この記事では、一度は使ってみたい業務用刺繍ミシンについて中古品についてや、レンタルする方法について紹介していきます。
家庭用刺繍ミシンも最近はどんどん進化してきていて、細かいデザインも表現できるようになっています。
でも、より本格的なミシン刺繍にチャレンジしたい!家庭用ミシンでは刺せない物にも刺繍を入れたい!そんな場合には、業務用刺繍ミシンを使ってみてはいかがでしょうか?
少しでも業務用刺繍ミシンがあるあなたは、ぜひこの記事を読んで参考にしてください!
思っているよりも手軽に業務用刺繍ミシンを使えるかもしれませんよ♪
業務用刺繍ミシンってどんなもの?価格は?新品だとどのくらい?
業務用刺繍ミシンって、なんとなくのイメージは湧くでしょうが、具体的にどんなことができるかは知っていますか?
ここでは、業務用と家庭用の刺繍ミシンの違いや、価格について、さらにはどんな物が作れるかなどを詳しく紹介していきます。
業務用と家庭用ってどう違うの?
刺繍ミシンには、まず大きく分けて2種類に分けられます。
- 家庭用刺繍ミシン
- 業務用刺繍ミシン(職業用刺繍ミシン、工業用刺繍ミシン、刺繍機)
家庭用刺繍ミシンについては、他の記事でも色々と詳しく解説していますので、そちらをどうぞご覧ください♪
家庭用刺繍ミシンは、小スペースで手軽にミシン刺繍を楽しむことができ、最近ではスマホやパソコンで色々な刺繍デザインを選ぶこともできます。
それに比べて業務用刺繍ミシンはどのような違いがあるのでしょうか?
特徴的な違いは以下の4点です。
- 仕上がりの正確さ
- 刺繍スピードの速さ
- 仕上がりの頑丈さ
- 貫通力の強さ
写真引用:brother
その形も私たちがよく目にするミシンとは全然違います。
サイズも大きいので、自宅のリビングの端に置く…なんてことはできません。
例えば、brotherのPR1050Xを例に挙げてみると、
製品サイズ(高さ×幅×奥行き)=56.1×58.9×79.0cm
質量=42.5kg
と、大型で重いことがわかります。
なかなか趣味の道具としては存在感が大きいですよね(苦笑)。
でも、その分色々優れている点が多いのも事実です。
仕上がりの正確さがすごい!
こちらについては、各社色々な工夫をしています。
ここでもbrotherのPR1050Xを例に説明しますね。
ライブカメラ機能
大型液晶のモニター上に、縫製物と刺しゅうデータを合わせて確認することができます。
リアルタイムでの位置合わせが可能なので、柄物やポケットのある服への刺しゅうなどに便利です。
スキャニング機能
カメラで撮影した画像をディスプレー上に表示し、その上で模様配置を調整することで思い通りの位置決めが容易に。
従来機より、スキャンのスピードが5倍になり、作業効率が向上しました。
(中略)
ステッカー位置合わせ機能
高性能カメラがオリジナルステッカーを自動で読み込むことで、位置合わせが簡単に行えます。ハンカチの角やポロシャツへのネーム・ワンポイントにオススメです。
引用:brother
本体に搭載されたカメラで、刺繍位置の調整や修正がすぐにできます。
搭載されたタッチパネル画面で、ライブで刺繍位置を確認することができるのです!!
カメラが搭載されている業務用刺繍ミシンは一部ですが、家庭用刺繍ミシンのようにずれるケースはほどんどありません。
家庭用刺繍ミシンの場合、少しの位置のズレで失敗してしまうことも多いのが現実です。
刺繍スピードが早い!?
業務用というだけあって、刺繍を刺すスピードも家庭用とは段違いに速いです。
最高縫い速度(最高回転数)はメーカーによっても前後しますが、家庭用刺繍ミシンでは900針/分前後に対して、業務用刺繍ミシンは1,100~1,500針/分になります。
速く刺繍できるということは、その分糸が均一に刺されて仕上がりもきれいになります。
「刺繍スピードが早い=仕上がりがきれい」と言えます。業務用刺繍ミシンの一番の特徴といっても過言ではありません。
仕上がりが頑丈!!
先ほど、刺繍スピードの速さについて説明しましたが、そのスピードこそ頑丈さにもつながります。
高速で一気に刺繍することによって、ミシン糸がよく締まり、家庭用刺繍ミシンと比べても密度が高い刺繍になります。
つまり、丈夫な刺繍に仕上がるということです。
たとえ使っているうちに一部はほつれてしまったとしても、刺繍全体にホツレが広がるなんてことはありません!
分厚い布にも刺繍できる!?
業務用刺繍ミシンならではの特徴です。
家庭用刺繍ミシンだと、一般的な太さのミシン針を使うので、刺繍する布の厚さに限度があります。
例えば、デニム生地で作った小物などに細かいデザインの刺繍をするというのはオススメできません。
でも、業務用刺繍ミシンならパワフルなので、デニムが折り重なったような分厚い生地にも普通に刺繍できちゃいます!
業務用刺繍ミシンは「垂直全回転釜」という釜型を採用しています。
それにより、下糸も糸の強さを調節できるので、色々な厚さの生地に対応することができます。
垂直全回転釜
ボビンケース仕様により、使う方が自由に糸の強さを調節でき、生地表、裏の縫い締まりも良く、既製品に近い仕上がりで縫えます。
垂直全回転釜は、一定方向に釜が回転するので、糸絡みが少ない仕様です。
主に職業用ミシンが垂直全回転釜仕様となります。
本格的に洋裁をされる方、中級者以上の方にお薦めです。
引用:My ミシン
業務用刺繍ミシンの価格はどのくらい?
家庭用刺繍ミシンに比べるとプロの仕上がりにできる業務用刺繍ミシンですが、一体お値段はどのくらいなのでしょうか?
お察しの通り、業務用・職業用というだけあって、その値段は目が飛び出るくらい高いんです!!
各社業務用(職業用)刺繍ミシンの価格はこんな感じです。
PR1050X 希望小売価格 ¥1,250,000(税抜)
PR670E 希望小売価格 ¥875,000(税抜)
MB-7 希望小売価格 ¥800,000(税抜)
NS-40 希望小売価格 ¥780,000(税抜)
販売店によっては多少の値引きはあるでしょうが、少なくとも50万円以上はする高価な機械になります。
なので、家庭でたまにミシン刺繍を楽しみたい…なんて程度で購入することは難しいですよね。
業務用刺繍ミシンでこんな作品ができます!
かなり高価ですが、魅力がいっぱいの業務用刺繍ミシンですが、一体どんな作品ができるのでしょうか?
ここではSNSなどから業務用刺繍ミシンで作った作品をいくつか紹介します♪
オリジナルキャップ帽も作れちゃう♪
キャップ帽は立体的な形でしかも芯が入っていて硬いので、家庭用刺繍ミシンでは刺繍できません。
対応している業務用刺繍ミシンであれば、オリジナルキャップの大量生産もできちゃいます。
色の切り替えが素敵!
糸の切り替えが自動の業務用刺繍ミシンだからこそのきれいな作品です!
糸の密度も高いので、仕上がりも美しいですよね。
こんなものにも刺繍できちゃうの!?
作品を探していて衝撃をうけたので紹介しておきます!
なんと、畳に刺繍している作品です。
確かに、分厚い生地にも刺繍できるので、畳にもきれいに刺繍できちゃいますよね。
業務用刺繍ミシンの中古は?どんなものがある?
新品ではとても高価な業務用刺繍ミシンですが、では中古品というのは販売されているのでしょうか?
ここでは、業務用刺繍ミシンの中古品について、相場や種類について紹介していきます。
家庭用刺繍ミシンに比べても購入を検討している人が少ないせいか、市場にはそれほど出回っていないのは事実です。
でも、ヤフオク!を始めジモティーやAucfreeなどでは複数出品されています。
このように、中古品になってもそれほど値段は下がらないのが現状です。
それでも、新品で買うよりも最大で半値近い金額になっています。
業務用刺繍ミシンは、個人はもちろん業者も購入をする商品なので、家庭用ミシンのように「早く処分したいから安くても売る」というケースはほぼありません。
ただし、中古品で販売されているミシンのほどんどが、それほど使用されていない備品が多いことも事実です。
高価で大型の業務用刺繍ミシンの購入を本気で検討しているあなたは、絶対中古品がオススメです!
出品数は少ないですが、ゼロではありません!
ぜひ色々リサーチしてみてください。
刺繍ミシンの業務用 レンタルは?料金は?
ここまでは、業務用刺繍ミシンの新品・中古品を購入する前提でお話ししてきましたが、実は最近は業務用刺繍ミシンをレンタルすることもできるんです!
ここでは、業務用刺繍ミシンをレンタルする方法や料金について解説していきます。
そもそも、業務用刺繍ミシンのレンタルとはどのようなものなのでしょうか?
個人向けの業務用刺繍ミシンのレンタルサービスはありません。
業務用刺繍ミシンは大型で質量も重いため、家庭用刺繍ミシンのように自宅までレンタルミシンを送ってくれるようなサービスはありません!
だからといって、使うには新品や中古品を買わなくてはいけないということではありません。
購入せずに業務用刺繍ミシンを使うためには、「レンタルスペース」を利用します。
レンタルスペースとは、会議やイベントなどの用途で時間単位で借りることの総称ですが、ここでいうレンタルスペースとは、「レンタル工房」や「レンタルアトリエ」といった意味合いです。
最近では、個人で買うと高価な道具や機器を常設したレンタルスペースが増えてきています。
こういったスペースの多くには、業務用刺繍ミシンやロックミシンが常設されていることが多く、時間や日数単位でレンタルすることができます。
スペースによっても使用料金は変わりますが、¥3,780/1日~¥4,500/1日、その他月間利用や年間利用など様々な料金プランがあります。
どのレンタルスペースでも、業務用刺繍ミシンを使用する前に有料講座を受ける必要があります。
入会費やレクチャー料など、基本使用料以外にもかかる費用はありますが、一台を買うよりもはるかにお得な金額で使うことができます。
趣味で年に1・2度程度、もしくは月に1度程度でも、十分レンタルスペースを使う方がコスパがいいですね♪
常に、新しい機種を使えるというのも魅力のうちの一つです。
大抵のレンタルスペースは、最新機種でなくても、比較的新しい機種を常設しているケースが多いです。
レンタルスペース内で刺繍デザインを作るソフトを使える所もありますので、最新技術をお得な値段で使いたい時にだけ使えるのが大きな魅力です。
全て東京都内ですが、業務用刺繍ミシンが使えるレンタルスペースの一例は以下の通りです。
入会費 ¥3,000 + 基礎トレーニング料(初利用時) ¥4,000~ + ¥4,500/1日
刺繍ミシン講座料(初利用時) ¥10,000 + 施設利用料 ¥3,780/1日 + 刺繍加工 ¥500~¥5,000(サイズ別)/1箇所
入会費 ¥1,080 + 個別レッスン料(初利用時) ¥16,200 + ¥1,620/1時間
レンタルスペース ¥864 + 職業用刺繍ミシンレンタル ¥2,160/1時間
値段設定も様々ですよね。
場所によっては15分単位で借りられる所もあります!
詳しくは下の記事でも紹介していますので、合わせて読んでくださいね♪
今回のまとめ
今回は、一度は使ってみたい業務用刺繍ミシンについて中古品についてや、レンタルする方法について紹介してきました。
業務用刺繍ミシンは家庭用ミシンの違いは大きく、メリットもたくさんあります。
作品の幅も広がること間違いなしなので、本格的な物を作りたいあなたはぜひ一度使ってみてください。
買うのももちろんいいですが、中古品を買ったりやレンタルサービスを利用する手もありますね♪
まるでお店に並んでいるような作品を作れる業務用刺繍ミシン、興味があるあなたはぜひチャレンジしてみてくださいね。
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