニードルで刺す刺繍についてはだいたいわかりましたか?
コツさえつかめば手軽で簡単なフリーステッチングですが、ではどんな作品が作れるのでしょうか?
ここでは、普通の刺繍針では表現できないフリーステッチングの魅力が詰まった作品を中心に紹介します。
フリーステッチングの魅力!ふわふわもこもこ刺繍♪
フリーステッチングは、誰でも簡単にできることも魅力ですが、ふわふわもこもこのループステッチが表現できるのも大きなポイントです。
ふわふわもこもこの刺繍作品は飾ってもかわいいですし、バッグなどの小物に刺してもオリジナリティが出てオススメです。
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https://www.instagram.com/p/BvlXdasF13A/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
まるで織物のような仕上がりに☆ウール糸を使った作品
海外では刺繍糸を使ったフリーステッチングよりも、太い毛糸のような糸を使ったフリーステッチングが人気です。
仕上がりはまるで織物のように温かみがあって、クッションカバーなどにオススメです。
https://www.instagram.com/p/Bvj3eCoFdVe/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
普通の刺繍とは違った雰囲気の刺繍ブローチ
刺繍ブローチは刺繍作品でも人気ですが、ニードルを使うとどんな仕上がりになるでしょうか?
ボリュームが出て、可愛らしいふっくらとしたブローチに仕上がります。
普通の刺繍ブローチに飽きた時にはぜひ挑戦してみましょう。
同じ図案を使っても、だいぶ雰囲気が変わりますよ♪
絵を描くように細かい図案にも挑戦してみよう!
細かい色分けや複雑な図案を刺繍で表現したい時にも、ニードルはオススメです。
フランス刺繍などの場合細かい図案を刺すのはかなり難しいですが、ニードルを使えばだいぶ簡単になります。
また、色やパーツによってステッチを変えることで、表現が豊かになります。
今回のまとめ
今回は、ニードルで楽しむ刺繍・フリーステッチングについて説明してきました。
コツをつかむまでは練習が必要ですが、慣れてしまえば絵を描くようにプチプチひたすら針を刺していくだけで素敵な作品ができあがります。
「簡単」というキーワードが目立ちがちですが、欧米を中心にもこもこふわふわの刺繍作品を作ることができるニードルはとても人気です。
つまり、刺繍初心者だけではなく中級者以上のあなたにもオススメなのです!
普通の刺繍では表現できない素敵作品をぜひ作ってみてくださいね♪
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