この記事では、刺繍を始める時のポイントや練習方法、刺繍初心者向けのデザイン図案、刺繍をするときの練習布について紹介していきます。
刺繍をいざ始める時、上手になりたくてもどうやって練習したらいいかわかりませんよね?
「練習して刺繍が上手くなりたい!」
そんな風に思うことは素晴らしいことです♪
これから刺繍を始めるなら練習方法を理解することはとても大事ですから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
刺繍を始めるには?ポイントを紹介!
刺繍って売っている衣類や小物にも使われているので、手芸を今までしていなくても一度は目にしたことがありますよね。
売っている商品を見て、刺繍に興味を持った人も多いでしょう。
道具や技術については色々なサイトや書籍で学ぶことができますので、ここでは、全く手芸をやったことがないあなたが刺繍を始める時の心得についてお話していきます。
刺繍を始めることに迷っていませんか?
「刺繍ってかわいい!」
そんな気持ちこそが刺繍を始める素敵なきっかけになります。
その動機だけで十分刺繍は上達しますし、どんどん自分のアイデア次第で作品の幅は広がっていきます。
でも残念なことに、色々な理由で刺繍を始めることを躊躇している人もいます。
- 家庭科は苦手科目だった。
- 手先は器用な方ではない。
- 集中力がない。
- 根気がない。
etc…
実は、何を隠そう刺繍を楽しんでいる私自身もだいぶこれらの理由に当てはまってしまっています(苦笑)。
洋裁や編み物などの手芸とは違って、刺繍は「好き」であればどんな人でも楽しめます。
洋裁などは、正確な型紙を作る緻密さや、仕上がりから逆算して作業をしていく想像力が必要になります。
また、編み物は目を数えて行きながら編んでいくので、集中力や根気が必要になります。
もちろん刺繍を始める上で、これらのスキルがあればとても役立ちますし、上達も早いです。
「緻密さ」・「想像力」・「集中力」・「根気」がないからといって、刺繍を始めることを諦める必要はありません!
色々気にしないで思い切って始めてみよう!
あなたがどんな刺繍を想像しているかわかりませんが、刺繍にも色々あります。
多彩な刺繍糸を使った繊細な刺繍から、少ない色数の刺繍糸を使い単線で図案を表現するポップな刺繍まで…
あなたの性格に合わせた図案や技法を使えば、刺繍は十分楽しめるのです!
また、一番ポピュラーなフランス刺繍は刺し目を数える必要もありませんし、いつでも作業を中断できます。
刺繍は、疲れたり気分が乗らない時は、いつでも止めることができるのです。
刺繍ってめんどくさそう、疲れそう、上手くできなさそう…そんな風に思っている場合でも、一度軽い気持ちで刺繍に挑戦してみてはいかがでしょうか。
他の手芸だと続かなかったとしても、意外に楽しんで趣味にできるかもしれませんよ♪
刺繍を始める前にやっておくことは?
刺繍を始める前にやっておくことは、ずばり下の3つのことです!
- たくさんの刺繍作品を見る
- 楽しんで刺せるような図案を見つける
- 気分が上がり愛着が持てる道具や材料を集める
では、それぞれ詳しく説明していきます。
たくさんの刺繍作品を見る
先ほど、「刺繍に想像力は不可欠ではない」と説明しましたが、刺繍でどんな表現ができるのかを知っておくことは大切なことです。
あなたが今まで目にしたことのある刺繍技法が全てではありません!
私も刺繍を始めてからだいぶ経ちますが、今でも新たな発見の連続です。
基本のステッチだけでも、材料や図案の工夫次第で表現方法は様々です。
刺繍の作品集などを買うのもいいですが、最近ではSNSでもたくさんの刺繍作品を見ることができます。
刺繍そのものを見るのもよし、刺繍を使った小物を見るのもよし!
移動時間などを使ってできるだけだくさんの作品を見てみましょう。
必ず「これ真似したい!」と思う作品に出会うことができます。
楽しんで刺せるような図案を見つける
刺繍の図案集はたくさん販売されていますが、実はそれ以外のイラストや文字など、なんでも刺繍の図案にすることはできるのです。
イラスト集は図案にできるイメージを持っている人は多いですが、フォント集やレタリング集も図案の参考にとてもなります。
また、インターネットでも図案のアイデアは溢れています。
「自分の持っている小物に刺繍したいな」など思える図案が見つかると、刺繍を続けるモチベーションにもなります。
気分が上がり愛着が持てる道具や材料を集める
私は恥ずかしながら、何を始めるにも「形」から入ってしまうタイプです(笑)。
そんな私のような人って少なくないですよね?
私の場合、道具が可愛かったりお気に入りの物だと、とてもやる気がでます。
道具箱を開けて、お気に入りの道具でいっぱいになっていると、それだけで嬉しくなります!
刺繍の基本的な道具は、それほど高価ではありません。
なので、使い勝手はもちろんですが、デザインにもこだわって一式揃えるのもいいですよね❤︎
では、刺繍の道具でデザインにこだわっている商品をいくつか紹介します。
刺繍枠
写真引用:Amazon SAJOU サジュー フランス輸入雑貨 刺しゅう枠 10cm 10cm TAM1
サジューは1828年に刺繍用具のブランドとしてフランスで設立されたブランドです。
刺繍をしている人の憧れのブランドですし、何度言っても金具やついているリボンが素敵すぎます!
老舗ブランドの商品ですが、刺繍枠ならお値段もお手頃です。
アンティーク調のデザインが好きな場合は絶対オススメの道具です。
刺繍針
針を大切に収納できるシリンダーケース入りです。折れにくく適度にしなやかなボディ、糸通りのなめらかな針穴やスムーズな布通りの針先など、こだわりの針に仕上げました。
文章・写真引用:Tulip 針ものがたり
私も愛用してますチューリップブランドの刺繍針は、歴史も長く使い心地も抜群です。
使い心地に加えて、シリンダーケースに一目惚れして少しずつ集めています。
チューリップの形をした糸通しとのセットも販売されています。
写真引用:Tulip 針ものがたり
糸切バサミ
写真引用:楽天 アンティーク調シザー糸切りばさみ(こうのとりゴールド)
鳥だけではなく、エッフェル塔やお花など色々なモチーフの糸切りバサミが売られています。
老舗ブランドの物だと高価なものが多いですが、1,000円以下でも素敵なハサミはたくさんあります。
刺繍の練習方法☆気を付けるポイントはこの3つ!
さて、お気に入りの道具を揃えて刺繍を始めるぞ!となったら、まずは簡単なモチーフなどで刺繍を練習してみましょう。
好きな図案をお気に入りの布にいきなり刺繍しても、ほぼ間違いなく失敗してしまいます。
ここでは、刺繍を始める時にどんな風に練習すればいいのかについて説明します。
まずは刺繍の基本ステッチを覚えよう!
刺繍はステッチを覚えないことには始まりません。
覚えると言っても、本などを見て暗記する訳ではありません。
繰り返し同じステッチを繰り返していけば、自然と手がステッチを覚えてくれます。
覚えられるか心配です。
確かにステッチは基本のステッチから、それぞれのステッチの進化系まで、たくさんの種類があります。
でも、刺繍をしていくとお気に入りのステッチが決まってきて、使うステッチ技法も段々と限られてきます。
まずは面倒くさがらずにたくさんのステッチを刺してみて、好きな雰囲気のステッチを見つけましょう!
ステッチといっても雰囲気は様々ですし、刺繍作家でも使うステッチが何種類か決まっている人もたくさんいます。
好きな図案デザインと合うステッチを見つけて、まずはそこから手に覚えさせましょう。
同じステッチでも、使う糸の本数によって雰囲気が変わります。
糸の本数も色々と変えてステッチを練習してみましょう。
よく使う25番刺繍糸は、6本の細い糸を寄って作られています。
ステッチや表現したい雰囲気によって、6本を2本、3本と分けて使います。
刺繍練習をとにかく何度も繰り返す!
ステッチを覚えたら、あとは綺麗に刺す練習をします。
図案には直線や曲線、色々な線があります。
なので、簡単な図案を選び、同じ図案を何度も繰り返して刺してみましょう。
直線は比較的すぐに綺麗に刺せるようになるので、曲線が多くシンプルな図案を選び練習しましょう。
2~3回同じ図案を繰り返して刺すと、目に見えて上達しているのがわかるはずです。
また、いくつかの図案を刺してみると、自分の苦手なポイントがわかってきます。
そちらを重点的に練習すれば完璧です☆
刺繍をする時は気持ちを穏やかにして焦らない!
刺繍や編み物は、刺し目や編み目が乱れると、完成した時の仕上がりに影響が出てしまいます。
均一で目の揃った綺麗な作品に仕上げるためには、気持ちを穏やかに単調に刺繍をしていくことが大切です。
焦ってしまうとステッチの力加減にムラが出てしまいます。
刺繍の作業はどのタイミングでも中断することができますので、空いた時間に少しずつでもできます。
完成を焦らず、地道にコツコツと作業を進めることが大切です。
刺繍初心者のデザイン!おすすめはこれ☆
いきなり難しい図案にチャレンジしても上手くいかずに刺繍がイヤになってしまいます。
ここでは、刺繍初心者が練習しやすい図案とはどんなものか、またオススメの図案を紹介していきます。
刺繍初心者が練習すべき図案選びのポイント
刺繍初心者はまず下のポイントを抑えて図案に挑戦してみましょう♪
- 基本のステッチで刺してみる。
- シンプルな図案を刺してみる。
- 緩やかな曲線の入った図案を刺してみる。
基本のステッチとは、一般的には下の6種類をいいます。
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
- サテンステッチ
- フレンチノット(ナッツ)ステッチ
- レゼーデージーステッチ
まずは、6種類のステッチを使って図案に挑戦しましょう。
同じ図案を使う糸の本数を変えて刺してみましょう。
同じ図案を刺しても、2本どり、3本どり…使う刺繍糸の本数でイメージが変わります。
好みの雰囲気を見つけるためにも、基本のステッチを糸の本数を変えて練習してみましょう♪
実際に練習する図案は、初めのうちはあまり複雑で細かいものは避けましょう。
細かい部分のステッチは練習した方がいいですが、最初からうまく刺せません。
初めのうちは、シンプルであまり細かくない図案を選びましょう。
また、どのステッチに関しても、直線よりも曲線の方が上手に刺すのが難しいです。
なので、図案を選ぶ時は曲線の多い図案を選んだ方が、より意味のあるステッチ練習になります。
刺繍初心者にオススメの図案5選
さきほど紹介した図案選びのポイントを踏まえて、オススメの図案を選んだので紹介します。
もちろん、刺繍の図案集やステッチ解説本についている図案を練習してもいいですが、本を買う前に少し練習したいという時にはぜひ挑戦してみてください♪
今から紹介するイラストをそのまま印刷して、図案に使って練習してください!
ちょうちょ
参照サイト:イラストAC
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
- サテンステッチ
- フレンチノット(ナッツ)ステッチ
- レゼーデージーステッチ
まずは単線で色々なステッチを使って練習してみましょう。
曲線の練習になります。
また、サテンステッチで塗りつぶして練習することもできます。
点々の部分は、フレンチノットステッチにしてもいいですし、レゼーデージーステッチを使ってみても可愛いです。
ハート
参照サイト:いらすとん
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
- サテンステッチ
ハートは色々なシーンで使いやすい図案なので、練習しておくといいです。
ちょうちょと同様、単線で囲うように刺繍してもいいですし、サテンステッチを使って塗りつぶす練習をするのもオススメです。
大きさを変えて並べてみたり、色を変えていくつも刺繍してもいいですね。
カバ
参照サイト:いらすとん
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
- フレンチノット(ナッツ)ステッチ
緩やかな曲線と点は両方練習できる図案です。
ボリュームがある図案なので、サテンステッチで全体を塗りつぶすのは大変なので、単線で刺すことをオススメします。
点の部分も場所によって使う糸の本数を変えてみましょう!
アルファベット
参照サイト:イラストAC
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
刺繍初心者には欠かせないアルファベット!
直線・曲線が上手く組み合わされているので、とても練習になります。
さらに、イニシャル刺繍などにもすぐに活かせるので、色々なフォントで試してみましょう。
ステッチを変えることで雰囲気がガラリと変わりますので、色々挑戦してください♪
うさぎ&ミモザ
参照サイト:イラストAC
- バックステッチ
- アウトラインステッチ
- チェーンステッチ
- フレンチノット(ナッツ)ステッチ
- レゼーデージーステッチ
少し大き目の図案ですが、基本のステッチに慣れたらぜひ刺してもらいたい図案です。
ミモザは刺繍図案の中でも人気です。
ミモザの花部分はフレンチノットステッチ、葉の部分はレゼーデージーステッチに挑戦してみましょう!
うさぎ部分のステッチを色々と変えることで、作品全体の雰囲気が変わります。
線をはっきり表現したければバックステッチ・アウトラインステッチを、ふんわり優しい表現にしたければチェーンステッチを使ってみましょう
今回紹介した図案はあくまで一例です。
何よりも大切なのは、楽しく練習できることです。
お気に入りのイラストを見つけて練習してもいいですし、自分の名前やイニシャルを色々なフォントで練習してもすぐに活用できます。
あなたも、楽しく練習できる図案を探してみましょう♪
刺繍の練習布って?どういうもの?
色々と刺繍を練習する方法について説明してきましたが、実は刺繍の「練習布」というものが存在します。
手軽にすぐステッチ練習をしたい人にはオススメです。
ここでは、そんな便利な刺繍の練習布について紹介していきます。
刺繍初心者もそうでないあなたも、ステッチをメキメキ上達させるために一度試してみてはいかがでしょうか?
刺繍の練習布とは、既に図案などが印刷されてすぐにステッチの練習ができる商品のことです。
写真引用:FELISSIMO 22種のステッチをしっかりマスター:刺しゅう「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会
自分で図案を見つけて布に転写して練習するのもいいですが、手っ取り早くステッチの練習をしたい人には練習布がオススメです。
また、何から手をつけていいかわからない時や、適当な図案が見つけられなかった場合にも、練習布は強い味方です。
オススメの練習布を紹介します。
FELISSIMO 22種のステッチをしっかりマスター 刺しゅう「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会
刺しゅうで大切なのは、反復練習すること。同じステッチを1本取りから6本取りまで繰り返し練習するので、指先が針の運びを自然と覚えていきます。
写真文章引用:FELISSIMO 22種のステッチをしっかりマスター 刺しゅう「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会
基本のステッチに加えて、少し変わったステッチもたくさん練習できます。
また、練習したステッチを活かして作品もすぐ作れるキットが入っています。
オリムパス刺しゅうキット フランス刺しゅう基本ステッチキット ステッチコレクション 1
基本ステッチがマスターできます。ステッチ19種類使用しています。
可愛い人気の柄を楽しく練習していただけます。
写真文章引用:オリムパス刺しゅうキットフランス刺しゅう基本ステッチキットステッチコレクション 1
ラインや簡単な図案だけでは満足できない場合にオススメです。
細かい図案を刺繍する練習になるので、ステッチをある程度習得したらチャレンジしてみてください!
ルシアン 大人の刺しゅう時間 しあわせのリース<基本のステッチ練習付き>
今日から始めるかんたん刺しゅうキット「大人の刺しゅう時間」です。
初心者さんでも安心の刺しゅうキット、すぐに飾れるフレーム付きです。
(中略)
練習ができる「ステッチドリル」付き
写真文章引用:ルシアン 大人の刺しゅう時間 しあわせのリース<基本のステッチ練習付き>/70001 [刺繍キット/クロスステッチ
こちらはクロスステッチを練習したい人にオススメの商品です。
図案印刷済みの布に加え、クロスステッチの手順が分かるドリル布も入っています。
初心者におすすめの刺繍布とは?スタートに最適なのはこれ!
刺繍初心者の場合は、厚手の生地だと慣れないうちは力加減が難しいので、薄手で伸び縮みが少ない麻や綿の生地を選んでください。
織り目が細かく詰まっている
織目が荒いと刺繍をした時に糸の力加減が難しく、刺繍枠に入っている時には綺麗でも、枠から外すと糸がブワブワに緩んでしまいます。
ガーゼ等、目が荒い布地を使いたい場合は接着芯を裏に当てましょう!
伸び縮みしない
いくら織目が詰まっていても、伸び縮みしやすい布だと、仕上がった時に図案が歪んでしまいます。
ニット等どうしても伸び縮みする布地を使いたい場合は、刺繍をする部分にだけ接着芯を当てましょう!
図案を写しやすい
ウール等のふわふわな素材、ポリエステルや絹等のツルツルした素材などはチャコペンやチェコシートで図案を転写するのが難しいです。
転写できたとしても作業中に段々薄くなって消えてしまうことも・・・。
最近では、インクタイプの布用マーカーもありますが、どちらにしても転写はしにくいです。
布選びの時にその表面のテクスチャーにも注意しましょう!
今回のまとめ
今回は、刺繍を始める時のポイントや練習方法、刺繍初心者向けの図案デザインや練習布について紹介してきました。
刺繍って細かい作業で器用でないとできないイメージですよね。
でも、意外と単純作業の繰り返しで、コツさえつかめばどんな人でも楽しめる趣味です。
自分に向いてるかな?と考える前に、一度気軽に試してみてはいかがでしょうか?
コツコツと練習した成果がすぐにわかるのが刺繍のいいところです。
あなたも、素敵な作品を作れるようになるためにも、楽しく練習してください♪
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