秋頃から冬にかけては店頭に毛糸がたくさん並ぶようになり、「編み物の季節がやってきたんだな」と気付かされますよね。
最近では夏場でもクーラーの風よけやベビーグッズ作りとして編み物が人気を集めるようになってきました。
しかしいきなり5本指の手袋を編むのは、編み物を始めたばっかりの人間にはハードルが高すぎます。
編み物初心者におすすめなのはかぎ針編みです。
棒針編みよりも基本となる編み方のバリエーションが少ないため、気軽に始めることができます。
今回はかぎ針編みの種類やパターンなど、編み方の基本情報をご紹介します。
かぎ針編みがどんな編み物なのか知ることができますので、参考にどうぞ。
Contents
かぎ針の編み方の種類は?どのくらいある?

かぎ針編みとは先端がかぎ形に曲がった編み針1本を使う編み物です。
棒針編みは2本の棒針を使う他、手袋などを編む場合は3本使ったり専用の器具を足していきます。
しかしかぎ針編みは1本だけでコースターなどの雑貨から帽子や上着などの服飾雑貨、編みぐるみなど幅広い作品が作れます。
基本となる編み方は主に次の5つです。
鎖(くさり)編み

引き抜き編み

一段目の鎖編みの上から、引き抜き編みを行っています。
細(こま)編み

一段目を鎖編み、二段目を細編みで編んでいます。
長編み

一段目を鎖編み、二段目を長編みで編んでいます。
中長編み

一段目を鎖目、二段目を中長編みで編んでいます。
かぎ針の編み方 パターンはそれぞれどんな感じ?

さきほどご紹介したのはかぎ針編みの基本の編み方です。
かぎ針編みはこれらの基本の編み方を組み合わせてさまざまなパターンの編み方があります。
どんなパターンがあるのかみていきましょう。
方眼編み
鎖編みと長編みを組み合わせて方眼の目のように編みます。
鎖編みと長編みの組み合わせ方法は無数にあり、様々な模様を作り出せます。
ネット編み
鎖編み、細編み、長編みを組み合わせて編み目のような模様を作り出せる編み方です。
レース模様のように見えることから、バッグやストールなど様々な服飾雑貨の編み方として活用されることが多いです。
ねじり編み
毛糸を引き抜くときにねじりを加える編み方です。
編んでいる進行方向に向かってナナメに毛糸がかかっているような見た目になります。
すじ編み
前の段にある目の向こう側をすくって編むので、表側の鎖目がまるですじのように浮かび上がってみえる編み方です。
玉編み
玉編みは上下の頭が最後にまとめて1本に引き絞られるので、編み目が球体に見えます。
パプコーン編み
玉編みと似ていますが、最初と最後の編み目をすくって引き締める点が玉編みと違います。
交差編み
毛糸をクロスさせた編み目です。
引き上げ編み
毛糸を引き上げる編み方です。
表から引き上げる方法の他に、裏から引き上げる方法があります。
ピコット
鎖編みで作る縁飾りです。
細編みや引き抜き編みを加えることもあります。
またこれらの編み方以外にも「増やし目」や「減らし目」などがあります。
平面に編んでいく場合、正方形だと編み目はどの段も同じ数になります。
しかし増やし目や減らし目を加えることで三角形や円形、また立体的に編むことができるようになります。
基本の編み方5種類を覚えてからそれぞれのパターンにチャレンジすると、そこまで難しくは感じなくなるよ。
かぎ針の編み方の基本はコレ!

かぎ針編みの種類やパターンについて説明してまいりました。
かぎ針編みの編み方は、すべてかぎ針の先端についているかぎの部分に毛糸をひっかけ、輪になった毛糸に通していくものです。
一見すると複雑そうな模様も、「細編み」と「長編み」の組み合わせによって生まれます。
つまりかぎ針編みの基本をマスターするには細編みと長編みをマスターすればOKというわけです。
しかし初心者にとっては「基本の長編み」も、専門用語が多くて分かりづらいことが多いです。
そこでかぎ針編みの基本についてまずは解説します。
かぎ針の持ち方
かぎ針は基本的には親指と人差し指でもちます。
そして中指を添えて使用します。

毛糸の出し方
毛糸の玉は中心部分から糸を巻き出せるようになっています。

新しい毛糸を使用するときは毛糸の中心に指を入れ、はじまりの1本を取りだしましょう。
毛糸の持ち方ですが、糸の端を自分にとって手前にもちます。
中指に糸をかけたら毛糸を手のひら側に通し、小指で手の甲側に出します。親指と人差し指で糸の端をつかみ、人差し指で糸の張り具合を調整します。

おさえてきたい鎖編み
基本の細編みについて解説する前に、鎖編みについて説明します。
鎖編みは作り目とも呼び、長編みなどを編む際の土台になります。
1.自分から見て毛糸の裏側にかぎ針をあて、自分に向かって毛糸を巻き込みながら一回転する


2.今度は自分から見て毛糸の表側からかぎ針を巻き付ける

3.輪の中から②でかぎ針にひっかけた糸を引き出す

4.最初の糸の端を引っ張ると締まり、ほどけにくくなる

5で締まった糸は作り目の数にはふくめません。
4の工程の後、かぎ針にひっかかっている輪の部分が1つ目になります。
1~3の工程で鎖目がひとつできあがります。
基本の細(こま)編み
1.作り目に続いて、たちあがりの鎖編みを一目編む

2.たちあがりの鎖編みの一目まえの作り目の裏山にかぎ針をいれ、毛糸をかけて引き出す

3.もう一度裏山にかぎ針をいれ、毛糸をかけて引き出し、②で引き出した毛糸をあわせて二本いっしょに先端の毛糸のわっかから引き出す




細編みの方法について分かりやすく紹介した動画が日本ヴォーグ社より公開されていますので、参考までにご紹介しておきます。
参考:動画はこちら
今回のまとめ
今回はかぎ針編みの種類やパターンなど、編み方の基本情報をご紹介しました。
かぎ針編みとは先端がかぎ形に曲がったかぎ針1本を使ってつくる編み物のことです。
基本の編み方には鎖(くさり)編み・細(こま)編み・長編み・引き抜き編み・中長編みなどがあります。
様々な編み方のパターンがありますが、そのほとんどが細編みと長編みの組み合わせで作られています。
かぎ針編みにチャレンジするなら、まずは細編みと長編みをマスターしておきましょう。