この記事では、刺繍やステッチの種類から、世界の刺繍についてまで紹介します。
日本だけではなく世界各地で独自の進化を続けている刺繍!
少し調べただけでも素敵な作品がたくさんあります。
今まで知らなかった刺繍がきっと出てくると思いますので、ぜひこれからの作品作りに活かしてくださいね♪
https://handmeid.tokyo/mean-history/
刺繍の種類って?やり方はどのくらいあるの?
まずは、どなたでも刺しやすい刺繍技術について紹介します。
細かく分けると世界各地にたくさんの刺繍のやり方があるんだ!
ここでは、みんながハンドメイドしやすい刺繍の名前を中心に紹介するね♪
ヨーロッパ刺繍
みなさんが一番想像しやすい刺繍だと思います。
色々な種類のステッチ手法と色々な色の刺繍糸を組み合わせて、多彩なデザインの作品を作ることができます。
作品の幅は、他の刺繍と比べてもダントツ一番です!
また、各地でそれぞれ独自の文化として発展していることも特徴です。
リボン刺繍
刺繍糸の代わりにリボンを使った刺繍です。
立体的な仕上がりとなり、ゴージャスになります。
刺繍糸で刺す刺繍と比べると、力加減が難しいので難易度は上がります。
ビーズ刺繍
ビーズやスパンコールをあしらった刺繍で、見た目の豪華さは一番です。
刺し方はヨーロッパ刺繍と同じなので、普通の刺繍に飽きた方にはオススメです。
スウェーデン刺繍
布地の織り目を数えながら表の織り目をすくっていく刺繍で、仕上がりはまるで織物のようになります。
色鮮やかな幾何学模様が特徴です。
パターンは初心者の方でも図案が考えやすいのでオススメです。
クロスステッチ
トルコで発祥したこの刺繍は、布地の織り目を数えながら表に×を連ねて図案を表現する刺繍です。
単純な刺し方なので、お子さんなどでも挑戦することができます。
ワンポイントでも可愛いので、イニシャルを刺す時にもオススメです!
ハーダンガー刺繍
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ノルウェーが発祥の刺繍で、布地の一部を四角く切り抜き格子風に仕上げます。
まるでレースのような軽やかな仕上がりが素敵です。
刺し子
我が国日本を代表する刺繍の技法で、元は穴が空いた布にもう一枚布を重ね合わせて模様を縫い付けるという「補修」や、麻布に強い木綿糸で模様を刺す「補強」の目的でした。
近年では木綿糸に伝統的な模様を刺す刺繍として親しまれています。
https://handmeid.tokyo/mean-history/
えっ!?刺繍ってこんなに種類があるんですね。
どれも素敵で、何から始めようか迷ってしまいます!
刺繍のステッチ 種類はどのくらいあるの?
刺繍の種類がたくさんあるように、ステッチの方法も基本的なものから進化系までたくさんあります。
ここでは、よく使うステッチを中心に紹介しますね♪
クロスステッチ
×を連続して刺していき、モチーフを表現する方法です。
同じ方向に糸を交差させて×を作っていくと仕上がりが綺麗になります!
ストレートステッチ
基本のステッチで、主に短い線を表現する時に使います。
ランニングステッチ
点線を表現する時のステッチです。
アウトラインステッチ
長い線を表現する時に使います。
カーブでは細かく刺していくと綺麗に仕上がります。
レゼーデージー(デイジー)ステッチ
小さな花びらなど楕円を表現するときに使います。
ストレートステッチと組み合わせると楕円を簡単に埋められます。
きつく刺しすぎると花びらがうまく表現できません!
ある程度ゆとりを持って優しく刺しましょう。
フレンチナッツ(ノット)ステッチ
結び目のステッチで、玉状に仕上がります。
糸の本数で玉の大きさを変えることができます。
他の作業の際に潰してしまうこともあるので、最後に刺しましょう!
サテンステッチ
糸を並行に刺していき面を埋めるステッチです。
アウトラインステッチでモチーフの淵を刺した上からサテンステッチをすると、仕上がりが盛り上がって立体感がでます。
きちんと糸の並びを揃えるように、キツくしすぎず優しく刺しましょう。
チェーンステッチ
太めの曲線などを表現する時に使います。
また、ストレートステッチやアウトラインステッチと比べると、柔らかな線を表現できるので、
個性的に仕上げたい時にもオススメです。
また、チェンステッチで面を埋めるのも可愛いです。
針で布地を拾いすぎないように、等間隔で刺していくときれいに仕上がります。
その他にも色々な手法があるから、作品のイメージに合うステッチを試してみよ♪
刺繍は世界でどのくらいの種類があるの?
ここでは、世界各国で今でも受け継がれている刺繍文化についていくつか紹介します。
ちなみに、世界にはどのくらいの種類の刺繍があるのですか?
世界各国で独自の刺繍デザインや手法が無数にあります!
さきほど紹介したスウェーデン刺繍の他にも、その国独特のデザインの刺繍があるので紹介していきます。
ペルー刺繍「アヤクーテョの刺繍」
アヤクーテョ(アヤクーチョ)とはペルー南部の都市の名前で、刺繍は鮮やかな花をモチーフが多く、その独特な色使いが特徴です。
また、羊毛糸を使っているものも多いので、一風変わった質感で可愛らしいです。
パナマ刺繍「モラ」
モラとはクナ族の女性たちが作る民芸品で、本来は民族衣装に縫い付ける飾り布に刺繍を施します。
伝統的な図案は動物や植物をあしらったものが多いです。
ボリビア刺繍「タリスキアの刺繍」
タリスキア村の人たちが自分たちの生活風景を刺繍で表現したのが始まりです。
なので、モチーフは人や家畜など色々あって、最近ではタリスキア刺繍をしたベストなどが日本でも流行っています。
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アメリカ刺繍
アメリカ刺繍と呼ばれるものにはいくつかあります。
ネイティブアメリカンの刺繍は、アメリカの先住民族が自然崇拝の祈りを込めて刺繍をしたことが始まりです。
ビーズ刺繍と独特な幾何学模様が特徴で、鮮やかな色合いは男性女性問わず人気です!
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もう一つ定番の刺繍は、クロスステッチです。
ヨーロッパ経由でアメリカに渡り、進化をしながら広まっていきました。
(アメリカのアマゾンのアカウントさえ持っていれば、日本からも購入可能です!)
ちなみに、アメリカの手芸店ではクロスステッチの図案集やキットが数多く売られています。
また、クロスステッチ以外にもキッチンクロスやエプロンに刺繍するキットもあり、可愛いです!
ルーマニア刺繍「イーラーシュシュ」
カロタセグという地方に伝わる伝統刺繍で、赤や黒、青、白単色のステッチで、太い刺繍糸でボリュームたっぷりに刺していきます。
単色にも関わらずインパクト大!で、日本でも最近洋服や小物にも取り入れられています。
スペイン刺繍「ラガルテラの刺繍」
スペインの伝統民芸では陶器が有名ですが、実は刺繍も素敵なんです!
ラガルテラ(ラガルテラーナ)はトレドという地方の小さな村で、豪華な刺繍とレースが有名な場所です。
布地の織り目を数えて刺していくタイプの刺繍で、図案は幾何学模様が多いです。
色合いも「さすがスペイン!」と言いたくなるような、とても綺麗な色調です!
ハンガリー刺繍「カロチャ」
最初は白単色だったカロチャ刺繍も、進化を遂げどんどん色彩豊かになっています。
花や葉など植物がモチーフとなっていて、色鮮やかなのが特徴です。
元々は、民族衣装のブラウスや、エプロンに刺されていて、普段着というよりは礼拝やお祭りの時など、特別な時に身につけられていました。
似ているものにブルガリアの刺繍「フォークロア」もあります。
フランス刺繍
日本ではヨーロッパ刺繍の総称のことですが、フランス地方の華やかな図案の刺繍のことも指します。
布地に図案を写して、色々な色で刺していく最もポピュラーな刺繍です。
歴史的には、豪華な装飾をするための高級品として扱われていました。
ロシア刺繍「アルハンゲリスクの刺繍」
特徴は、生成りの生地に原色の刺繍糸と華やかな花のモチーフです。
洋服というよりも、テーブルクロスやタペストリーによく使われます。
ウクライナ刺繍
ウクライナの刺繍は色に全て意味があり、人気な赤色には「人生の喜び、情熱、愛」という意味があります。
モチーフは主に「水」「太陽」「土」で、古来の自然崇拝は表現されています。
雰囲気は、ロシア地方の刺繍とよく似ていますね!
トルコ刺繍「オヤ」
特徴は、立体的に編まれた花などのモチーフと、白糸をメインとしたレースです。
世界の刺繍の中でも難易度が高く独学で練習するのは難しいですが、日本でも教室やワークショップが開催されていますの、興味のある人は参加してみてもいいですね♪
モロッコ刺繍
モロッコはイスラム文化圏であるため、偶像崇拝が禁止されています。
刺繍も人や動物ではなく、植物や幾何学模様がモチーフになります。
ウズベキスタン刺繍「スザニ」
元は、家族の繁栄を祈ったり、女性の結婚を祝うための刺繍でした。
ザクロは「家族繁栄」、白布は「平和」を表現し、定番のモチーフです。
インド刺繍「カシミール刺繍」
カシミヤ糸を使った綺麗なチェーンステッチが特徴で、モチーフは植物やペイズリー柄が多いです。
緻密な作品が多いので、インド国内外でも高級品として扱われています。
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ミャンマー刺繍「カチンの刺繍」
本来は、草木染めした布地に幾何学模様の刺繍を施します。
色合いといい、幾何学模様といい、日本の「こぎん刺し」を思わせますよね。
モンゴル刺繍「カザフ刺繍」
カザフとはモンゴルに住む遊牧民族の名前で、女性たちが壁にかける布にかぎ針を使った刺繍を施します。
かなり大きく、ゲルなどのテント型住宅の壁一面に飾ります。
緻密なデザインが多く、熟練者でも2〜3ヶ月かけて仕上げるそうです。
中国刺繍「蘇繍(ソシュウ)」
中国の刺繍はシルクロードを通り、ヨーロッパ刺繍にも影響を与えている歴史の古い刺繍です。
地方によって色々と進化していますが、その多くが派手やかな色糸と鳥や花などのモチーフが特徴です。
チャイナドレスにはもちろん、日本の着物にもよく使われます。
今回紹介したのは世界の刺繍のほんの一部です。
これ以外にも世界各地でそれぞれ特徴のある刺繍がたくさんあります。
最近ファッションでも流行っているので、結構洋服や雑貨なんかでも見かけますよね!
簡単な図案から是非取り入れてみたいです。
今回のまとめ
今回は刺繍やステッチの種類から、世界の刺繍について紹介しました。
私も書きながら、「うわー本当にたくさん種類があるな!」と驚きました。
個人的にはハンガリーやブルガリアの刺繍が好みです♪
刺繍はその歴史が古い分、世界中に色々な種類の技法やデザインがあります。
可愛い!と思った世界の刺繍を参考に、あなたオリジナルの刺繍を作ってみましょう!
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