この記事では、刺繍の初心者向けキットについて、その内容からクロスステッチキットについて、おすすめのものについて紹介していきます。
刺繍初心者にとって、図案をイチから布地に転写して刺繍するのはなかなかハードルが高いですよね。
最近は手芸ブームということもあり、様々な刺繍キットが手軽に手に入れられます。
仕上がりは初心者向けには見えない物をあるので、作った後も飾ったり使ったりすることができます。
あなたも気軽に楽しめるクロスステッチにぜひ挑戦してみてくださいね♪
刺繍の初心者キットって?どんな感じ?
刺繍のキットには難易度や仕上げるものによって様々な商品があります。
少しインターネットで検索するだけで、たくさんのキットがヒットしますよね。
では、その中から刺繍初心者はどのような刺繍キットを選べばいいのでしょうか?
ここでは、初心者向けキットを中心に、その内容について紹介していきます。
刺繍の初心者キットの内容は?
刺繍の初心者キットには、大きく分けて3種類あります。
- ステッチの練習キット
- 飾るための刺繍キット
- 刺繍小物を作るキット
それぞれ試してみる価値がありますが、1→2→3の順番で挑戦するのをおすすめします。
では、それぞれ詳しく説明していきます。
ステッチの練習キット
このタイプのキットには、図案が印刷されている練習用の布地と刺繍糸、説明書が入っています。
ほとんどのキットが、刺繍枠や糸切りはさみは自分で用意する必要があります。
練習用布地には、簡単や図案やステッチを反復するための線が印刷されていて、それをなぞるようにステッチを刺します。
刺繍のステッチは反復して練習することが一番の上達方法です。
自分では退屈な反復練習も、印刷された布地を使うと自然に練習できますよね。
飾るための刺繍キット
ステッチの練習を繰り返すのは好きじゃない、すぐに作品が作りたい、そんな時には初心者向けのフレームに入れて飾れるようなキットを試してみましょう。
刺繍糸の種類が少なかったり、単線で表現されているシンプルな図案であれば、ステッチをマスターしてすぐにでも挑戦できます。
小ぶりの図案を繰り返したくさんチャレンジすることも、刺繍スキルの上達につながります!
このタイプのキットは作品として残るので、段々刺繍が上達していくのが見えるので、あとから見直してもいい記念になりますね♪
刺繍小物を作るキット
せっかくお金を払ってキットを買うなら実用的なものがいい!
そんな現実主義のあなたにもぴったりなキットはたくさんあります。
私も、せっかく刺繍するなら使える物がいいです!
このタイプのキットは、刺繍を刺し終えても作業は終わりません。
刺繍を施した布地を手縫いやミシン等を使って小物に作り上げなくてないけないので、手芸好きでない人にはオススメできません。
しかし、出来上がったら外出先でも使えて愛着が湧きます。
初心者向けだからといって、見劣りするなんてこともないので、作ったら誰かにプレゼントしてもいいです!
初心者が刺繍キットを選ぶポイントは?
手芸用品店ではもちろん、最近は様々なオンラインショップで刺繍キットを購入することができます。
基本の刺繍から、世界の特殊な刺繍まで、キットの種類も色々です。
刺繍初心者が無理なく刺せるキットを見つけるポイントを紹介します。
ポイントは、以下の3つです。
- 難易度が明記されている場合は確認する
- 作品の大きさが小さい、もしくは刺す目数が少ない物を選ぶ
- 使われる刺繍糸の種類が少ない物を選ぶ
では、それぞれ説明していきます。
難易度が明記されている場合は確認する
親切なお店やメーカーだと、キットに難易度が明記してあったり、説明コメントに「初心者でも楽しめます」というような一文が書かれています。
「初心者」「ビギナー」向けのキットを選べば間違いありません。
キットによっては「製作時間」で難易度を判断することもできます。
製作時間が短ければ短いほど、初心者向けと考えて間違いありません。
ただし、難易度は低くても大きい作品だと製作時間は長くなりますので、出来上がる作品の大きさも合わせてチェックしましょう。
海外のキットを購入する時も難易度が書かれていることが多いので参考にしましょう。
英語の場合は「Crafting Time(製作時間)」「Beginner(初心者)」「Easy(簡単)」などの単語が分かれば初心者向けキットかどうか判断できます。
大きさが小さい、もしくは刺す目数が少ない物を選ぶ
小さい作品のキットは初心者向けであることが多いです。
ただし、完成図を見て細かい作業が多そうであれば避けておいた方がいいです。
刺繍ブローチ等で繊細な作業を必要とするキットもあります。
刺す目数が少ない作品キットを選びましょう。
フランス刺繍等オーソドックスな刺繍作品の場合は、完成図のステッチ密度などから判断することができます。
ステッチの数が多くなれば多くなるほど、難易度は上がります。
繊細な針作業が必要となり、初心者には綺麗に仕上がるのが難しくなります。
刺繍キットの中には、大きな布に簡単な図案や柄を刺していくものもあります。
このようなキットは、時間さえあれば初心者でもチャレンジできます!
使われる刺繍糸の種類が少ない物を選ぶ
使用する色の数と難易度は比例することがほとんどです。
色の切り替えが多い作品は、刺すステッチも多くなるためです。
まずは、刺繍糸の色は多くても10色以下のキットを選びましょう。
ついつい華やかな作品のキットを選んでしまいがちですが、最初から色が豊富なキットを選ぶと、作業途中に混乱してしまいます。
慣れてきたら色鮮やかなキットにチャレンジしましょう。
たくさんある刺繍キットの中から、自分の刺繍スキルに合ったキットを探すのは楽しい作業です。
インターネットの場合は「刺繍キット_初心者」「刺繍キット_ビギナー」と検索すれば、ある程度絞られます。
店舗で購入する場合は、パッケージの表面だけではなく、必ず裏面も確認しましょう。
無理してスキル以上のキットを買ってしまうと、お金も時間も無駄になります。
楽しく作品を作るためにも、是非自分の刺繍スキルを理解して、それに合ったキットを購入するようにしましょう。
焦らず焦らず!
刺繍のクロスステッチのキットで初心者向けのものは?
刺繍の中でも特に初心者におすすめなのがクロスステッチです。
一種類のステッチ技法で小物から大きな作品まで作ることができます。
ここではクロスステッチのキットについて、選ぶポイントやおすすめキットについて紹介していきます。
クロスステッチ初心者向けキット 選ぶポイントは?
クロスステッチはフランス刺繍等の他の刺繍と少し選ぶポイントが異なります。
先ほど紹介した3つのポイントは以下の通りです。
- 難易度が明記されている場合は確認する
- 作品の大きさが小さい、もしくは刺す目数が少ない物を選ぶ
- 使われる刺繍糸の種類が少ない物を選ぶ
それに加えて2つ重要なポイントがあります。
- キットに入っている布の織り目が粗いキットを選ぶ
- 図案が布地に印刷されているキットを選ぶ
クロスステッチで使う布地には色以外にもいくつか種類があります。
布の織り目の粗さに段階があり、それによって難易度が変わります。
画像引用:オリムパス クロス・ステッチの基本
カウント数・打込目数が大きいほど、布の織り目は細くなり、上級者向けになります。
つまり、織り目の粗い布=カウント数・打込目数が少ない布のキットを選びましょう。
用語の詳しい説明は、下記の記事で解説しています。
https://handmeid.tokyo/embroidery-xstitch-howto-works/
もう一つチェックするポイントは、図案が布地に印刷されているかということです。
全く無地の布で、スタート地点を決めてクロスステッチの数を数えながら刺していくのは大変です。
慣れないうちは、図案が印刷済みのキットを使いましょう。
印刷されていないキットも図案の読み方の練習になるので挑戦するべきです。
ずっと図案が印刷済みのキットばかり使っていては、いつまでたっても図案を自分で読むことができません。
クロスステッチの作業に慣れたら、是非図案と無地の布地が入っているキットに挑戦しましょう!
おすすめのクロスステッチ初心者向けキットは?
では、実際販売されているクロスステッチのキットで初心者でも楽しめる商品を紹介していきます。
これらのキットを試してみてから、物足りないようならどんどん難易度の高いキットに挑戦していきましょう!
はじめてのクロス・ステッチ バラとリボン
これからクロス・ステッチをはじめる方にぴったりなスターターキットです。
コースターが1枚 作れます。
知っておきたい!クロスステッチの基本付き。(これからクロス・ステッチを始めたいかたに、刺し方や打込目数についてなどを写真入りで詳しく説明しています。)
写真・文章引用:シュゲール楽天店 刺しゅう はじめてのクロス・ステッチ バラとリボン
- 刺繍糸
- 専用布地
- クロスステッチ針
- カラー図案付説明書(クロス・ステッチの基本含む)
小ぶりなモチーフで初心者の人にはぴったりのキットです。
図案は布地に印刷されていませんが、簡単なモチーフなので図案を読み取る練習にもなります。
コスモ社 小さな花のフレームシリーズ
14CTの小さめのお花のデザインキットです。
シリーズで6種類のお花があります。
布・針・糸・解説書・図案・額が同封されています。
丁寧な解説書が付属しますので、初心者の方からお楽しみいただけます。
写真・文章引用:クロスステッチ館 簡単刺繍キットビギナー向け コスモ社小さな花のフレーム
- 刺繍糸
- 専用布地
- クロスステッチ針
- 解説書
- 額縁
布地の織り目は少し細かいので難しそうに感じますが、小さいモチーフなので初心者の人でもじっくりやれば十分刺すことができます。
簡単なキットができたら、その後のステップで挑戦するのにオススメです。
クロスステッチのピンクッションキットCRIE*CRIE
「ルガナ」というドイツ製の刺しゅう布に赤と青の2色でクロスステッチを刺して作るピンクッションのキットです。
(中略)
シンプルな色使いですので、ビギナーさんにもおすすめです。
コーナーにタッセルやビーズを付けるなどアレンジも自由に楽しんでいただければと思います。
写真・文章引用:Creema CRIE*CRIE クロスステッチのピンクッションキット
- 刺繍糸
- 専用布地
- 手芸用綿
- 解説書(カラー)
実際刺繍をした後に使える物が作れるのはワクワクしませんか?
自分で刺繍した針刺しが裁縫道具箱に入ってるだけでヤル気がでます!
ピンクッションなら、刺繍をした後の作業も難しくありませんので、刺繍初心者・手芸初心者でも楽しめます。
刺繍キットで初心者におすすめなものはコレ!
初心者向けの刺繍キットが色々あることはお分かりいただけたでしょうか?
先ほどはクロスステッチの初心者向けキットについて紹介しましたが、今度はフランス刺繍などの初心者向けキットについて紹介していきます。
完成作品のサイズや形も色々なので、お好みに合うキットを試してみてください♪
22種のステッチをしっかりマスター 刺しゅう「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会 (FELISSIMOフェリシモ)
「刺しゅうなんて、子供のころ家庭科でやったっきり……」そんな方におすすめなのがこのレッスンキットです。
刺しゅうで大切なのは、反復練習すること。同じステッチを1本取りから6本取りまで繰り返し練習するので、指先が針の運びを自然と覚えていきます。(以下略)
写真・文章引用:フェリシモ クチュリエ 22種のステッチをしっかりマスター 刺しゅう「はじめてさんのきほんのき」レッスンの会
- 刺繍糸
- 図案印刷済みレッスンクロス
- 作り方説明書(できあがり見本写真付き)
このキットは、刺繍を全く刺したことがない場合や以前に少しやったことがある場合に挑戦してほしいキットです。
自分でステッチを黙々と練習するのもいいですが、可愛い練習用布で楽しみながら練習できれば嬉しいですよね♪
このキットは練習用クロスに加えて、練習したステッチを使った応用作品を作る材料もついてきます。
ステッチを練習して、すぐにそのステッチを使って作品が作れるなんて素敵ですね。
こんなキットを使えば、練習も楽しくなります。
SW-12 ティッシュケース(紫)
はじめての方でもかんたんに楽しめる技法です。
スウェーデンししゅうとは、「スウェディッシュエンブロイダリー」また「ハックエンブロイダリー」と呼ばれる技法を使ったししゅうです。規則的に布目をすくって刺すので、はじめての方でも簡単に楽しめます。(以下略)
写真・文章引用:オリムパス ししゅうキット SW-12 ティッシュケース(紫)
- 刺繍糸
- スウェーデンステッチ布
- スウェーデン刺繍針
- カラー図案付説明書
これは珍しいスウェーデン刺繍が楽しめる初心者向けキットです。
スウェーデン刺繍とは、布地の織り目を数えながら、表側の織り目をすくって刺す刺繍で、クロスステッチと似たような雰囲気があります。
特殊な刺繍は難しそうに見えますが、分かりやすい解説書も付いているので初心者でも安心して挑戦できます。
このように、自分ではなかなか試さない特殊な刺繍を試せるのもキットの魅力です!
poritre リボン刺しゅうのがま口
アンティークのがま口のような
シックで新しい雰囲気のリボン刺しゅうです。
一見難しそうなリボン刺しゅうですが
一刺しするだけでふっくらとした花びら1枚、
葉っぱ1枚を表現することが出来ます。
少しの手順で完成度の高い作品に仕上がるのも
魅力の一つです。
こちらのキットのリボン幅では
針穴が4mm以上あるフランス刺しゅう針が
お使いいただけます。
刺しゅう枠も使用しないで
お気軽にリボン刺しゅうをお楽しみいただける
内容です。
写真・文章引用:ユザワヤ 刺しゅうキット キット 『poritre リボン刺しゅうのがま口 春 PHC-057-1』piece(ピース)
- リボン
- 刺繍糸
- 表地・裏地
- 接着芯
- 口金
- 紙紐
- 写真入りレシピ
続いでも少し珍しい初心者向けの刺繍キットです。
リボン刺繍のがま口が作れちゃいます!
リボン刺繍は刺繍になれた場合でもなかなかチャレンジしている人は多くありません。
でも、その可愛らしい仕上がりはとても素敵ですよね。
人とは少し違った刺繍に挑戦したい時にオススメです。
gris + 樋口 愉美子 EMBROIDERY KIT
こちらは、人気の刺繍作家 樋口 愉美子さんの図案を
リネンバードの大判リネンクロスに刺繍するキット。リネンクロス、刺繍針、刺繍糸がセットになっており、
リネンクロスには、図案がチャコインクで印刷されているので
届いたらすぐに、刺繍を楽しむことができます。
写真・文章引用:FAVOR 日用品 gris + 樋口 愉美子 EMBROIDERY KIT
- リネンクロス(図案チャコ印刷入り)
- 刺繍糸
- 刺繍針アソート
人気刺繍作家の樋口愉美子さんの作品が自宅で作れるキットです。
大判クロスなので初心者でもできるの?と思うかもしれませんが、大丈夫です!
基本のステッチを使った大きな図案なので、時間はかかりますが初心者でも十分楽しめます。
出来上がった大判布を切って色々な小物を作ってもいいですし、上手にできた部分だけフレームに入れて飾るのも素敵です。
ヴィオラのミニフレーム
刺しゅう作家・青木和子さんの暮らしにはみずみずしい季節感があふれています。
日々の感動や旅の思い出などをスケッチし、刺しゅうやコラージュでずっと描き続けています。
ホビーラホビーレでは、そんな青木さんの世界を、どなたでも楽しんでつくっていただけるように、必要な材料をはじめ、図案を印刷した土台布、わかりやすい説明書など親切設計のキットでシリーズごとにご案内しています。人気のヴィオラガーデン・シリーズ。お庭に咲く可憐なヴィオラと、その愛らしさに誘われた虫たちをステッチした可愛らしいフレームです。約13cmとミニサイズなので初心者の方にもおすすめです。
写真・文章引用:HOBBYRA HOBBYRE キット 青木和子さんのステッチコレクション ヴィオラのミニフレーム(パープル)
- 印刷線入り布
- 接着芯
- 刺繍糸12種
- 額・台紙
- 木のバー
- 刺繍糸・糸通し
- 説明書
こちらは刺繍作家の青木和子さんの作品が作れるキットです。
可愛らしい野花のモチーフに定評がある青木さんですが、まさにこのキットシリーズも可愛らしい花が図案になっています。
刺繍糸は12色と少し多めですが、刺すステッチの数は多くないので、落ち着いてさせば初心者の人でも完成させられます。
また、額縁等もキットに含まれているので、出来上がってすぐにお部屋に飾ることができます。
紹介してきたキットはほんの一部です。
本当に色々な刺繍キットが販売されていて、初心者でも楽しめるものもたくさんあります。
デザインテイストも様々なので、自分用に作るのもよし、誰かへのプレゼント用に作るのもよし、たくさんのキットに挑戦して刺繍の腕を磨きましょう♪
今回のまとめ
今回は、刺繍の初心者向けキットについて、その内容からクロスステッチキットについて、おすすめのものについて紹介してきました。
刺繍初心者がイチから刺繍に挑戦するのは大変です。
中級者以上でも作業時間に限りがある場合は、図案を考えて材料を揃えて布に写して…というのはなかなかハードルが高いです。
そんな時こそキットを活用しましょう!
デザインも作品もバラエティ豊富なので、飽きることもありません。
人気作家さんの作品が作れるのも魅力的ですよね。
Amazonや楽天などでも手軽に購入できますので、ぜひ一度お気に入りのキットを探してみてください。
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