かぎ針編みで編めるのは平面ばかりではありません。
法則を知っていると、簡単に立体作品が編めます。
特に筒状に編むのは初心者の練習向けにちょうどいい編み方です。
しかし「筒状に編んでみたけど、ただ編むだけじゃつまらない」「なにか筒の形を活かした作品が編めないか」と考えてしまいますよね。
今回はかぎ針編みで筒状に編むとどんな小物が作れるのかくわしくご紹介します。
また長編みや細編みで筒状に編む方法についても解説しますので、作品作りの参考にどうぞ。
かぎ針編みを筒状に編むと何が作れる?

かぎ針で編む筒状の形で、いったいどんな小物が作れるでしょうか。
どんな役に立つのでしょうか。
どんな作品が仕上がるのか解説するね。
筒状に編んで仕上げるかぎ針編みの作品には次のような物があります。
- ボトルカバー

底の部分は円を編み、側面を筒状に編むとボトルカバーが出来上がります。
水筒はもちろん、ほ乳瓶などさまざまな筒状のものをいれることができます。
さらに簡単に自分でサイズ調整をしながら編めるのがかぎ針の長所ですので、手持ちのアイテムにジャストフィットな世界に一つの一点物が仕上がります。
- かご・バッグ

ボトルカバーとサイズを変えて編むだけで、カゴやバッグが出来上がります。
底を円に編まず、輪編みからはじめて筒状に編むとクラッチバッグも簡単に編めます。
- スヌード
寒い冬に重宝するスヌードも、筒状に編んで仕上げることができます。
マフラーよりも編む長さが短いですので、「長く編むのは疲れる」「初心者だから長く編めるか心配」という場合も心配いりません。
- ぼうし
難しく見える帽子も、筒状に編んでいくと簡単に仕上がります。
- 編みぐるみ

難しそうに見える編みぐるみですが、基本的な筒状の形を編んでワタを詰めるだけでこのようなぬいぐるみが完成します。
実は初心者の練習用にもぴったりな作品が編みぐるみです。
かぎ針の長編みで筒状の編み方は?

かぎ針編みで筒状に編んで行くにはいくつかの方法があります。
まずは基本の長編みで筒状に編む方法について解説します。
長編みで筒状に編む場合、底を作る方法と底がない輪の状態で編む方法の2種類があります。
底から編んでいくと、ボトルカバーやカゴのような内側に物をいれる小物を作るときに便利です。
底がない輪の状態で編み始めると帽子やスヌードなどに役立ちます。
具体的な編み方について解説します。
底を作る方法
1.毛糸を指にまわしかけて輪を作り、立ち上がりの鎖目を3目編む

2.長編みで円を編む

今回は長編みの円で底を作りましたが、細編みなど好きな編み目で円を作っても側面を長編みにすれば、筒状の長編みになります。
3.側面を編んでいく
まず立ち上がりの鎖目を3目編む

4.長編みを編む

5.円の一番外側と同じ編み目数だけ長編みを編む

6.最初と最後の編み目を引き抜き編みでつなぐ

↓
引き抜き編みでつなぐ

7.一段終わり
8.立ち上がりの鎖目3目を編む

9.繰り返す

底がない輪の状態で編む方法
輪編みと同じ方法で編んでいきます。
輪編みについてくわしく知りたい場合は、こちらを参考にどうぞ。
参考URL:「かぎ針編みで輪編みの立ち上がりは?増やし目は?閉じ方についても」の記事はこちらを参考にご覧下さい
それでは輪の状態から始める長編みの筒について解説します。
1.はじまりの段をつくるため、鎖編みを編む

2.最初の編み目と最後の編み目を引き抜き編みでつなぐ

3.立ち上がりの鎖目を3目編む

4.鎖編みで作った輪にかぎ針を通して毛糸をかけながら、長編みを編む

続きの編み方について、動画で分かりやすく紹介されている物がありますので参考にどうぞ。
かぎ針編み38 輪に編む場合の立ち上がり方 長編み
参考URL:長編みで筒状に編む参考動画はこちら
投稿者:amuusejp
再生時間:1:19
ハマナカ株式会社が提供する無料の編み方動画です。
引き抜き編みの方法についてもくわしく解説していますので、とても分かりやすいです。
かぎ針の細編みで筒の編み方は?

かぎ針で編む筒状の編み方には、細編みで編むという方法もあります。
長編みよりも詰まった見た目の編み地に仕上がりますので、カゴなどしっかりとした強度が欲しい場合に役立ちます。
それでは輪の状態から編んでいく細編みで作る筒状の編み方をご紹介します。
1.はじまりの段をつくるため、鎖編みを編む

2.最初の編み目と最後の編み目を引き抜き編みでつなぐ

3.立ち上がりの鎖目を1目編む

4.鎖編みで作った輪を芯にして細編みを編む

5.一段細編みを編んだところ

6.引き抜き編みを行う

7.立ち上がりの鎖目を編む

筒状の編み物を細編みで作る場合、多い悩みが「段の一番最初、立ち上がりの部分がどんどんナナメになってしまう」というものです。
引き抜き編みを行ったらすぐに立ち上がりの鎖目を編み、そのまま引き抜き編みを編んだ目に対して段の最初の細編みを編むと解決します。
どこで引き抜き編みを行ったのかしっかりチェックしながら編み進めましょう。
8.次の段を編み始める

このとき、前の段の引き抜き編みの部分に細編みを間違って編み入れてしまうと立ち上がりの編み目がナナメになっていく原因となります。
編み図がある場合は、何目編んでいるのかしっかり数えておきましょう。
編み図なしで編む場合は、前の段で何目編んだのかを参考にして、編み目数をそろえておくと編みすぎを予防できます。
9.細編みで筒状に編んだところ

横に倒してみます

筒編みの立ち上がりが蛇行するのを防ぐための編み方のポイントについて、くわしく解説した動画をご紹介します。
細編みを斜行せず真っすぐ筒状に編む方法
参考URL:筒状に細編みできれいに編むためのコツ解説動画はこちら
投稿者:okoni5
再生時間:14:53
字幕つきでとても分かりやすく、細編みでナナメに編み目がずれないようにする方法について解説している動画です。
今回のまとめ
今回はかぎ針編みで筒状に編むとどんな小物が作れるのかくわしくご紹介しました。
筒状の形を活かして次のようなものが編めます。
- ボトルカバー
- かご・バッグ
- スヌード
- ぼうし
- 編みぐるみ
また長編みや細編みで筒状に編む方法についても解説しました。
底を作る場合はまず円を編み、円の最後の段と同じ編み目数で編んでいくと側面になります。
輪編みや細編み、長編みなどの基本的な編み方の練習にもちょうどいいのが筒編みですので、ぜひ作品作りの参考にして下さい。